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6/18 ニセコクラシック150km走行レポ

今回”レース”はできていないので、”走行レポ”になります。


ニセコに向けて

昨年のニセコクラシックは先頭集団からラスト30kmの勝負所の登りで溢れてしまい、追走集団を形成した矢先にパンクしてDNF。

https://note.com/ryonishitani22/n/n08c974bfab45

DNFもそうですが何より勝負どころで集団に置いていかれる瞬間が目に焼き付いて離れない1年だった。

長距離耐性と登坂力の底上げに取り組んで臨んだ今年。目標は”新見を超える”、”年代別でシングル”とし、冬のベーストレーニングから春先のビルドアップも順調だった。が、、

5月中旬の急な暑さにより調子を崩してしまい、(今振り返ると脱水+食欲不振。)立て直せぬまま富士ヒルは惨敗。

https://note.com/ryonishitani22/n/n3848327ed684

ただ富士ヒル以降コンディショニングを見直してトレーニングを積み直したところ心拍パワー比やvo2maxも復調してきて、良い状態に感じたまま木曜に北海道入り。

調整で休むというよりはコンスタントに乗ってフィットネスを高めながら本番に臨もうと思い、木曜は札幌近辺、金曜に支笏湖近辺をそれぞれ2時間程度ベース走をして調子を整えていった。


金曜の練習後に練習仲間のぱやおさん(今回大逃げの大活躍!)と落ち合いニセコ入り。

その後はコンドミニアムでタブちんたち(カップルで優勝&2位!)とも合流して、リラックスして過ごしていた。

土曜は軽くコースの一部を走るのみとして、あとはカーボローディングを。

21時には就寝して、しっかり6時間寝ることができた。(このために生活リズムを木曜から合わせていた。)

レース当日

当日は3時半起床、すぐに1000kcalほど糖質摂取。弊社パワーニュートリションも1杯。

会場至近のところに泊まっていたので、宿舎でゆっくり過ごしながら準備。久々にコーヒーも飲んだ。

仲間と集合写真もしていざ会場へ。知り合い多く、あまり緊張せずにスタートラインに立てた。これ結構大事だと思っている。

レース(というか走行内容)

ほぼひとりサイクリング記録なので、悪しからず!


想定していた動きは、勝負どころの新見まで集団温存。新見でなるべく前の集団に残りあとは力を振り絞るのみ。

また、最初の下りはリスク回避でなるべく前でこなすことをマストとしていた。

風向き的に海に向かう平坦が向かい風&折り返して追い風なので、抜け出しチャンスとも思えたが、コンディション的に難しいかなと。

(ちなみにこの作戦を大一番で実行して大逃げを敢行したぱやおさんのメンタルとフィジカルは尊敬!)


リアルスタート後、ペースが多少上がるが全く辛くなく、周りの有力選手の位置を確認してその近辺をキープするように努めた。

パワーは250w前後。うまく温存して位置取りできたと思う。

下りに入る前に少しずつ位置を上げて先頭パックでダウンヒル開始。

ここからはマイペースに、多少前のパックとの間隔を開けて慎重にこなした。

下りの終わりが見えてきて、1番の危険箇所を終えられることに安堵していたところ、後ろから大柄な外国人が高速で抜いてきて草むらに突っ込むのを見た。

そう、落車を見届けてしまった。

"あーやってるわ"と思ってからいざ前を向き直り登り返しに向けて腰を上げたところ、その瞬間まで認識できていなかった選手が目の前に…

前輪がハスってしまい、自分も不意なことで対応しきれず落車。

(危険な下りを終えることに気を緩めてしまったこと、落車した選手を見て視線がそれてしまい前方把握をしきれずにコーナーを抜けてしまったことが原因だと思っている。)

幸い低速だったので衝撃は大したことなく、バイクもブラケットが何故か両方とも綺麗に内向きに入っていたのみにみえた。

いざ走り出すとチェーンがスプロケットの内側に入るのを繰り返してしまう状態に…

焦っていたのもあり、なかなかうまくハマられないままどんどん集団に抜かされていく。

ようやく復旧した時にはもうこれ最後尾なんじゃないかっていうぐらいの静けさ。

よっぽどレースを降りようかと思ったけどこの時まだ20km地点。ここで帰ったらそれこそ何も得られないし、せっかくの北海道の最高のコースを走らないのはもったいなすぎる。

