佐伯亮太@播磨町まちづくりアドバイザー,佐用町縮充戦略アドバイザー

2020年から兵庫県で一番小さなまち播磨町でまちづくりアドバイザーをしています。週3日…

佐伯亮太@播磨町まちづくりアドバイザー,佐用町縮充戦略アドバイザー

2020年から兵庫県で一番小さなまち播磨町でまちづくりアドバイザーをしています。週3日播磨町役場に勤務しながら、地域自治、協働のまちづくり、対話の場作りを進めています。その効果があってか、2023年から佐用町縮充戦略アドバイザーにもなりました。1988年生まれ、2児の父。

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【播磨町】まちづくりアドバイザーってどんな仕事

こんにちは。兵庫県で一番小さな自治体、加古郡播磨町のまちづくりアドバイザー佐伯亮太です。まちづくりアドバイザーってどんな仕事?と聞かれることが増えてきたので、今更ながらnoteを始めてみます。 まちづくりアドバイザーとは播磨町では2020年4月からまちづくりの専門職として、まちづくりアドバイザーを配置しています。  播磨町のまちづくりに関わることであれば、なんでも関わっています。例えば、地域の防災活動、地域でのサロンの立ち上げ、自治会連合会の運営、自治会の情報共有のICT

    • 「つながるにはなにかの提供が必要」ではないかという話

       「まちづくり」や「地域づくり」に関わっていると、地域の方々と話し合う機会がとても多くあります。例えば会議形式でしっかり話し合う場合もあれば、俗に言うワークショップ形式でできるだけ多くの意見を出したり、合意形成したりする場面もあります。そこでよくでてくる話題が「つながり」です。というか「つながり」がでてこないことが珍しいほどに「つながり」というワードをよく目にします。この「つながり」という事象について思うことを書いてみます。

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      300
      • 播同協研究大会のコーディネーターをしてみて

         播磨町には、播磨町人権・同和教育研究協議会という組織があります。名前の通り、人権や同和教育について考えようとする組織です。毎年1回研究大会を開催していたようですが、コロナ禍で大会は中止となっており、久しぶりに研究大会が開催されました。これまでは、各部会に分かれてテーマを持って話し合っていたようですが、今回はパネルディスカッション形式での開催となりました。 それぞれの立場からの発表してみる  パネルディスカッションに先立って、幼稚園、小学校、シニアクラブ、自治会、役場職員

        • 「それって誰がやりたいの?」

          いろんなまちでいろんなプロジェクトに関わっていると、「ん?これなんか変やな?」と勘がはたらくことがよくあります。先日、ある先輩と会ってじっくり話している中で、「コミュニティデザインってほんとにデザインするのか。デザインするとしたら何をデザインするのか。」という変な話題になりました。結局その会話の行き着く先は「それって誰がやりたいの?」でした。まちでいろんなことをやっていると、結局はここにたどり着くんだなと真理めいたものを感じました。そこから考えたことを書いてみます。 誰がバ

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        • "creating a new culture"
          4本
        • 播磨町まちづくりアドバイザーの日々
          33本
        • 佐用町縮充戦略アドバイザーの日々
          2本

        記事

          対話でつくる縮充のまちづくり

           令和6年度も佐用町縮充戦略アドバイザーを務めることになりました。「縮充」という言葉は、その字面がキャッチーで、多方面で注目していただきました。例えば、神戸新聞にも何度も記事を掲載いただいたり、いくつかのコラムで触れていただくこともありました。もちろん、佐用町議会でも議論に上がることもありますし、なにか新しいことが始まっていくような空気だけがあるような状態です。 正解のない縮充の社会づくり  では、縮充のまちづくりって一体何でしょうか。何をすれば縮充だ!と言えるのでしょう

          入会地(コモン)としての地域自治組織

          先日、野添コミセンでの意見交換会を経て、もやっと考えていた仮説が実証されたような気分でいます。それについて考えをまとめてみます。野添コミセンでの意見交換会についてはこちらの記事を御覧ください。 いきなり混ぜるな危険!  地域自治組織は多様な住民が関わりながら、地域の課題解決を進めるというのが良いことだとされています。そもそも課題解決を目的にすることがどうかと思っていますが、それはまた別の機会でまとめます。  そんな中で地域自治組織と若者または新たな参加者の関係についてモヤ

          【播磨町】これからのコミセンをみんなで考える

           先日、播磨町野添コミュニティセンターで、これからのコミセン活動を考える意見交換会が開催されました。播磨町では4つあるコミセンすべてに指定管理者制度を導入しており、地域自治組織である各地域のコミュニティ委員会が指定管理者として館の運営をしています。コミュニティ委員会の構成はほぼ自治会長であり、毎年役員が変わる体制であり、組織として脆弱と言えます。  そんな中、野添コミュニティ委員会では、約2年前から組織改革プロジェクトを立ち上げ、自治会長中心の運営から、もっと多様な人が参加

          【佐用町】縮充のまちづくりの現在地

           今回は2023年4月から始まった佐用町で縮充のまちづくりについてご紹介。播磨町まちづくりアドバイザーをする傍ら、佐用町では縮充戦略アドバイザーという画数の多い役職を頂いています。2024年1月4日の仕事はじめは、佐用町役場の全職員に向けた講演からスタートしました。人生初の連休明けいきなり講演、かつ順番は町長→教育長→私という順で、結構緊張しながらお話しました。 縮充のまちづくりとは  縮充のまちづくりは人口や地域のいろいろな団体や活動などが縮小してもなお、このまちで豊か

