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おれのツールドフランス🇫🇷day11 TTステージ観戦

気づけばフランス滞在も残すところ3日。あっという間なような長いような。

画面越しに見ていたツールドフランスに現地で触れていることに対してどこかまだ現実のことと認識しきれていない感覚になる。だからiPhoneに収めた映像や写真を見返してその瞬間の感覚に浸るのが夜のルーティンになっている。

11日目はこれまでの観戦と一味違う、TTステージの観戦。集団を長時間待機するのとは違い1~2分おきに出走する選手を立て続けに見ることができるので、長く楽しめるという点でこれまた楽しみにしていた。

総合順位の動きとしてもこの日のTTは重要なポイントになるのは明白だったので、総合上位勢の走りは絶対に見たいところ。

レース自体は午後に始まるので朝はゆっくりできる。シャンベリーでユージン、宇賀くんと合流して朝カフェライドへ。

フランスに住んでいる2人だけど、同じフランスといえどナントとアルプスでは道の様子が違うようでとても楽しそうにしていた。

アップダウンを流しながらこなして、20kmほど北上。ブルジェ湖を目指した。アヌシーに向かう時に使った道で、とても気に入ったので紹介したかったのだ。

ブルジェ湖もグランコロンビエに行く時に通ったものの、その時は県道をなぞったのでちゃんと観光はしていなかった。そしてこの日は湖畔の道に降りて走ったんだけど、これがまた水が透き通っていてとても綺麗だった。沖縄みたいな青さ。ここまで透き通って綺麗な湖は初めてだ。

湖畔のカフェでアイスとカフェラテを。

帰りは川沿いのサイクリングロードも使ってのんびり。浅川を思い出す川だった。


宿に戻ってからすぐに準備して車でサンジェルべを目指す。二日連続。時間的にはマチューのスタートに間に合いそうな感じだった。

会場に着くとまず目に入るのはズラーっと並んだチームバス。最初に目に入ったのがAlpecinで、マチューのアップの様子と機材を見ることができた。


MVDP!!

いきなりの大物。正直現実感はなかったけど。とにかくペダリングが綺麗という記憶が強烈に残った。

その後も各チームを見て回りつつスタート地点へ。このタイミングでちょうどアラフィリップがスタート。現地の英雄というのもあり会場の盛り上がりは凄まじかった。

お土産を買ってから場所を登坂区間に移動して観戦へ。この時点で総合20位以内の選手が走っていた。

ロードレースのステージよりも規制は緩くて、移動しやすかった。歩いてコースを上り、選手が近づいたら止まるという感じ。

結局登坂区間中盤ほどで待機した。辻啓さんもたまたまいらしたので一緒に。

総合上位になるほど到着する感覚が短くなる。やはり上位ほど地足があるということなのか。同じチームでもTTバイクかロードバイクの選択が違っていたのが印象的。

推しのセップクス

本命のポガチャルとヴィンゲゴーは…自分がいるポイントの斜度がわからなくなるほど速かった。平地か?と。

特にヴィンゲゴーはTTフォームのまま登っていて、見てわかるレベルでポガチャルより速かった。これまでの走りからもポガチャルを確実にチェックしてついていけていたことから地足では上回っているのだろうと思っていたけど、想像以上。

あっという間だけど、一生忘れない瞬間。もうこの旅で何回目だろう。今こうして書いている瞬間でもはっきりと思い起こせる。


レース後も周囲の人は中継を見て結末を見守っていた。結果はヴィンゲゴーが90秒差をつけて圧勝。翌日の山岳でどうなるか?正直この差は厳しいだろうことは予想できた。

コースの短いステージに通常のステージぐらいの人が集まっているのでひどい渋滞だった。スーパーでおやつを買ってのんびり待機。このあとはさらに東のモンブランの麓の街、シャモニー観光へ。

モンブランは標高4800mとあるようで、人生で見た山の中で一番大きい山。シャモニー自体はかなり栄えた観光街で、(フランス外の)外国人が多くいたらしい。正直自分には言語の違いもよくわからないのでそれは認識できなかった。


3人でブラッセリーに入り食事を。自分はチーズフォンデュをチョイス。本場のチーズフォンデュを一度食べてみたかったのだけどこれがまた最高だった。

今でも味を思い出せる

翌日はクイーンステージの観戦を控えていて、道路封鎖前に峠を登りたいというのもあったので早めにシャンベリーに帰りたかったのだが…ここでトラブル。車を止めていた駐車場が鎖で封鎖されていた。

スーパーの駐車場だったのだけど、お店の営業終了と同時に駐車場の方も完全に閉じてしまうようだった。(フランスではスーパーの駐車場を使うこと自体は一般的らしくその慣習に則って止めたところ、鎖で閉ざされるのは現地在住の彼らでも初めてのことだった。)

ヒッチハイクでの帰宅も考えたが、ここは致し方なく車中泊にすることに。これもまた思い出である。

ひとまず再び街に繰り出して飲みに行くことに。せっかくだから楽しまないと。

幸い高地のリゾート地というのもあり夜は寝苦しくなかった。熟睡とはいかなくても、移動疲れもあったのですぐに寝られた。


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