ということで頭を"レース"から"ロングライド"に切り替えて走行開始!走れるだけラッキーだ。

リアの変速が調子悪く、どんどん使えるギアが減ってトップ固定になってしまったが、登りはリアトップ、平坦と下りはアウタートップの2段変速で対応。130km SFRすると思うと気が滅入りそうになった。

いくつかのパックをパスしながらアップダウンを消化、ニセコパノラマラインはほぼずっとダンシングで。集団から溢れた人たちとお互いを鼓舞しながら登っていった。

単独でKOM通過、その先の本当のピーク手前で大きい集団をパス。下りか平坦で追いつかれるだろうけど、なるべくマイペースで走ることにした。

下りは、ここで攻めてもしょうがないので普段のライドくらいの感じで丁寧に。案の定中腹で先ほどの集団には吸収された。

平坦は向かい風なのでしばしローテーションをと思ったけど、申し訳ないが脚が合わないと感じた。

長めに引いて、折り返して追い風になったところで先頭固定。アウタートップで掛けていきその後はまた1人に。

ナコマのアップダウンを超えた先の平坦で見覚えのある後ろ姿。昨年古殿の試走をご一緒したニシムラさんだ。どうやらミスで先頭集団から遅れてしまったらしい。かなり悔しそうだった。

新見の麓まで一緒に走り、登りで見送り。このギアでは一緒に走れない。ケイデンスは30程度。とにかくダンシングでゆっくり登り切るだけでやっとの状態だった。

新見のきつい区間を終えると斜度が緩むので多少まともに回せるようになる。それでもケイデンス50とかだけど、これは普段もやってる練習の範囲。

峠手前で再びニシムラさんとランデブー。下りは一緒にこなすことに。自分はもう体幹がキていて、深く前傾できず速度が伸びない。すまない、LAB71…

黄金温泉の登りに入るといよいよ体幹がきかず、とにかく足が回らない。やはり自転車は体幹で進めるものなんだなぁと再認識した。

その後の登りも耐え忍ぶのみ。最後の登り基調区間は流し。ラストのストレートの登りを踏ん張って、ゴールを超えた安堵感はひとしおだった。


反省

走りながら思ったことだが、調子は非常に良いと感じられた。それゆえに不注意で早々にレースを棒に振ってしまったことが悔やまれる。だからと言って戦えたどうかは分からないけど。

"落車を見ると吸い込まれる"とはよく言うがまさにそれを体現してしまった形で恥ずかしい限り…

危険区間を終えても気を緩めない、視線を前からと言う、当たり前なことを再認識するだけの結果になった。

でもそこで投げやりにならずに、変速できないなりに150km走り切ったことは、素直に自分を褒めたい。

またそんな中でもデータの上では昨年より高い出力を4時間維持できていはことも分かった。確実に強くなっている。

昨年は完走できなかったので、リザルト的には大躍進なのだ。笑


レースが終わった時、正直悔しいとかより前に"きついレースを終えられてホッとした"と言う感情が先にきた。これは去年も同じ。

本当に取り組んできた人ならこかでもう悔しくて悔しくて仕方なくなるんだろうな、自分はこんな態度でなんでここに来てしまったんだろう、情けない、とか、走りながらいろんな感情がぐるぐるしていた。

でもゴール後、レースを戦って出し切った仲間の姿を見て、純粋に憧れた。

とくに今回は同宿のぱやおさん、たぶちんだったり、なんだかんだ知り合ってから長い同い年のりょーさんだったり、皆が力走と好成績を残していたのは刺激的だった。

勝負事は好きでないとか、マイペースな性格だしとか、攻めきれない自分に言い訳をしていたけど、やはり根っこではロードレーサーというものに憧れているんだろうなと再認識した1日でもある。


次のレースはツールドおきなわ。また殻を破って臨めるように考えながら練習していきたい。


ちなみに、北海道は全力で満喫しました◎優勝です。

https://twitter.com/ryoooo_nisshy/status/1670731330794168320?s=46&t=QG491aaqWlovPDO_yjbDFA


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