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人材領域で起業した理由とWeGlobalの存在意義


私の起業観

新しい方と会う度に、周さん(るいさん)はどうして起業したんですか?と聞かれます。私は家族が経営者である訳でもなく、大学の勉強はビジネス/起業を学んだ訳でもありません。ただ大学時代にいつかは自分で事業を作りたいと漠然と考えていました。

自分にとって起業は1つのキャリア選択でした。自分の中で社会に対する課題意識がある、または0→1のビジネス構築を挑戦したい人にとって、人生100年時代で誰しも起業するチャンスがあると思います。起業して成功したら続けたらいいし、上手くいかなかったら会社に再就職して働けばいいという考えです。失敗するなら早いほうがいいよねと思って、20代で起業する機会に恵まれました。

人材領域で起業したきっかけ

0から事業を作るのはある意味で大変なことであり、ある1つの課題に対して相当の情熱がないと続けられません。私は自分の2つの原体験で人材領域で起業しようという情熱をもらいました。

1. カルチャーフィットの挫折経験
私は新卒で日系大手の医療機器メーカーに就職し、総合職として入社しカテーテルの国内営業(MR)職につきました。大学で医学医療領域を学んでいたため、業界 / 専門性は合っていました。しかしながら、自分はオープンでフラットな環境で国際的なバックグラウンドを活かせる仕事経験を望んでいたのですが、残念ながらその会社ではうまくフィットできませんでした。当時、同期も含めて私のような人は根性や我慢が足りないと言われていました。社内で上位の営業実績を出していたものの、合わない環境は無理して我慢しても仕方ないので、2年で退職することを決断しました。同期も3年以内にやめた人が3割以上いました。その時に初めて、働く上でカルチャーフィットの重要性を痛感しました。

カルチャーフィットしない採用や転職によって、会社も個人も不幸になります。個人は組織の最小単位であり、正しい人(right people)が正しい環境(right place)で個の力を発揮しチームワークを果たすことで、組織が成長すると信じています。

2. シンガポールで経験した多様性のパワー
1. の経験の後に、人材コンサルタントとしてシンガポールで働く機会に恵まれました。自身のキャリアに悩んだ経験はコンサルタントとして候補者に共感する力となりました。日本からシンガポールへ転職を望む日本人や外国人、シンガポール/東南アジア内で日系企業に関わる日本人や外国人の転職・キャリア相談 (年間500名ほど)にひたすら乗り、どう活躍できるかを一緒に考え、転職支援をしてきました。日本ではグローバル人材不足と何十年も言ってきていますが、実際グローバル人材が適切に活用されていない、優秀な人ほど国外へ行ってしまう、そして帰ってくる場所がないのが本当の課題で残念に思います。留学生の就職率が50%を下回っているデータがあります。日本人グローバル人材 (帰国子女や海外留学、海外勤務経験の方々)はどれくらい定着しているか残念ながらデータがないのですが。

一方で、シンガポールでは人の多様性が本当に生かされていると感じました。東南アジアだけでなく中国、欧米、インドなどもちろん日本からも、世界中から優秀な人材が集まっています。シンガポール人だけでなく、世界中の人が知恵を出し合ってビジネスを行っています。(2024年1月にシリコンバレーに出張した際もその多様性に驚かれました。) 

私が推進しているグローバル化や多様性は、日本人で英語を話せる人を増やす、外国人留学生の就職定着人数を増やすことだけではありません。重要なのは、どこの国籍であろうが、日本人と非日本人(外国人)が一人ひとりが自分のユニークネスや強みを発揮し、会社という組織で、グローバルなチームワークをすることです。多様性の良さは言語力ではなく、多角的な視野にあります。多角的な視野で人材を採用し、チームを作り、グローバルにビジネスを展開することを推進しています。

WeGlobalの存在意義

起業当初は「日本と世界をもっと近くに」ことをミッションにしていました。人材がグローバルに活躍できる仕事をし、企業が日本およびグローバルにビジネス展開することを人材紹介事業、採用支援事業を通して行ってきました。

創業3期目で私たちも成長している中、MVV (Mission, Vision, Value)を刷新することとなりました。このMVVリブランディングに踏み込んだのは、創業者である私自身の創業以来の価値観アップデートからです。(MVVリブランディングのワークはまた別途のnoteでご紹介します。)