          【播磨町】東播磨地区自治会研究会でも対話の場を

          こんにちは、兵庫県で一番小さなまち播磨町のまちづくりアドバイザー佐伯亮太です。今回は、播磨町を超えて東播磨の自治会についてまとめてみます。内容は先日開催された東播磨地区自治会研究会。 そもそも東播磨地区自治会研究会って?  播磨町は兵庫県の中でも東播磨というエリアにあります。東播磨は明石市、播磨町、稲美町、加古川市、高砂市の3市2町からなるエリアです。年に1度、このエリアの自治会長があつまる研修の場があります。それが東播磨地区自治会研究会です。昨年は稲美町が事務局で開催さ

          【播磨町】行政職員にファシリテーション技術を

          こんにちは、兵庫県で一番小さなまち播磨町のまちづくりアドバイザー佐伯亮太です。あっという間に寒くなってきましたが、noteに書くこともどんどん溜まってきたので、振り返りながらまとめていこうと思います。 なんでファシリテーション 播磨町役場でアドバイザーをはじめて、徐々に気づいてきたことがあります。それは行政が事務局をする会議でうまくいく会議とうまくいかない(積み上がっていかない)会議があるということです。よくよく観察してみると、行政職員はほとんどの会議で「口述書」を準備し

          【播磨町】最適解らしきものを見つけるための対話

          こんにちは、兵庫県で一番小さなまち播磨町のまちづくりアドバイザー佐伯亮太です。2023年度からは、兵庫県の西の端、佐用町でも縮充戦略アドバイザーとして勤務が始まりました。それぞれを分けて発信するのもちぐはぐになりそうなので、このnoteでは、2つのまちのことを発信していきます。 「播磨町の公共交通について話し合おう」 播磨町は兵庫県で一番小さな自治体で、おおよそ3km四方のまちです。成人男性なら15分ほど歩けばJRもしくは山陽電車の駅に到着します。そんなまちでも話題に上が

          【播磨町】2022年度の活動報告が完成しました。

          こんにちは、兵庫県で一番小さなまちのまちづくりアドバイザー佐伯亮太です。2023年度も引き続きアドバイザーとして播磨町役場に勤務しています。  2023年度も始まってすでに3ヶ月が経とうとしています。春以降、地域での活動が徐々に再開されているのにつれて、ご相談いただくことが増えています。例えば、自治会での会議の開き方、新しい取り組みを始めようとしている自治会など、内容は様々です。一昨年から始めた毎週コミセンをまわる「まちアドおしゃべり会」も、毎回どなたかがいらしてお話する機

          【播磨町】社会関係資本を高めるための朝市

          こんにちは。兵庫県で一番小さな自治体、加古郡播磨町のまちづくりアドバイザー佐伯亮太です。昨年5月から、石ケ池公園でParkMarketという名の小さな朝市を毎月開催しています。最近マルシェやマーケットイベントがまちづくりの一環として各地で開催されていますが、ParkMarketはどんな狙いで開催しているか書いてみようと思います。 公園をのんびり楽しむために  播磨町には割ときっちりした公園がたくさんあり、こどもを連れて遊びにこと欠きません。公園ごとに特徴があり、過ごし方も

          【播磨町】これからの地域福祉を話し合って一緒に考える

          こんにちは。兵庫県で一番小さな自治体、加古郡播磨町のまちづくりアドバイザー佐伯亮太です。今回はワークショップのご報告。播磨町では現在地域福祉計画の策定を進めており、その一環で播磨町に関わるみなさんと話し合う場をもちました。 地域福祉計画とは  播磨町では、これまで地域福祉計画がありませんでした。厚生労働省によると地域福祉計画は、平成12年6月の社会福祉事業法等の改正により、社会福祉法に新たに規定された事項であり、市町村地域福祉計画及び都道府県地域福祉支援計画からなります。

          【播磨町】これからの地域福祉を話し合って一緒に考える

          【播磨町】これからのボランティア活動のための講師を務めました。

          こんにちは。兵庫県で一番小さな自治体、加古郡播磨町のまちづくりアドバイザー佐伯亮太です。先日、地域包括支援センターのみなさんからお声がけいただき、介護予防につながる地域でのボランティア活動についてお話させていただきました。 地域の活動を知り、つながる機会として  播磨町では介護予防につながる地域でのボランティア活動を推進しています。今話題の社会的処方につながる取組です。今回、地域包括支援センターが、団体の活動をつないだり、お互いに知り合う機会として開催されました。まずわた

          【播磨町】これからのボランティア活動のための講師を務めました。

          【播磨町】オープンミーティングでファシリテーターを務めました

          2022年10月に4つのコミセンで「町長と語ろうオープンミーティング」が開催されました。町長を囲んで、これからの播磨町について対話する機会となりました。  オープンミーティングは播磨町が協働のまちづくり宣言を発出してから、初めての行政と町民との対話の場です。今回、全てのオープンミーティングでファシリテーターをつとめました。ファシリテーターは、話し合いの場がスムーズに進むようにサポートする役割です。一般的に、行政と町民との話し合いの場では、話したいことがある方が順に挙手し、意

          【播磨町】オープンミーティングでファシリテーターを務めました