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スマホのカメラが超絶進化する前に楽しむべき一眼カメラの世界

はじめに

スマートフォンのカメラが飛躍的に進化し続ける中、コンデジという世界線は一部を除いて消滅し、一眼カメラすらも少しずつ影が薄れてきています。今後、AI技術の劇的な発展が写真撮影に関するソフトウェアも加速度的に向進化するでしょう。多くのカメラマンが感じていると思いますが、近い将来、ソフトウェアが一眼カメラの光学性能やハードウェアの性能を凌駕し、スマホで一眼カメラに匹敵する画質を実現できるようになることは想像に難くありません。それどころか、スマホで一眼カメラ以上の写真が撮影できる日もそう遠くないでしょう。

しかし、今の段階では、一眼カメラにはまだ独自の魅力がたくさんあります。この記事では、今だからこそ堪能できる一眼カメラの世界と、おすすめのレンズについてご紹介します。

スマホと比較して一眼カメラが優れている領域

スマートフォンのカメラは日々進化していますが、一眼カメラは標準から中望遠、望遠領域で特に卓越した描写力を発揮します。たとえば、焦点距離50mmの大口径標準レンズは、スマホでは再現できない美しいボケ味や描写力を実現できます。また、70-300mmのような望遠ズームレンズは、スポーツ撮影やポートレートなど幅広いシーンで大活躍します。

一方、広角写真の撮影においては、例えばiPhone14 Proの広角レンズ(24mm)と一眼カメラの24mmレンズで撮影した写真、特にパンフォーカス気味に撮影した場合では違いを見分けられるケースは少ないでしょう。個人的に広角写真は、テーマがあって主題を引き立たせるようなものではなく、その場を記録する目的で使用することが多いです。そのような記録用の写真はスマホカメラに任せてしまうのも一つの考え方です。

旅行やイベントでの一眼カメラとスマホの使い分け

旅行やイベントなど、撮影機会が多いシーンでは、一眼カメラとスマホの使い分けが重要になります。例えば、スマホは広角の撮影に優れており、風景や家族写真などを手軽に撮影できます。一方、一眼カメラは標準から望遠領域で優れた描写力を発揮し、ポートレートやスポーツ撮影などに適しています。

旅行先での荷物を軽量化するためには、広角領域の撮影はスマホに任せ、一眼カメラでは標準単焦点レンズ(例:50mm F1.4)のみを持っていくという選択も良いでしょう。

これから一眼カメラを始める人へのアドバイス

これから一眼カメラを始める方は、まず大口径の標準単焦点レンズ(例:50mm F1.4)を購入してみてはいかがでしょうか。F1.8でも十分ですが、スマホとの差別化を考慮するとF1.4、予算が許せばF1.2も良い選択です。これらのレンズは、スマホでは実現できない美しいボケ味や描写力が得られるため、一眼カメラの魅力を存分に味わうことができます。50mmのレンズを使って練習することで、写真の主題や構図を考える力が養われ、写真が上手くなると言われています。まずは50mmのレンズで一眼カメラを楽しんでみてください。

次に、撮影シーンに応じて望遠ズームレンズ(例:70-300mm)や広角ズームレンズ(例:16-35mm)を購入することで、レンズ交換を通じて多様な写真表現が楽しめます。

広角領域については、正直なところスマホで十分なケースも多いため、優先度は高くありません。集合写真を撮る必要がある場合などはキットレンズがあれば問題ないでしょう。広角の写真はスマホで対応できることが多いため、一眼カメラでの広角撮影は必要に応じて検討すると良いでしょう。

まとめ

繰り返しますが、近い将来、スマホカメラが一眼カメラを凌駕するでしょう。つまり、一眼カメラを楽しむ時間はもう限られています。カウントダウンが始まっています。しかし、今はまだ一眼カメラが持つ独自の魅力を十分に楽しむことができます。大口径の単焦点レンズや望遠ズームレンズを購入し、今のうちに一眼カメラの世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。

最後に

さて、色々と御託を並べてきましたが、これらはFE 50mm F1.4 GMを買ってしまった言い訳でしかありません。このレンズ、軽くて写りが良くて最高です。もうこれ一本でしばらくは写真を撮ろうと思います。みんな、スマホでは撮れない写真を撮ろうな!!

α7C + FE 50mm F1.4GM (SEL50F14GM) -- f/1.4 1/250 ISO100
JPG撮って出し無加工

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