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訪問型ラグビー教室を経て、見えてきたこと。


2023年6月に僕の新たなプロジェクトとして、「訪問型ラグビー教室」というプロジェクトを発足しました。

僕は現在、プロラグビー選手として現役で活動をしております。
そのプロ生活と並行をしてこのプロジェクトを行なっています。

そもそも、訪問型ラグビー教室って何なのかというと、
わたくし、現役のプロラグビー選手である中村良真が、ラグビー教室を開催するのではなく、自らが教育現場などに足を運び、ラグビー教室を実施するといったプロジェクトになっております。
現場は様々で、2023年は小学校、児童センター、自治体の夏休みイベントなどといった所に訪問し、なるべく訪問先を限定せずにひとりでも多くの子どもにラグビーを届けようといった目標を掲げ行なってきました。

なぜ、このようなプロジェクトを発足したのかというと、、、
ひとつは、現役中にラグビー選手として子供たちに何かラグビーを届ける活動をしたかったこと。もうひとつは、ずっと前から生まれ育った東北地方のラグビーに課題を強く持っていたこと発足した理由です。
具体的には、ラグビー選手として活動できる時間は限られていて、選手として最前線で活動している今だからこそ、子供達にラグビーを通してラグビーの面白さや、スポーツの楽しさ、またラグビーを通して夢や目標をもつ大切さなど、様々なことを響かせることができるのではないかと思っていました。
また、東北地方でプロ選手として活動している中で、東北のラグビーの課題が年々強く見えてきていました。僕は何とかしてこの課題を解決したいと考えるようになり、このプロジェクトを今始めようと思い、昨年発足させました。

昨年は発足させた年ではありましたが、6つの場所に訪問し子供達にラグビーを届けることができました。

青森県新郷村の子供たち


そして訪問型ラグビー教室を行なっていく中で、だんだん見えてきたあることがあります。

それは、、、

子どもたちの考える力と感じとる力は自分が想像しているよりもとんでもなく大きいのではないか。

そんなことを感じるようになりました。
訪問型ラグビー教室はどんな感じで行なっているかというと、ただラグビーを教えるだけではなく、チームで作戦を立てたり考えてチャレンジさせたりとなかなか頭を使うことをしています。
子供達は、初めて触るラグビーボールをこうしたら上手く投げられるなとか、初めてやるラグビーをこうしたら上手く相手をかわせそうとか。
僕が何も言わずとも考えてチャレンジしています。
正直、こんな考えて運動をする子どもたちがたくさんいるとは思いませんでした。すごいやん!子供たち!と毎回感動しています!

よく、最近の子供達は、、、
とかそんなネガティブな言葉を聞いたりしますが、昔の子供とは違い今の子供たちはたくさんの情報を小さい時から受け取り、それについて想像し考える力が身についてるんじゃないかなと勝手に考えていました。
そして、昔の人の方が忍耐力があるとか諦めないとかよく比べられますが、
そんなことは今の子供達を見てみると一切感じないです。
むしろ、めっちゃ負けず嫌いでめっちゃチャレンジしたがるし、できないと悔し涙も流してラグビーを真剣に取り組んでくれます。
子供ってやっぱりとても大きな可能性を秘めているなと改めて感じます。

僕が教育、そして子どもにアプローチする理由は、やはり
これからの未来、そして日本を作っていくのは今の子供たちしかいないからです。

そのためには、我々大人たちが子供の未来を導くしかないのです。
間違った教育ではもちろんダメですが、大人が経験してきたことは、経験値として積み上げられ、間違ったことなんてないと思います。
成功、失敗、全てが大切な経験値でこれを子供たちに伝えていくべきです。

そんなことを強く思いながら2024年の訪問型ラグビー教室をこれからもたくさん実施していき、ひとりでも多くの子どもたちにラグビーを通して様々なことを学んでいって欲しいなと思います。


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