造園業の現状について

e-statより参照

上記は造園工事業の従業者をグラフにしたものです。
2004年から減少傾向が続き、2018年から回復傾向に向かっています。私の実感としては急に造園従業者は増加していないと思うので、これは仮説ですが、今まで計上していなかったシルバー人材センターの人員を統計に加えたのではないかと考えています。

10年前に誰に見せるわけでも無いのですが、書いていたレポートがあるのでそれを転載します。2014年に作成したものなのでデータが古いです。

現在の造園業は平成25年において総額¥2,434億円の工事高であり、内訳は公共工事が1,116億で民間工事が¥1,131億であった。平成24年度より-7.7%となっている。平成13年は5,288億円だったので約10年で半分以下に落ち込んでいる。
従業者数は39,113名であった。しかし建設業の統計に乗ってこない従業者数が約25,000名いるので総計として約65,000名の従業者がいると思われる。一人当たり370万円の仕事量となる。
造園会社は年々減少している。下記の表とグラフは造園工事業許可事業者数の推移を現した表とグラフである。個人事業主から資本金10億を超す事業者全体的に減少傾向にある。

国土交通省のデータをまとめたもの
国土交通省のデータをまとめたもの



工事完成高(売上)の推移は

建物物価調査会グラフ参照

令和2年度は6,981億円、令和3年度は4,173億円と-40%工事高が減っている。
上記のデータを見ると、人員も売上も横ばいに推移していると思います。感覚的にはボトムにいて這い上がれないように見えます。緑地インフラの最低限の部分で売上を確保しているだけで新しい価値の創造や、新規の営業はできていないのだと思います。

次回は造園業低迷の原因を考えてみたいと思います。