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「クラフトレモンサワーの開発について」

今回は、やっと最近、レシピが出来きました焙じ茶を使用したクラフトレモンサワー「焙じ茶と酒粕のレモンサワー」についてお話しいたします。

レシピを考案する時は、サクッとできる時と全然できない時がありまして。
仕込みの準備の時間も関係しますが、サクッとできる時は、本当に30分くらいできる時もあります。

しかし、長い時は、そればかりやっているわけでありませんが、2〜3ヶ月くらいかかることも。

なので、なかなか思った味にならないと、これ、やめた方が良いかな?なんて思ってしまい、弱気になることもたまにあります。

話を焙じ茶のレモンサワーに戻します。 そもそも、なぜ焙じ茶のレモンサワーを作ろうと思ったかと言うと。自分が焙じ茶のレモンサワーを飲んでみたいという願望からでした。

そして、夜の部 BAR クラフトレモンサワーで提供しているサワーは、甘い仕上がりのものが多いので、今回は甘くなくて美味しいレモンサワーを増やしたいという思いもありました。

お茶系は、甘くしても美味しいのですが、今回は茶葉の香りと味、お酒の味がをしっかり感じていただけるサワーを目指しました。

そして、今回の自分に課した課題は、ラム酒を使わないこと。


カクテルを作っている方の間では、ほうじ茶にラム酒をわりと合わせることがあり、少し頑張って抗ってみようと。 

その結果、苦労するのですが。。。

このサワーには、直感的にほうじ茶に使用してみたいと以前から考えていたお酒を使用することにしました。

それは、粕取り焼酎です。

佐賀県の天山酒造の「七田」の粕取り焼酎

ご存じの方もいらしゃると思いますが、粕取り焼酎は、酒粕を原料にした焼酎です。
味は香り高く、少しフルーティーな印象のお酒です。

粕取り焼酎の中でも、僕がわりと気に入っているのが、佐賀県の天山酒造の「七田」という粕取り焼酎です。
「七田」と聞いて、あれ、聞いたことあると思う方もいらしゃるはずです。

そうです。日本酒の「七田」を作っている酒蔵です。

今回は、粕取り焼酎「七田」に焙じ茶を漬け込み、ほうじ茶の香りと味を移し、茶葉を取り除くため一度濾過して焙じ茶の味がするリキュールを作りました。

そして、さらにその濾過したお酒に国産マイヤーレモンを少し特殊な方法で漬け込み、さらに味を作ることで、焙じ茶、レモンの味が重層した焙じ茶&レモン酒に仕上げました。

全然、味の想像つかないですよね?  じつは、結構、美味しいんですよ。

そして、ここから、実際にサワーグラスにお酒とソーダを入れて試飲いたします。

初めて飲んだと時の感想は、『んん、これは、、惜しいな。。。』でした。

原液の味自体はよかったのですが、立体的な味に仕上がっていない。
いつもことながら、原液の時は良いのに、ソーダを入れると当たり前ですが、味が伸びて、淡くなります。

そう、ソーダを加えるとコクが足りないというか、単純に舌に乗ったときに美味しいなと感じないと思いました。

ここから、お酒の量を増やしたり、果汁を加えたり、オーガニックのバニラエクストラを加えたりしたのですが、どうもこうも味が決まらない。。。

そんなこんなしているうちに、上記で仕込んだ焙じ茶&レモン酒がなくなり、また作ったりなど。

まあ、うまくできない時は、少し考える時間が必要です。

数日、他の仕事をしながら、どうしようなかなと考えて。

「やっぱり、あれ、やるしかないな」と。

それは、黒糖焼酎を使うこと。

今回は、ちょっと、ズルをしました。

奄美大島の山田酒造の黒糖焼酎「一番橋」

黒糖焼酎は、ラム酒と原料が同じ黒糖(サトウキビ)を使用しています。なので、ラムに近い感じがあります。

「これ、やっぱり使ってみるか?」と取り出したのは、 僕のお気に入りの黒糖焼酎である奄美大島の山田酒造の「一番橋」です。

焙じ茶&レモン酒に黒糖焼酎「一番橋」を加えてサワーにしたところ。

「これは、いい、美味い」と思いました。

そして、やっと完成しました。 ほんとうに ”一安心” の一言です。

ただ、ラム酒を使用しないという公約は守りましたが、ちょっと申し訳ございませんという心境です。

味に関しては、自分的には納得しているので、みなさま、今回はお許しください。

7月上旬発売 「焙じ茶レモンサワー」

そんなこんなで作った「焙じ茶と酒粕のレモンサワー」は近日中に販売です。(インスタグラムとツイッターで報告します)

ぜひ、ルッテン_の夜の部 BARクラフトレモンサワーでお試しなってみてください。


最後まで、ご覧いただき、誠に有難うございます。

< 眼鏡とクラフトat RUTTEN_ >
昼の部 12時~19時(物販とカフェ)
夜の部 19時~21時30分(BAR クラフトレモンサワー)
住所 〒110-0005 東京都台東区上野 5-5-10 1F
TEL 03-6284-2675
定休日 月曜日

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