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姿勢を正して仕事に取り組んでいる時間がすき

最近は朝早起きして近くのコメダにパソコンを持ち込んで仕事をしたりしているのですが

朝広いデスクの上で入り込む日差しを感じながら

姿勢を正して仕事に取り組める時間が好きです。

自宅からコメダまでの道はリュックを背負いつつもランニングしているので体はあったまっています。そこでたっぷりアイスコーヒーを飲みながら背筋をピンとする。

うん、これだけでなんとなく気合が入るというか。姿勢をただすというだけで気持ちがいいんですよね。

背筋をピシッとというのでしょうか。自分は少なからず生活しているんだという気分になります。

なんとなくしあわせです。

仕事といってもセキュリティもあるので、この時間は日記を書いたり思考を巡らしたり、その程度です。

私の家の近くにはスタバとコメダがあって、以前はスタバ常連のドヤ顔マック野郎だったのですが最近は机も広く使えるのでコメダに行っています。

背筋をピシッとして考えごとをするときは、エヴァンゲリオンの主人公の父、ゲンドウのように机の上に肘をついて口元で手を組むことがあります。

この姿勢もまたいい。考えごとをするときはすごくいいのです。

私もメガネをかけているのでガラスを光らせながら手を組んでいるとそれなりに様になっています。

すごく考え事をしている感がでるのです。

ああ、、しかし驚くべきことに、じつは私、白状しますとこのときなにも考えていません。

ただ手を組んで休んでいるのです。頭の中といえばからっぽ。なにやらもやもや過ぎゆく過去のうっすらとした残像や未来の何かをぼんやりと感じながら休んでいます。

そう、ただのスタイルなのです。

スタイルはきまっているのに中身は何も備えていない。このギャップにわたしは人知れず喜びを感じています。己の空疎さに喜びを噛み締めているのです。

自身のシュールさにそこはかとなくおもしろみを感じます。それは他人が見ている、見ていない、関係ありません。

オンラインの会議でも私は碇ゲンドウスタイルで他人の話を聞いている風を装っています。

パソコンの液晶に映るわたしはさぞ、将軍か決断をくだすその一歩手前の選択に頭を巡らしているように見えるでしょう。

ですが、ああ悲しいかな、ここでもじつは何も考えていません。

まあもはやオンライン会議のメンバーはそれを認知しています。ですのでだれも突っ込みません。

もうなにも考えていないことがバレているのです。すなわち発言する機会さえ与えてもらえません。

「ああ、こいつまた碇ゲンドウスタイルやっているな。。」

どうやらそう思われているらしいのです。そろそろクビかもしれません。いやクビでしょう。わたしならクビにします。

なにせWebツールの窓枠の中にひとり碇ゲンドウが混じっていて、それでいてまるで使えないのですから。

想像してください。。異次元に役に立たぬ碇ゲンドウがそこにいるのです。

でも私はめげません。絶対に、絶対に、碇ゲンドウスタイルを貫くのです。世の中に「絶対に」はないといいますが、あります。はい!ここにございます。

そんなわけで私は今日も碇ゲンドウスタイルを貫いています。わたしの信念はここにありです。

みなさんにこの事実をひっそりとお伝えしておきます。三鷹のコメダに碇ゲンドウがいたらお声がけください。ええまちがいなく私です。

握手ぐらいならしてさしあげましょう。無言で、そしてなにやらとてもはかなげに。


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