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母の十八番料理

それは、「おはぎ」

小豆から時間をかけて餡を炊き、ツヤツヤのこしあんを作る。

何度か餡作りを手伝ったことはあるが、到底私にできる作業ではない。

小豆が柔らかくなるまで何度もゆでこぼし灰汁を取る。

小豆をザルに上げ、皮を取るためにザルで濾していく。

下にたまった濾した小豆に水を足し、かき混ぜる。

それを母お手製のさらしで作った袋に入れていく。

その袋を水を貯めたボウルの中で水がきれいになるまで揉み洗う。

袋の中に残ったのがこしあんだ。

それを鍋に入れ水と砂糖を入れてコトコトじっくり炊いていく。

私の役目は弱火で炊いているあんこの見張り番。

こげないようにゆっくりとかき混ぜ、たまにぷくっと表面で破裂するあんこに気を付けながら。

母のこだわりは、砂糖はざらめ糖を使う事。

くどすぎず口にまとわりついて残る甘さではなく、後味スッキリの甘さに仕上がるのだ。

仕上げにお塩もわすれずに。味の引き締め役。

この作り方の工程は私の子供の頃のお手伝い風景の鬱覚えに過ぎないので、ちゃんと作ってみたい方は他のレシピを参考にしてくださいね。(笑)


昔はもち米も蒸し器で蒸かしていたけど、最近は炊飯器のお世話になっているらしい。

子供の頃炊けたもち米を釜ごと渡されて「半殺しに突いて」といわれ「え!?半殺し!?」ってなったっけ。

要は、米の粒が軽く残る程度に米を潰してねってこと。

すりこ木でグイグイ潰すのが楽しくて。

母がもち米を丸め、私があんこを付ける係。

時折小さいもち米を丸めてもらい、あんこを付けてそのまま私の口へ。

なんでも、作り立ての味は最高だ。

お手伝いしている人の特権「つまみ食い」

そして、二人の笑顔。

( ´艸`)( ´艸`)


離れて暮らすようになって10数年。

時折母の味が恋しくなる。

そんな気持ちを察してか、イベント時にはおはぎをわざわざ送ってきてくれる。

きれいにラップされて、冷凍で。

愛情にも、手間にも感謝しかない。

作る工程の手間を考えると余計に頭が上がらない。

私の誕生日、子供達の誕生日、ひな祭り、端午の節句、そして今の心を失いかけている私を少しでも元気にするため。

いつもおはぎを送ってきてくれる。

離れていても愛情が伝わってくる。


やはり母親というのは偉大だ。


母の味。あなたは何を思い出しますか?


最後まで読んでくれてありがとう。



↓今日の写真

きれいなおはぎの写真を使わせていただきました。
かぶりつきたくなっちゃう( ´艸`)
ありがとうございます。
勝手に紹介失礼します_(._.)_

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