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ふたつでひとつ

朝はいつもバスに揺られ、結構な距離を歩いて合計1時間ぐらいかけて通勤するんだけど、その時はいつも何かしら音楽を聴きながら移動している。

聴きたい曲をプレイリストに入れて、シャッフルで流しているんだけど1曲目って自分で選ぶことが出来る。そんな栄えある1曲目に最近よく選ばれるのがMr.Childrenの「くるみ」。

Spotifyにて

調べると2003年の曲らしい。当時でいうと私は4歳。この曲を知る由もなかった。それが20年経った今こうやって、「好きな曲」として聴いているんだから人生何があるかわからないし、いい曲って色褪せないんだなと痛感する。

曲の中でも特に好きな歌詞がある。

「希望の数だけ失望は増える。それでも明日に胸は震える」

どうせなら希望だけ持っていたいし、嫌なことは避けていきたい。でも希望を抱くということはそれだけ失望も増える、失うものも出てくるということ。それがわかっていてもそんな「明日」にワクワクするということ。

なんか人間らしいというか、すごい勇気をくれる歌詞だ。


私が好きな本の1冊にもこんなフレーズがあった。

『期待と絶望はふたつでひとつ。箸のようなものだ』

なるほどね。と。

結局「何かを得る」ためには「何かを失う」覚悟も必要で、逆を言えばその覚悟を持ち合わせた人が何かを得られるんじゃないかって。

失うことと得ることを天秤にかけたとき、新しく得られるかもしれれない何かや望んでいることが実現するかもしれないワクワクにベットできる人でありたいなと。

「ふたつでひとつ」

どっちも楽しむ。
失望があるから希望に胸が膨らむし、絶望があるから期待が叶ったときにこのうえない喜びがある。

どっちかだけじゃ味わえない感情。
これもまた人間らしさらしさかな、と。

希望も失望も期待も絶望も、
どっちに転ぶかわからなくても「もしかしたら」に胸を震わせて希望や期待にベットする。それでそれが失望や絶望でも真正面から受け止める。

そんな感じで「生きる」っていうことを楽しみ尽くしたいなって、音楽と本が思わせてくれた。


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