肉体労働の男性を見て思ったこととは?
これは物流の仕分けバイトでの話である。
昨年の年末、物流センター単発の仕分けバイトをした。
働いている人はほとんどが男性。
その中には中年男性や定年退職をしているであろう人もいる。
お世辞でも裕福な暮らしをしているような人がいるようには見えない。
業務内容はカートに乗せられた大量の荷物をコンベアローラーに仕分けしていく作業である。それをほぼぶっ続けで5時間。
正直、頭がおかしくなりそうだった。チャップリンの映画「モダン・タイムズ」でチャップリンが工場で発狂する感覚が少し理解できたような気がした。
そんな中、4時間が経過したときにちらっと隣を見た。
そこには慣れた手つきで黙々と作業をしているおじいちゃんがいた。
私はそのおじいさんを見て、色々な事を考えさせられた。
忍耐力がすごい。
これを週5で8時間は大変。
これは大変な仕事やな。
自分やったら鬱になりそう。
家族いるのかな、
仕事楽しいのかな?などなど・・・
このような仕事をしている人の忍耐力は本当にすごいなと思った。
それ以外にも色々な事を感じた。
最も強く感じたのは
時間の大切さ。
アメリカの政治家ベンジャミン・フランクリンが「time is money」という言葉を残している。
この言葉は時間の大切さを伝えてくれる言葉である。
考え方次第だが、「社会人として働く」=「お金のために自分の貴重な時間を捧げる」ということ。
近い将来自分もお金のために時間を捧げなければいけない。
近い将来養うべき人ができ、嫌な仕事でも辞めることが難しくなる。
大人になるにつれて自分の時間が取れなくなっていく・・・
そんなことを考えていると、今の自分が恵まれていることに気づいた。
今の私には自由な時間がある。
大学で優秀な研究者に勉強を教えてもらえる。
勉強し放題である。
遊び放題である。
何でもできる。
好きな事ができる。
強大な物流センターでガタガタガタという音が響き渡る中、自分は幸せ者だ、恵まれているんだと改めて感じることができた。
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