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地方への転勤で気をつけること #1178

お元気ですかー?
今日は「地方への転勤で気をつけること」というテーマでお話しします。
地方への転勤は、新たな環境と文化に触れる大きなチャンスですが、同時に多くの罠があります。(言い過ぎ)
北陸からキャリアをスタートし、地方の責任者経験も複数ある僕が思う気をつけることと対処法をお話します。特に、嫌々転勤することになった人に気を付けてほしいポイントです。

転職なら気をつけるのに転勤だとやらかす

さて、転職時には「前の会社では〇〇だった」と言うと嫌がられるのはよく知られています。しかし、不思議と転勤となると、つい「本社では〇〇だからそうしろ!」と上から目線で指示をしてしまうことがあります。特に最近増えている地方出身でそのまま地方勤務希望(転勤非希望)のチームメンバーとの関係においては、このような本社中心の考え方は避けるべきです。それは、地方の実情を無視した無神経な発言と受け取られ、チーム内の協調を損ねる原因にもなりかねません。
いや、マイルドに言いすぎました。これは、メンバーにわざわざ嫌われにいく行為に他なりません。

「福井に地下鉄はねぇ!」

たとえば、僕が北陸にいた時、東京から来たある部長が「福井にも地下鉄があるんでしょ?」と言ったことがあります。この発言がどれほど地元のメンバーに悪感情を抱かせたか…その場の空気は一気に冷え切りました。

この部長が100%地方へのリスペクトを欠いたとは言いませんが、このような失言は、地元のメンバーからの信頼を失い、求心力をマイナスにし、リーダーシップを発揮する上で大きなマイナスになります。
僕も「(前の拠点ではこんなことしてなかったのに)なんでこんなやり方してるの?効率悪くない?」と言って嫌われたり、「名物、全部茶色いね!」と言って嫌われたりしました。
茶色いのは別に悪口じゃないだろ!って言いたいですが、他の地域から転勤してくる人というのはそれくらい誤解を受けやすいのです。

…えっ?お前の性格と言い方の問題だろって?
ちょっと、何言ってるかわかりません。

移住したつもりで準備せよ

地方への転勤が決まってこのnoteに辿り着いてくれた人は震えているかもしれませんw
そんなに面倒なの!?と。
大丈夫です。事前に調べてるようなあなたは、もうそれだけで僕のようなことにはならないはずです。

その上でもどうしたらいいのか?をお話しておくと、地方への転勤を成功させるために僕が大切だと考えているのは、あたかもその地に「移住するつもりで」準備することです。
これは、ただ単に思考訓練的な意味ではなく、心の底からそう思うことを意味します。

子どもがいるなら、その地で子育てするときにどのような地域に住み、どの学校に行くのが良いか?ということ、独身ならその地でずっと過ごすにあたり、どうやってパートナーを見つけて、どう暮らしていくか?ということです。本当はその気がなくても、そう考えると良いです。

これは、僕が勝手に断言すると良くないのであくまで主観であり、地方の方がみんなそんなことを考えているわけではないことを付け加えます。
その上で・・・僕は地方に転勤で来る人は決まった期間だけであり、その地にコミットするわけではないと捉えていて、そんなに好きじゃなかったです。(僕は北陸から出る気がなかった)
それだけを持って、いやがらせしたりはしませんがw、短い期間だけ仕事しようとしている人はすぐにわかります。必要な暖房器具を買わなかったりw、長い目で見たら住まないであろう地域に住んだり、発言の端々でも気が付きます。
そうすると(僕が地域に根差す人材サービスだからかもしれないですが)その土地を大切にしてくれていないように感じてしまいます。メンバーとして働くことも、お客さんとしてサービスを受けるにしても、どうしても気乗りがしない要因になっていました。

逆に、その地域の発展のために尽力しようとしている姿勢は伝わります。
そして、その気持ちを持つには、その地に永住するつもりで過ごすのが一番確実です。自分の中でもその地域への愛着や思い入れも出てきて、メンバーともお客様ともうまく協働することができるようになります。

いくつかの転勤を経験して確信があります。人間は原則として興味がないのに興味があるふりをするのは難しいです。
一方で、その転勤をきっかけに一生をその地域で過ごすと決めてしまえば、興味を持たざるを得ません。もちろん、調べたりない状態でメンバーと向き合うこともないでしょう。
興味があるふりは難しいですが、「もし、一生をここで暮らすならどんな風に貢献して、どんな人生を歩みたいか」を考えることはできます。
そして、その問いと深く向き合った分だけ、その地域のお客様やメンバーからの信頼を得ることができると僕は考えています。

最後に

地方への転勤は、ただ仕事の場所が変わるという以上の意味を持ちます。
配偶者のキャリアを限定してしまったり、家族と離れ離れになったり、住みたくもない場所に住まないといけなくなることから、転勤を無くしたほうが良いという意見は多いですし、僕もそう思っています。
しかし、強制的ながらも住む地域を変え、お客様やメンバーも変わり、新たなコミュニティに入るというのは、振り返れば貴重な経験でした。
だから、悲観することはないとも思うのですが・・・それにしても僕は転勤がとても苦手でした。嫌々やっているから本気で調べたりしないし、何なら心の底に「来てあげた」的な気持ちを持っていたりします。

それは、転勤という制度の是非とは別に、現場で共に働くメンバーにも、お客様にも失礼です。きっと、転勤の経験は未来の自分が振り返ったら、意義深かったと感じるものになると思います。
図らずとも転勤になったあなた!嫌々転勤するのは失礼だし、もったいないです。メンバーにも、お客様にも、未来の自分にも感謝されるような準備をして、新しい環境での挑戦を楽しみましょう。

では、また!





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