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北風は無駄。歯を食いしばって微笑め。 #1185

お元気ですかー?
今日は「北風は無駄。歯を食いしばって微笑め」というタイトルでお話しします。

「北風と太陽」を知らない人はいないのに、太陽を実践できる人は少ない

童話「北風と太陽」は、人を無理やり変えようとしてもできないので、自分から行動するようにアプローチするべしということを僕達に教えてくれます。そして、この童話を知らない人はほとんどいないはずです。
しかし実際のところ、この教訓を日常やビジネスの場で実践できる人は意外と少ないものです。
僕自身は、太陽であろうとして北風になり、自己嫌悪するということをマネジメントでも子育てでも繰り返しています。

北風は麻薬

「北風と太陽」の教えに反対する人はほとんどいないはずです。
では、なぜ僕達は僕は、北風になってしまうのでしょうか。
一般的に北風スタイルは、一時的な服従や迅速な結果を引き出すことができると考えられています。逆に太陽スタイルは結果が出るまでに時間がかかるし、相手を動かせる確証もないというふうに考えられているように見受けます。

でも、僕は思います。それ、本当?と。
「北風と太陽」の教えでは、北風だと人は動かないどころか逆効果なんじゃなかったでしたっけ?太陽であれば人を動かせるのでは?
短期的に効果があると思っている北風スタイルは本当に効果があるのでしょうか。もっと言えば、仮に何もアプローチしなかった時と北風スタイルでアプローチした時に差があるかを考えてほしいのです。
僕は自分を振り返ると、結局北風アプローチしたから(短期的であっても)成果が出た場面は少ないと感じます。少なくとも僕が北風を受ける旅人側の時には効果は1ミリもなかったと言えます。北風アプローチしてくる上司のことを無視していたからです。

・・・上司からの指示を無視していたことの時効は10年と聞いていますのでバラしてしまいますが、僕は15年前くらい前は上司の月末の圧力をスルーしていました。だって、営業の都合で顧客へアプローチしても逆効果ですから。それでも50%くらいは上司の思惑通りの結果が出ていましたので(サボってたのに不思議!)、「上司は北風アプローチの結果として半分くらいは成果が出る。これをやめたら10%になるかもしれない・・!」と思っていたと思います。
僕もマネージャーとしてそういう気持ちになることがあるので、なんとなくわかりますが、それは気のせいの可能性が高いとここで明言しておきます。

また、北風スタイルは何とも言えない快感を伴います。短い期間の逆転ホームランに向けて必死で頑張っているという手応え、会社やチームのために頑張っているという高まり、緊急度が高いゆえに命令にメンバーが従ってくれるカタルシス・・・
この快感はまるで麻薬のようで、一度味わうとその効果に依存してしまいがちです。しかし、これには大きな落とし穴があります。人々は恐怖や圧力によって動かされても、本心からの協力や創造性を発揮することはなく、結局は組織全体のポテンシャルを低下させてしまっているのです。
・・・つまり、「北風と太陽」の教訓の通りですw

禁煙や禁酒と一緒。歯を食いしばれ。

どうしたら、北風スタイルを捨て、太陽のようになることができるのでしょうか。基本的に太陽でいるということは自分を律して、北風スタイルの会館から逃れようとする行為です。それは禁煙や禁酒に似ているかもしれません。究極的には、ひたすら我慢するしかないと僕は考えています。

そんな前提で、太陽になるための具体的な方法は次の3つです。

①コミュニティに所属し、ポジティブな影響を受け続ける。

禁酒や禁煙と同じく、北風スタイルの依存性から逃れるために、コミュニティに所属しましょう。近しい職種でマネージャー層や子育て世代が多いコミュニティでポジティブに影響し合いましょう。
間違っても、北風スタイルを推奨しているコミュニティに参加してしまわないように、尊敬できる知り合いがいるコミュニティを頼るのがおすすめです。

②知識を仕入れ、どのように行動すれば太陽のようになれるかを学ぶ。

誘惑を断ち切るための一番のパートナーは知識です。
北風スタイルの無意味さは知識で理解するのが一番です。むしろ、本能的な部分で言えば、依存性のある北風の方がしっくりきてしまうからです。
とにかく命令して言うことを聞かせろ!マイナス査定をちらつかせろ!ってアドバイスしている本はないと思うので基本的にはトレンドのマネジメントスタイルを書籍から学ぶといいと思います。
ネット上だとたまに、北風スタイル過激派みたいな発信もあるので、できれば書籍が良いです。

③北風の行動や思考を積極的に否定する。

一度、北風スタイルの誘惑から逃れられたとしても、その後、北風スタイルに戻ってしまうことは多いです。
僕はその理由は、北風スタイルの依存症以外に、マネジメントスタイルや子育てスタイルへの寛容さにあると思います。
子育てやマネジメントには、みなさん自信がないからか(僕は自信がない)、「色々な意見があるよね」という曖昧な見解に着地しがちです。ましてや、周りに北風スタイルを信じて実行している人が多いと、正面から否定することは難しいです。
しかし、自分の哲学として、意思決定として北風スタイルを否定しなくては、その依存性で再び北風スタイルに手を伸ばしてしまいます。
勇気を持って、「少なくとも、私は北風スタイルは無駄どころか害悪だと思っている」と否定しましょう。はっきり否定して、争わない限りは、あなたは永遠に「短期的に成果が出ている」という幻に翻弄され続けることになります。

3つの方法からも伝わるかと思いますが、太陽でいるためには、北風はマイナス効果であると信じて、太陽の効果が出るまで歯を食いしばるしかないのです。

最後に

「北風と太陽」の教訓は単なる物語以上のものです。
僕は太陽であろうとする行為にマネージャーとして、父親として右往左往し続けてきました。
最近は、「もう太陽でいる!」と決めて歯を食いしばることで一つの答えに近づいた気がしています。本当はもう少しいい方法ない??と思いながらも、今日はその思いをシェアしました。
太陽でいるために、もっと良い方法があるよ!という方がいたら、ぜひ教えてください。禁煙して3年くらい経って、もう吸っていたことを忘れてしまうように、北風の誘惑を断ち切りたいです。

では、また!





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