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一過性のブームを作ることではなく、日常を淡々と紡ぐことに本当の価値がある。

僕にとって3月11日は「終わりと始まり」を意識させられる日です。

自身の価値観を大きく揺さぶられた8年前の東日本大震災。
レールからはみ出して自分の道を歩き始めた6年前のインターン開始。
僕のキャリアのスタートだったお店を閉めた1年前の閉店のパーティ。

そんな今日だから、書いておきたい記事があります。

今日は、『日常を淡々と紡ぐことの意味』について書いていきます。

※ 告知 ※
この記事の有料ゾーンで、2月25日に実施したトークイベント「鳥取のリノベーションまちづくりを振り返る」の内容をまとめた動画リンクを用意しています。トークのほぼ全てをご視聴いただけるので、当日参加できなかった方はぜひチェックしてみてください。

まちづくりは「日常を紡ぐこと」に集約される

先月の2月25日にトークイベントに登壇しました。

鳥取市役所のリノベまちづくり担当だった田中慎一郎さんと対談形式でトークをさせてもらったんですが、終盤に慎一郎さんの口から出た言葉が2週間経った今でも忘れられず心に残っています。

一時のことじゃなくて「日常」を作っていくのが大事。
(動画の 1:07:04 あたりを参照ください)

本当にその通りだなと思うんです。

単発のイベントや打ち上げ花火のような施策でどれだけ盛り上がっても意味がなく、何気ない日々の中にどれだけの豊かさを感じられるのか。

そんな確かな日常を紡ぎ続けていけることにこそ、まちづくりの目指すべき姿があるんだろうなと


ブームにしないことの重要性

そして、日常を紡ぐために大事なのが「ブームにしないこと」なんだろうと思います

なぜ大事かと言うと、一度ブームに乗ったものを日常に取り戻すことにはかなりのパワーとバランス感覚が必要で、大抵の場合はそのまま落ちていってしまうからです。たぶんこれは経験則から考えても間違いない。

トークイベントでも言いましたが、リノベーションまちづくりの文脈の中でスタートした僕のお店「Book Cafe ホンバコ」は間違いなくブームでした。

そんな中で、スタッフを中心に全力で日常を紡ごうと頑張ってみたけど、やっぱりブームで始まったものを日常化させるのは難しかった。

だからこそ、一過性のブームを作らずに日常を淡々と紡いでいくことの価値を、僕は誰よりも実感しています。


淡々と紡ぐ日常の価値を再認識する日に

3月11日という今日の日は、日常の価値を再認識するための良い機会だと思ったので、このテーマを選びました。

地震と津波によって一瞬で日常を失う現実を、僕らは8年前のあの日に目の当たりにした。だから、今日だけでも「淡々と紡ぐ日常がある価値」を大切に考えてみてもいいかなと思うんです。

そして、僕としても色々な節目になっている日です。その節目節目から受け取ったメッセージこそが、今日のタイトルにもした『一過性のブームを作ることではなく、日常を淡々と紡ぐことに本当の価値がある』という人生の教訓であり、今日はその意味を再認識する日だなと。


僕はこれからも、「ブームにしないこと」に意識を向け続ける。

復興をブームにしない
まちづくりをブームにしない
事業をブームにしない

そして、同時に、「日常を淡々と紡ぐこと」に重きを置いて生活する。

日常を淡々と紡いで復興を目指す
日常を淡々と紡いでまちづくりをする
日常を淡々と紡いで事業を継続する

来年も再来年も、死ぬまでずっと、毎年3月11日にはこの言葉を思い出そうと思います。そんな風に毎年この言葉を思い出しながら人生を歩めたら、きっと後悔ない人生だと胸を張って言える気がします。


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というわけで、今日の記事は以上です。
今日が終わり、明日が始まる。良い日常を紡いでいきましょう。

では、またあした〜!

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>> 老いていく故郷を、愛をもって看取りたい。


おまけ:トークイベントの動画を全編公開!

この記事でも取り上げた2月25日に実施されたトークイベント「鳥取のリノベーションまちづくりを振り返る」の様子を全て記録した動画を、有料で販売します。(全編 約1時間13分)

当日に予定があって参加できなかった方や、途中で帰ってしまって最後まで聞けなかった方、会場に足を運ぶまでではなかったけど興味はあった方など、ぜひこの機会に視聴していただけると嬉しいです。

また、この動画は 680円 で販売になりますが、こちらの売上は後日会場で使わせていただいた「cafeスマイル工場」にて使わせていただく予定です。

当日参加された方が損をしないように、参加者の方々が会場で支払った金額と同程度の値段設定にしていますので、ご了承いただければと思います。

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