ばばあもどきの日常と非日常 その3「『恋愛対象は?』『性の対象は?』と問われたら」



こんにちは。
“ばばあもどき”のルル山ルル子(ルル)です。
女の容れ物(身体)に男の魂が宿っています。
「トランスジェンダー」とか「FTM」とかの呼称がどうもしっくり来ず、
普段は「見た目は女 中身はおっさん」と自己紹介をしています。

“ばばあもどき”の恋愛対象

さて。
時々訊かれる質問で「ルルさんの恋愛対象は男なの? 女なの?」というのがあります。
多い時は1週間で3回訊かれたこともあります。
それに対する私の答えはこうです:
「私の魂が動いた人」

別に格好付けてる訳でも何でもなくて、
感覚としては、アイドルとかがよく「好みのタイプは?」っていうインタビューに答えて
「好みのタイプとかは特になくて、好きになった人がタイプです」というのに近いかも知れません。

初体験の相手は女の子でした。
初恋の相手は男の子でした。
女性を愛してボロボロになるまで傷付いて、立ち直るのに13年掛かったこともあれば、
好きになった男の人に2回告白して2回とも玉砕し、紆余曲折を経て今ではとても良い関係になった、ということもあります。
好きになった人たちは皆、私の魂を「これでもか!」というくらい揺さぶった人たちでした。

今 私が好きな人は男性ですが、たまたま男性だっただけです。
もし彼が女性で、アフリカかどこかの砂漠に住んでいたとしても(アフリカだからどうだという問題ではなくて、単に「とても遠い場所」であることと、私は乾燥した気候がとても苦手だということで砂漠を例に出しました)、
恐らく私は膨大な量の水を積んだカートを引き摺りながら彼女を探しに行っただろうと思います。
出逢うために。

例えば、ですよ?
「O型のくせにAB型と恋愛するなんて……」とか
「北海道出身なのに同じ北海道の人を好きになるなんておかしい! 沖縄、とまではいかなくても、せめて九州か四国の人じゃないと……」とか
「奇数月生まれなんだから、相手は偶数月生まれの人じゃないとね」とか言われたら、そんなのおかしい、って感じますよね?

私にとっては好きになる相手の「性別」って、その程度のものでしかないんです。
「パンセクシャル」という概念を、つい先頃 初めて知りました。

(こちらの記事です)
https://ideasforgood.jp/glossary/pansexuality/

“ばばあもどき”の性の対象

小学生の頃は、「自分は本当は男の子だけれど女の容れ物に入っているから、女の子と“桃色遊戯”をしたい私はレズビアンなんだ」と思っていました。
(小学校高学年当時、本当に“桃色遊戯”という言葉で認識していました。
“桃色遊戯”が何のことか分からない方 及び 分かっちゃいるけどしらばっくれている方のために
イマドキの言葉で表現すると、
「女の子とエッチがしたい」ということです)
中学生になると、男の先輩のことを好きになったりしました。
「好きなのは1学年上のY先輩(男)で、“桃色遊戯”の相手は同じクラスのSちゃん(女)」などという状態の中、私は自分をレズビアンだと信じ続け、
20代の半ば、だいぶ大人になってから初めて男の人とお付き合いをした時に「私、バイセクシャルだったのか!」と思い直し、
51歳になって、つい先頃「私、レズビアンでもバイセクシャルでもなくてパンセクシャルってやつかも⁉︎」と知り、
しかもそれについて調べている過程で「オムニセクシャル」なる概念も新たに登場し、
「なんか、もう分からないから“Q”でいいや“Q”で‼︎」(LGBTQの“Q”は
“Queer”と“Questioning”の頭文字ですが、ここで言う「“Q”でいいや“Q”で‼︎」は後者の意味です)と思うようになりました。
51歳“ばばあもどき”、己のセクシャリティーについて未だ自問自答中です。

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