マイナスイオン家電の根拠 #5
巷には「マイナスイオン」の家電とかが溢れていますよね。自動車なんかにもマイナスイオンが発生しますって……。これは、消臭効果、肌の状態を整える、疲労感の軽減や免疫力の向上に効果があるとか謳われておりますが。しまいには自律神経の整えるだとか血液の浄化……。血液の浄化……って。ここまできますとね。病気も激減して医者もウカウカしていられまん。よく、医師会から圧力がかからないものだか、余計な心配までしちゃいます。
でも、心配は無用です。このマイナスイオンには何の化学的根拠もございません。いや、化学的な話ですよ。そもそもマイナスイオン(陰イオン)ってのは、電気を帯びた原子や分子のことを指します。電気には当然ですけどプラスとマイナスがありますので、プラスに帯電したイオンを陽イオン、一方でマイナスの場合は便宜的に確かにマイナスイオンと呼ばれていますが、正確には陰イオンと呼ばれるものです。取り敢えずの、陽イオンの相対的呼称ですね。
そもそも「マイナスイオン」って言葉自体は、化学には存在しません。きっと学者は苦笑しているかと思いますね。ですから、マイナスイオン家電が放出する「物質」はなんなの?って話なんです。それどころか、マイナスイオン発生機の仕組み上、人体に有害なオゾンを発生する可能性も一部では指摘されております。ちっとも、ありがたいオプションじゃないですね。以前、アメリカでイオンが発生する家電を報じられちゃって倒産しちゃった会社もあるんですよね。アメリカの科学者は厳しいですね。
何の節約か?言わずとも分かりますね。そういう我が家も会社もマイナスイオンが発生しまくっておりますけどね。だって、勝手についてたりしますからね。マイナスイオン空気清浄機、ドライヤーとかですね、終いには、自動車を買った時にマイナスイオンそのものを放出させるものですね……。
実際に歴史を辿ってみると肯定派もいて、かと言って、やはり根拠は曖昧なまま、「マイナスイオンって謳っておけば印象がいいでしょう?そっちの方が売れるよ〜」なんて思うのは、私が捻くれているからでしょうか?
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