精神障害と転職活動 隠すか隠さないのか
私は社会人1年目から躁うつ病を患っており、休職を何度もしている。なので、転職活動をする上で職歴を書くにあたって、休職歴を書くか書かないかの判断に迫られる。
リクルート的な価値観で転職活動をするなら、休職なんてマイナスでしかない。絶対クローズ(隠す)でいった方がいい。
でも、今回の転職活動では、僕はそれが出来なかった。
なぜなら、病気になって、得たものがあまりに多すぎたからである。
換言すれば、躁うつ病になったことによって、職業人生が形作られ、今の自分があるからである。
だから、ある企業の面接では、はっきりと休職した事実を告げ、そこで得たものを言い、いかにそれが自分の強みになってるかを熱弁した。
しかし、その企業の選考には落ちた(別の理由だったが、それは取ってつけた理由だったかもしれない)。
先ほど「リクルート的な」と言ったが、僕は今、リクルートエージェントを使っている。
そしたら、その選考に落ちた企業が、僕が休職していた事実をリクルートエージェントに告げ口したらしい。
リクルートエージェントから電話がかかってきた。
「休職した事実があるなら、企業にお見せするキャリアシートに書かなければなりません。それは決まりです。また、休職理由も合わせて教えてください」
僕は正直、このままリクルートエージェントを使っていては障害者雇用になると思った。
障害者雇用では、給料が大幅に下がる。何としても避けたい。でも、それを避けるには、障害をオープンにしてはならない。
じゃあ障害をオープンにしてきた自分が悪いのではないか。
リクルートエージェントを使う一方、僕は新聞社の秋採用にもエントリーしている。どことは言えないが、一社はリベラルで、障害などにオープンな新聞だ。
そこは、障害があっても、普通の社員と待遇・給料・仕事が変わらないらしい。さすがだな、と思い、すかさずエントリーした。
他も何社かエントリーするつもりだが、障害への対応の仕方って、こうあるべきではないのか。
誰もが、障害をオープンにして、障害を個性のように公言できる社会を実現すべきではないのか。
なんか新聞の投書欄みたいにプロ市民的な説教になってしまったのでこの辺で。