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如意宝珠の秘法

  当山では御本尊の十一面供を一番修しますが、次いで如意宝珠供も多く厳修致します。如意宝珠は中世日本の習合思想の中では、多種多様な展開をみせています。東密では如意宝珠の法をベースに他の佛尊の法を合行でする「如法〇〇法」という秘法が幾つも編まれて拝まれました。

 如意宝珠法は深秘の密供であり、東密では昔、修法名を記す際にも畏れ多いということで「如意宝珠」という呼称を秘して「宀一」と記したそうです。この隠語は室生山のことで、御大師様が山中に極めて尊い如意宝珠を埋められた伝承に由来します。

 室生山にある室生寺は、山号を「宀一山(べんいちさん)」と云います。室のウ冠と生の最終画の一をとったもの。ウ冠は屋根で山を意味し、山に覆い隠すことを、一は最も優れた大切なものがあることを表し、御大師様由来の如意宝珠の存在を暗示しています。

 当山では定期的に受けている会社経営者、個人事業主などもおり、不思議と必要なものがきちんと入ってくるだけでなく、身心も潤う感じがするそうです。佛舎利は御佛の大慈大悲の結晶ですので、物質的な満足だけでなく、精神的な満足も得られるのだと思います。

 また、ある台密の大徳はこれを日々修して、荒廃していた寺院復興を成し遂げると共に、僧侶としても位人臣(大僧正)を極めたそう。当山でも佛舎利が増えたり、色が変化したり等々の奇瑞があります。有難い法です。

 定期には朔日と十五日の各夕方6時に修します。ご志納5千円にて通常の祈願を致しますが、随時のご依頼で、定期日以外でも法施としてのサービス祈祷も致します。神佛への日頃の報恩感謝として行うことも大きな功徳となります。

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