見出し画像

♯7 ボカロ作曲の順番について

もちろん、こうしなくちゃいけないというのは無いのはわかっているが自分の中のパターンというか信条みたいなもので曲は作っていて、その紹介をしますが、皆さんはどういう流れなのか気になりますので、よろしければ気軽にコメント残していただけると嬉しいです。

① まずサビメロディーを探す
バンドマン時代はギターリフからでしたが、ボカロになってからは基本サビメロありきかなと、ピアノを(コード弾く+αくらいしか弾けませんが)弾きながらサビになりそうなメロディーを探っていきます。
つまり鍵盤で作曲しますので、必然跳躍進行や音の飛び方は特有のものがありますが、それもボカロ曲っぽい&最近の曲っぽいという認識でいます。

② コードを充てる
だいたいメロとコード進行はセットで作ってますが、基本的に頭の中ではコード進行が先行しているようにも思います。結果いわゆる王道進行とか〇〇進行というような基本形がコードとして当たっていくんですが、メロディーに合わせてコードを差し替えたり、コードに合わせてメロを差し替えます。ただ、ここでテンションノート以外のベースになるコードは完了します。

ここである程度の感触があるものをDAWに入れます。感触や作曲スケジュール(出かける30分前に思いつくこともあるので)を見ながら

③ 伴奏をつける
まずはそのピアノに対してジャンル感を見定めてリズムトラック、メインになりそうな楽器を入れます。かっこよく聞こえるまで楽器を重ねます。ある作曲家さんがトラックこそが命みたいなことをおっしゃってたので、かっこよくならなかったりしますとここでボツにします。同時並行的にボカロに適当(過去に作った歌詞を入れながら)に歌わせて調の高さを調整しますが、Bメジャーとかで作ると転調のことを考えると頭混乱しちゃうのでわかりやすい調で作っていきます。

④ 歌メロの修正を行います
歌として、鍵盤曲の臭みをとるために 同じ音程を重ねたり順次進行に直したり、はたまた カウンターメロみたいなものを考えたり、シンコペしてみたり・・・また8小節のコードになっていることが多いので、それを二回しするために別のメロディーを入れたりします。ここでメロディーがガラッと変わることもたまにあります。あとはサビ頭は一番重要な一音なのでコードに対して9thの音始まりにするなどの調整をします。

お気づきかもしれませんが、この段階ではサビの部分だけしか作っていません。これは最近悩んでいるんですが、サビだけかっこよくなるまで作りこむ(マスタリングすら完成する勢い)ので、ここで時間がかかりすぎて、イメージが固まっていまい、前後の展開が考えにくい状態。

⑤ 転調するためのBメロのコードを考える
どんな転調がいいか、同時に戻り転調はどうするか(イントロ~2回目のA?)を伴奏のイメージとともにコード進行を考えます。AやBのメロはさびのメロを相対化して、似たメロディー?逆に似ていないメロディーを考えます。A,Bメロは一発どりも珍しくないですがBメロはサビで跳躍しまくってるのなら、4分音符の順次進行みたいな変化も意識。

⑥ 構成を考える
AとBとサビを整えながら、Cを入れるのか、落ちサビはどうするのかなどの構成を考えて、付け加えます。

⑦ 歌詞を考える
サビメロと歌詞が同時のこともありますが、ほぼ歌詞は後です。

このやり方だと、凡庸な構成になりがちとか弊害もありますが
①サビメロ、②トラックの感じを最優先に考えてはいます。
もちろん毎回このパターンでは全然ないのですが、皆さんはどうです?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?