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桜について考える。

春になると、桜の美しい花が至るところで咲き、私たちの目を楽しませてくれますね。

染井吉野はよく目立ちますが、よく見るとさまざまな種類の桜が植えられており、花の時期が少しずつ異なり、春の季節を楽しませてくれます。河津桜から始まり、その後陽光桜や安行桜が咲き、染井吉野や大島桜が満開になり、最後に里桜が咲きます。そのため、約2ヶ月間にわたってさまざまな桜が咲いていると思います。

花が咲き終わった後の桜は、しばしば桜の木と認識されなくなり、枝が邪魔だとか鬱陶しいと言われることがあります。花はある時期に木が現在の状況を判断して、花を咲かせるか葉や枝にするかを決定します。
花をつけたい場合、木が花を咲かせるような剪定を行います。剪定の時期や量は、花の量と直結しているため、慎重に考える必要があります。


多くの桜が咲いているのを見ると、樹木の偏りが気になります。生態系は一つのものに対して多くの生物が関与しており、私たちが腸内に多くの菌を保有しているのと同様に、植物も多くの菌を体内に保有しています。
土中にも多くの菌が存在し、これらの菌は植物の栄養素を作り出し、複雑な共生関係を築っています。落葉した葉は分解され、多様な生物が栄養源として利用しています。
このように、植物同士も共生関係を築りながら、自身の生存戦略を模索しています。

私たちが目にする緑地、森、山はほぼ人の手が加えられています。世界自然遺産に指定された屋久島や知床も例外ではなく、人の手が入っています。
外来種駆除は理解しやすいアプローチですが、単一種を増やすことによって樹木の偏りを引き起こし、その結果、生態系のバランスが崩れることもあります。この変化は結果が分かりにくく、時間をかけて進行します。

変化しつつもバランスを保つことが良いのか、意見は分かれるところです。私は私たちの生活圏においては責任を持ち、無駄に拡大しないよう心掛け、棲み分けを適切に行い、管理できなくなったものは自然に戻す「足るを知る」精神が大切だと考えています。


皆さんはどのようなバランスが良いと思いますか?