ルル

アダルトチルドレンの克服→トラウマからの回復の過程を記録するために始めました。

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アダルトチルドレンの克服→トラウマからの回復の過程を記録するために始めました。

マガジン

  • トラウマ関連の読書記録

    主にトラウマ関連書籍の読書記録。

  • EMDR

    EMDRのセッションの記録。

  • ソマティック・エクスペリエンシング

    ソマティック・エクスペリエンシング(SE)を受けた記録。

  • スキーマ療法(全4回)

    自分でスキーマ療法に取り組んだ記録。

  • ACカウンセリング(全32回)

    アダルトチルドレンの克服を目的としたカウンセリングの受診記録。いわゆる認知を扱うトーク・セラピー。

最近の記事

トラウマ関連の読書記録㉒「ACE研究と医療」

続編に見えるけど続編じゃない この本は前回の㉑で取り上げた「小児期トラウマがもたらす病」と同じ出版社から出ている。デザイン的にも続編?という印象を受けるが、そうではない。まず著者が違う。同じACEを扱っているが、違うアプローチで書かれている。 でもそれなりに面白かった。アメリカってここまで取り組んでんの?と正直びっくりしたし、同時にここまではっきりしているものがなかなか広まっていかないのって何なんだろうとも思った。これは日本も同じだけど。 著者は小児科医 著者は医師で

    • EMDR/16回目

      頭痛と肩こりと首の痛みがひどくなった2週間 前回はEMDRをせずに、父とのことについてアセスメントのみを行った。その時に出てきた記憶も複数あって、それらを次回からは順番に処理していきましょうということになった。まだトラウマが残ってるの?とうんざりする自分がいる。これからしんどそうなので目を背けたい気持ちもあると思う。 その後精神的には特に何ということも無かったのだが(と表向きは感じているだけかもしれない)、身体が結構しんどかった。ここ最近は軽くなってきたと思っていた肩こり

      • トラウマ関連の読書記録㉑「逆境的小児期体験(ACE)と心身の疾患の関係」

        逆境的小児期体験(ACE) この言葉はトラウマ関連の本を読むと結構な割合で出てくる。私もEMDRのセラピストにこの言葉を説明されたことがある。小児期のトラウマと深く関連している。 ACEについての説明は、このサイトが分かりやすいと思う。このサイトを読んだら「あれ、この本読む必要なくない?」と思ってしまったが、私にとってはこの本は一番最後の章が肝だと思ったので、やはり読んでよかった。 ACE研究により「さまざまな子ども時代の逆境と、成人後の身体疾患および精神障害の発症には

        • EMDR/15回目

          記憶の中の自分を恥ずかしく思わなくなった 前回のセッションで自分を恥ずかしいと責めていた記憶を処理した結果、今その記憶を思い出しても全く恥ずかしいと思わなくなった。驚きである。 この2週間は、子どもの私がおソノさんに母に書いた手紙を見せて受け止めてもらい、そのまま自分の気持ちも正直に話してそれも受け止めてもらうというイメージを思い浮かべることを続けてきた。最初の頃は「ああ、私は母にこうして欲しかったんだ」と大泣きした。今は子どもの私に「本当によかったねえ、思ったことを言え

        トラウマ関連の読書記録㉒「ACE研究と医療」

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        • トラウマ関連の読書記録
          22本
        • EMDR
          17本
        • ソマティック・エクスペリエンシング
          4本
        • スキーマ療法(全4回)
          4本
        • ACカウンセリング(全32回)
          32本

        記事

          ソマティック・エクスペリエンシング/3回目

          お腹から下は「安心」、お腹から上は「不穏」 セッション前に、恒例の居心地のいい場所作りと安全確認を行って、身体のスキャンをした。前回はかすかに感じた心臓の鼓動を、今回はほとんど感じられなかった。セラピストには「今はそういう状態だったというだけで、いいとか悪いとかではないですよ」と言われた。確かにそうだ。前進でも後退でもない。 やはり安心感が湧くのはお腹の部分を感じる時だった。いつも寝る前にお腹に優しく手を当てて、手とお腹の感覚を感じるようにしているのだけど(気持ちが良くて

          ソマティック・エクスペリエンシング/3回目

          トラウマ関連の読書記録⑳「EMDRと自我状態療法」

          今受けている治療の解像度が爆上がり この本は、三森みささんがXでポストされていて「めっちゃ面白そう」と思い、即購入した。 いやー面白かった。確かに専門用語が多く使われているが、ある程度トラウマ治療関連の本を読んできたので難解ではなかった。あと、絵がかわいい。 ちなみにどうでもいいけど、本が大きいので持ち運びがかさばった。 この本は解離性同一障害のクライアントに向けた、EMDRと自我状態療法を組み合わせたプロトコルについて書かれている。解離の有る無しや重症度は個人差がある

          トラウマ関連の読書記録⑳「EMDRと自我状態療法」

          EMDR/14回目

          幼少期の感情と記憶にますます気づけるようになってきた ここ最近、自分の中で「あーこれはずっと抱えてきた感情だな」とか「たぶん再演しちゃってるな」ということにますます気づくようになった。 今の時点での私を取り巻く現実は、なかなか穏やかだ。家族とも関係は良好で(夫にイラつくことはあってもそれはそれ)、お互いの境界線を守って楽に過ごせているように思う。仕事も楽しく、自分のペースでできている。体調も悪くはなく、全体的に「ほどほどにいい感じ」だ。 だからこそ、どうにもならないぐら

