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「とりあえず」からはじめてみる

最近読んでいる本がある。
その本の一節にこんな言葉があった。

「絶対」じゃなくていい、「とりあえず」を心がけてみろ」

この言葉にすごく納得して、すぐにメモをとった。
こういった捉え方、大事なんだろうなって。


就労支援という仕事をしていて、パソコンの操作方法だったり作業の遂行方法だったりを教えていると

「なんでこれはこうなるんですか?」
「これじゃだめんだんですか?」
「これってどういうことですか?」

と質問をされることがある。この質問ってすごく大切だ。1つの行動を理解するためにはその構造を理解することが大切で、仕組みを理解することが大切で。

構造や仕組みを理解することで、上手くいかないときに上手くいかない原因を見つけやすいと思っている。

だけど、、、だ。

いきなりこの構造や仕組みを理解するのってめちゃくちゃ難しい。知らない領域のことであれば入ってくる単語の1つ1つがチンプンカンプンだと思う。そういった場合、物事を1から理解しようとなると消費するカロリーがものすごくて、それに耐えきれず結局覚えられない、、ということがある。

そんな時にいうことがある。

「まずはやってみて染み込ませていきましょう!」

知識って使いこなせて初めて価値を持つ。場合によっては、深く意味を理解していなくても、適切な場面で適切に使うことが出来ていたらOKだったりする。

”絶対”覚えようとすることで、かえって混乱し身につかないことだってある。それってもったいない。それに”絶対”覚えようとすると、覚えられないときにそんな自分に嫌気がさすものだ。

そういった時、”とりあえず”やってみる、みたいな”とりあえず”の距離感で物事を捉えることが出来たら心が一気に楽になる気がする。


”とりあえず”って言わばスモールゴールなわけで。
”絶対”って言わば最終ゴールなわけで。

とりあえず、というと「中途半端」とか「投げやり」みたいな印象がつきがちだけど決してそんなことはないんだよ、と。ちゃんと前に進んでいるよ、と。

スタート地点が「0」でゴールを「100」とした時、とりあえずが仮に「10」だとしよう。

最初から”絶対”を目指すということは0→100で、これって至難の業。
でもまずは”とりあえず”ということで0→10を目指せば、100よりは近く感じる。でもって、10→100ってなんだかいけそうな気がする。気持ちの問題かもだけど。


絶対じゃなくていい、とりあえずからはじめてみる。

ずっと大事にしたい言葉だ。

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