人の違いは国籍や能力、肩書きではなくマインドセットの違いだと思います。いわゆる海外経験がある人やグローバルに活躍している人たちと会ってきました。正直、非常に尊敬できる人や応援したい人もいれば、残念ながらそうでない人もいます。世の中にはいろんな可能性と生き方があります。その多様性を認められる人と認められない人がいます。多言語が話せる、海外経験があるからカッコいいとか、人より偉いとかは決して思いません。また、企業側もみんな世界展開したらいい、急成長すればいい、儲かれば何でもいいと思いません。グローバルからローカルに戻って還元する、ローカルの道を生き続けることも素晴らしいと思います。大企業で働くのもいいし、スタートアップでチャレンジするのもいいです。重要なのは様々な選択肢がある中で、自分で前向きに枠を超えて挑戦し、自分の生き方に自信を持つと同時で、謙虚に他者から学び、他者の生き方も尊重することです。

2023年2月にあるワークショッププログラムを通して、新潟の限界村落である山古志に行き、結果的に自分の価値観を揺さぶる越境体験となりました。地元から出たこともほとんど無いようなお母さん (おばあさん) たちは、外から来た私たちをWelcomeしてくださって、美味しい手料理を振舞ってくれました。山菜の摘み方や調理方法を教えてくれました。東京や海外のお話を興味津々に聞いてくださっていました。その山古志プログラムで出会った仲間は、大学生起業家、国際弁護士、某大手企業幹部、Big4のコンサル、海外から帰国して山古志に移住した方など様々でした。本来一緒に出会えるはずがない私たちが、既存の枠組みを出て山古志という場所で出会え、多様な視点から山古氏の未来を一緒に構想し、市に提案した経験ことは私にとって価値観を変える貴重な越境体験でした。

違うバックグラウンドの人たちが、既存の境界(ボーダー)を超えて、助け合えること、学び合えること、お互いの良さを活かして共創し合えることが、時代に求められていることだと強く感じています。

個人のキャリアも、人材採用も、ビジネスの発展も、多様な視点と広い視野を持てば、発想が豊かになります。個人が越境して、組織が越境して、個人と組織が越境しあって、未来の可能性が広がっていきます。その越境スタイルが日本と海外、地方と海外、大企業とスタートアップ、異業界、異職種など双方通行で、様々あると思います。

個人や企業それぞれにとって必要な越境体験やソリューションを提供し、伴走していくことがWeGlobalの存在価値だと改めて言語化できました。その先、個々が自分のユニークネス、強みや存在意義を認識し、自分たちにしかできない価値を創造する未来になります。

🧭 MISSION

越境をおもしろく、可能性をあたらしく
 
Cross the Border, Update the Future.

⛰️VISION

自ら価値を創造する時代をつくる
 
Create Your Own Value

Mission Story

ひとの可能性は、変えられる。
私たちは、そう信じている。

どこにでも行ける時代になった。
けれど、限られた時間の中で、
すべてを経験することはできない。

だからこそ、多く越境し、深く越境し、
唯一無二の経験を積み上げ、
人生のストーリーをつくっていく。

生まれ持った違いよりも、
歩んできた人生の違いを、
私たちは、多様性と呼びたい。

私たちは、越境の体験をもっとおもしろくしたい。
そして、ひとと企業の可能性をもっとあたらしくしたい。
自ら価値を創造する時代を目指して。

🪴VALUE


越境をおもしろくする5つのマインド

ファーストペンギンになろう
新しい環境へ飛び込もう。 望まぬ挑戦もチャンスに変えられる。
オーナーシップを手放さない
未来を変えるために、自分を変える。 逆境にこそ立ちあがろう。
当たり前のありがたさに気づく
ものやひとの背景に想像を巡らせ、 当たり前のことに感謝しよう。
フラットな心で異文化を学び直す
好き嫌いや良し悪しは価値観の違い。 リスペクトを胸に素直に学ぼう。
ストーリーになるまで挑み続ける
価値や意味は必ず生まれる。 ミッションを持って真摯に取り組もう。

私たちの事業・サービス


現在、WeGlobalではスタートアップ志向なグローバル・バイリンガル人材の転職支援、人材紹介を行っております。また、最近では、WeGlobal RPOというグローバル展開を目指す企業向けの採用支援サービスを強化しております。ぜひ下記Notionページより詳細をご覧いただき、ご意見・ご感想など伺えたら幸いです。

” スタートアップ × 越境 ” 領域を中心に スタートアップに寄り添うvalueマッチングから グローバルにスケールできるチームづくりまでサポートし 企業の組織づくりを支援します!

WeGlobalホームページはこちら

WeGlobalを立ち上げた当初、東京でのビジネス経験も人脈もなかった私ですが、沢山の方々に助けられながらチャンス頂きながら、本日に至りました。この場をお借りして御礼を申し上げます。いつも誠にありがとうございます。

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