          EMDR/14回目

          この1年間を振り返る

          おかげさまで1周年 トラウマと認識していわゆる「トラウマ治療」に取り組んだのは昨年の10月からだったが、その前にACカウンセリングを受けていた。いわゆるトークセラピーで、幼少期の自分を振り返り感情を出し、今の自分の内面に何があるのかについて向き合うものだ。このnoteには「ACカウンセリング」として記録を残している。 そのカウンセリングを始めたのが、ちょうど去年の4月の終わりだった。あの頃は「私がカウンセリングなんてものを本格的に受けるなんて」とか「大袈裟できっと笑われる

          この1年間を振り返る

          トラウマ関連の読書記録⑲「パーツワーク」

          内的家族システム療法(IFS) パーツについての本は、既に2冊読んだので、理論や概念についての理解は何となくできている。今回はIFS創設者であるリチャード・C・シュワルツ博士のこちらの本を読んだ。3月に訳本が出版されたばかりだ。 私たちはみんなパーツ(副人格)をいくつも持っている。それが常に自分の中で相互作用していて「こうすべき」とか「これはしない方がいい」とか、いろいろと葛藤したり強く思い込んだりしている。これは普通のことで、病的なものではない(解離性同一性障害になると

          トラウマ関連の読書記録⑲「パーツワーク」

          EMDR/13回目

          これは子どもの私の感情だと気付けるようになる ここ最近は穏やかに過ごしているのだが、もちろん感情の波はある。にんげんだもの。という訳で、普通に不安になったり夫にムカついたり仕事でうんざりしたりしながら過ごした。大事なのはそれを「自分の中でまあ大丈夫だなと安心しながら抱えられた」ということだと思う。生きている限りそういう感情は必ずあるけど、それでも自分の中で不安なんだなとかムカつくんだなと抱えていられる。共感して受け止めていると、そのうちその感情は薄くなり消えていく。 ただ

          EMDR/13回目

          ソマティック・エクスペリエンシング/2回目

          心臓の鼓動を感じられるようになってきた SEでは、毎回必ず儀式のように部屋の状況を確認し、自分の安心できる状況に整える。例えば、カーテンは閉めるか開けるか。開けたままで窓の外から誰かに見られているような感覚になり落ち着かないのなら閉めるし、閉めて圧迫感を感じるのなら開けておく。 私はカーテンは今回はまだ外が明るかったので開けておいてもらい、大きめのフワフワしたぬいぐるみを抱え、小さな湯たんぽを膝に置いた。これがいい。そして、もう一度部屋の中が安心できるかどうかを見渡しなが

          ソマティック・エクスペリエンシング/2回目

          トラウマ関連の読書記録⑱「『心的外傷と回復』を読む」

          トラウマ研究のバイブル 「心的外傷と回復」はあまりにも有名で、トラウマについての本を読むと、必ずどこかしらで引用されていたり言及されていた。いずれは読みたい、読むべきだと思いながらここまで引っ張ってしまった。ちなみについ最近出版された「真実と修復」もそのうち読んでみたい。 著者のジュディス・ハーマン博士は複雑性PTSDの提唱者だ。女性の性暴力被害を中心に、心的外傷の研究を続けてきた。 硬質な文章なのに引き込まれていく この本は2023年に出版された増補新版で、ハーマン

          トラウマ関連の読書記録⑱「『心的外傷と回復』を読む」

          EMDR/12回目

          マッサージが怖くなくなった 最近、股関節の神経痛が出てきてしまい、整形外科とそこでのリハビリを受けている。リハビリの理学療法士さんは女性で、朴訥として穏やかで一緒にいるとなぜか気持ちが暖かくなる人だ。リハビリ自体は毎回20分程度なのだが、そのたびにホンワカした気分になれる。もしかしたらこれが協働調整だったりする…?と感じている。さらに、整体に通い始めた。女性の整体師さんが力を使わずに施術してくれるところだ。毎回「ゴッドハンドだ…」と震えるぐらい良い。そこでも穏やかな空気が流

          EMDR/12回目

          トラウマについての捉え方とかバウンダリーとか治療の進み方とか

          トラウマ=封じ込めた感情ってことか! 何となく、いくつかの記事を読んで思うことを書いておこうかなと思う。 「トラウマ」と聞くと、何となく大げさすぎるような感じがして、ほとんどの人は自分には関係が無いと思うだろう。私もまだたまに「そんな大げさな」とちょっと思ったりする。 いろいろな本を読み進めるうちに、ただ悲しかったり辛かったりするだけではなく、それによって感情制御が未発達であるとか、自律神経の調整をする能力が育っていないとか、いろいろなことが起きているのだと分かるようにな

          トラウマについての捉え方とかバウンダリーとか治療の進み方とか

          【自分用メモ】旧Twitterで参考にしたいアカウントリスト

          旧Twitter(Xって書きたくない)も、情報の宝庫である。専門家もトラウマ治療中の人たちもいるし、精度の高い新しい情報を得ることができる。 「自分用メモ」とは書いたが、これはご紹介したいという意味合いの方が強い。頭でっかちになるのはどうかとは思うが、それでも知ることは力を得ることだと私は信じている。 また、それぞれのアカウントの方たちはサイトやnoteのURLをプロフィールに貼っているので、そこを見てみることもお勧めしたい。 トラウマ治療当事者のアカウントも多くフォロー

          【自分用メモ】旧Twitterで参考にしたいアカウントリスト

          EMDR/11回目

          驚くほど解放された感がある 前回の記憶処理から2週間、うまくは言えないがかなり解放された感覚になっていた。ただ、急にいろいろと魔法のように変わったということではない気がする。髪の毛が延びるような、薄皮を剥ぐような、本当に少しずつの積み重ねで実感できるようになってきたという感じだ。 感情を感じたり過去の出来事に触れるのは毎回その場のセッションのみで終わるような仕組みになっているし、今ここにいる自分を常に意識しながらではあるし、EMDRはそんなに時間がかからない。でもやはりト

          EMDR/11回目