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植木屋という呼ばれ方が好きです

造園業ではいくつか職業の呼ばれ方があると思います。地方によって違うこともあるかと思いますが、関東では「植木屋」「庭師」「作庭家」「造園工」「ガーデンデザイナー」などなど色々あります。自分で呼ばれ方を創作する方もいるかと思います。私はその中でも植木屋という語感が好きです。

建物は総合芸術だと私は考えています。そして建設業の職人の中でも植木屋はかなりアーティスト寄りの職人だと思います。庭も、もちろん建物の一部なのですが、単独で最初から最後まで仕上げることになるので少し毛色が違うのかなと思います。

私は職人であるとともに表現者でもあり続けたいと思っています。
そして私の人生の信念として、矛盾していることこそが正しいと考えます。表現者は傲慢であり、謙虚でなくてはいけないと思います。
表現は自由であるからこそ縛られると思います。
平等だからこそ優劣が生まれ、平穏を望むから争いが生まれる。

植木屋と呼ばれるのが好きなのは、語感から感じるのんびりした感じとちょっとしたポンコツ感が好きです。(これはバカボンのパパが植木屋さんであることも影響しているかもしれませんし、落語で出てくる植木屋のキャラクターのイメージもあるかもしれません。)しかし仕事はちゃんとできるというのがカッコいいと思ってしまいます。なので少し抜けているくらいのほうが愛嬌があっていいと思います。以上自分が抜けいている事の言い訳でした。