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生命保険の3つのカタチ〜死亡保障の基本形を知ろう〜

本日は生命保険について。

皆さんご自身の生命保険のご加入内容をパッと
答えられますか?

日本は保険大国とも言われるほど生命保険の
加入率が高い国の1つです。

実に、加入率は男性81.1%、女性82.9%という
結果です。

画像引用元:生命保険文化センター
『生命保険に加入している人はどれくらい?』

日本の約8割の方が何かしら生命保険に加入
されているという状況ですが、多くの方に
「保険の内容はご存知ですか?」とお聞きすると

「わからない、覚えていない」

といった回答をいただきます。

それは、生命保険は目に見えない商品で、
一度加入すると安心感が生まれるため、
その後は放っておきがちになりイメージが
しずらいものだからです。

本日は、生命保険の中でも亡くなった際の
ご準備である「死亡保険」について解説
していきます。

皆さんがご加入されている「死亡保険」は
どんな商品も基本的には3つのカタチに
当てはめることができます。

その3つとは以下のとおりです。

①定期保険
②終身保険
③養老保険

どのような死亡保険も大きくはこの3つの
どれかです。

1つずつ見ていきましょう。

①定期保険

名前の通り、「期間が定まった」保険です。
そのため、もし亡くなった際に保障を受ける
ことができる保険期間は一定の期間のみの
保険です。

もし保険期間が終わった後にお亡くなりに
なった場合は保障を受けることができません。

そして、最大の魅力は保険料の安さでしょう。
積み立て機能が少ない商品が多いため、
その分保険料が安いという場合がほとんどです。

例えば、保険期間60歳満了の定期保険とすれば
60歳まで保障が受けられる死亡保険で、それ以降
は何かあった場合の保障はないということに
なります。

注意点として、○歳までという保険期間の商品は
○歳になった時に保険は終了します。
しかし、○年といった保険期間の場合、満了を
迎えると「自動更新」があります。
拒否しない限り、80歳や90歳まで保険期間が
伸びていきますが、その分保険料も更新の際に
アップしていきます。

しっかり必要な保障は絶対に確保したいけど、
保険料は安く抑えたいという方に向いている
カタチかと思います。


割安な保険料で大きな保障を得られる、
まさに保険本来のレバレッジ機能が高い
商品と言えます。

②終身保険

こちらも名前の通り、「身が終わる」と書いて
終身保険です。
そのため、保障は身が終わる=亡くなるまで
続く一生涯の死亡保険
です。

こちらは定期保険のように途中で保障期間が
終わることはなく、一度加入したら保障は
生きている限り続くというものです。

一生涯の保障であり、かつ終身保険は積み立て
機能が付いています。
そのため、定期保険よりも保険料は格段に
高くなるケースがほとんどです。
しかし、途中で解約した際は戻ってくるお金
である解約返戻金の返金額が多いのも特徴です。

一生涯の死亡保障をしっかり準備でき、保険料
も掛け捨てではなく貯まりのあるものが良いと
いった方に向いているカタチです。

③養老保険

こちらは「老後を養う」といった名前の保険
ですが、名前の由来は保険機能にあります。

養老保険はもしお亡くなりになった場合でも、
お亡くなりにならず満期を迎えた場合でも、
どちらの場合も保険金を受け取れるといった
カタチです。
そのため、満期の時にもらうお金を老後資金
に活用することができます。
また、終身保険同様、途中で解約した場合の
解約返戻金もあります。

そのため、保険料は定期保険と終身保険と比べ
1番高くなります。
このような特徴から養老保険は「生死混合保険」
とも呼ばれます。

保険期間は終身保険とは違い、定期保険同様
一定の期間のみの保障となります。

例えば、保険期間が60歳満了の養老保険と
した場合、60歳までにお亡くなりになっても、
60歳を迎えた場合でも、同額の保険金をお受け
取りいただけます。

以上が死亡保険の3つのカタチです。
皆さんがご加入中の死亡保険はどのカタチに
当てはまりましたか?

どのカタチが良いというわけではありません。
その方の家計状況や資産状況などに合わせて
カタチを選択する必要があります。

最近はYouTuberの「保険不要論」によって
終身保険と養老保険は悪のように言われています。

私はそんなことはないと思っています。

もちろん死亡保障という観点であれば、
定期保険が1番コスパ良く備えられるため、
定期保険一択という意見は考え方の1つとして
アリでしょう。

しかし、保険がそもそもいらないと言っている
YouTuberは本質が見えていません。

保険には「保障」という機能と合わせて
「貯蓄」という機能があります。


貯金は「三角」、保険は「四角」とも言います。

例えば、10年間毎月1万円貯金していくとなると、
極端な話、1ヶ月目でお亡くなりになった場合、
貯金は右肩上がりの三角形のカタチで増えていく
ものですので、1ヶ月目は1万円しかありません。

しかし、保険でいえば、例え1ヶ月目でお亡くなり
になったとしても、1万円ではなく、決めていた
保険金○百万円といったお金が得られます。

これが保険の1番重要なレバレッジ機能です。
加入すれば、保障が始まった次の日に亡くなった
としても決めていた金額が得られるのです。

保険に加入せず資産運用で準備すればいいと
思っている方がいた場合、「今」もし亡くなった
場合に、大切な家族を守れるかどうか考えて
みてください。

また、定期保険に加入して投資をすればいいの
ではないか、という意見についてはアリだと
思います。

しかし、全員が全員得をするのであれば、
みんな投資をやっています。
投資は損をする人がいるから得する人がいる
ということを忘れないでください。

そして、得を出来る人はちゃんと勉強もして
います。適当に投資をして得できるほど簡単な
ものではありません。

たしかに1番最高のパフォーマンスを生むのは、
必要な保障は最低限を定期保険で準備して
投資で資産運用することでしょう。

しかし、最高のパフォーマンスでなくても良い、
リスクは排除したい、得できる自信がない、
勉強はめんどくさいから任せたいという方には
終身保険や養老保険を活用して、貯蓄も兼ねる
というのは良いと思います。

また、人生100年時代と長生きする時代です。
そう考えた場合、一生涯の保障を得られる終身
保険は魅力的です。
人生100年時代は過去記事をご参考ください。 

つまり、最初に申し上げた通り人それぞれに
合ったカタチを選ぶべきです。

周りの人や有名の人がこれがいいと言っている
のは、あくまでその人の資産状況や環境での
主観です。
その人のいいがあなたにとってのいいではない
ことを忘れないでください。

できるだけ、わかりやすい言葉選びをしたつもり
ですが、難しかったという方は保険用語をまとめ
た記事もございます。
合わせてお読みいただければと思います。

また、あなたにあったカタチを考えるには、
適切なコンサルティングをしてくれる保険担当
に会うことが1番です。

そこはぜひお任せくださいね。

それでは。

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