台湾国立師範大学留学体験記

こんにちは!9月に入ってもまだまだ暑い日が続きますが皆さんいかがお過ごしでしょうか?

私は地方国立大学に通う普通の大学生で、大学の夏休み期間を使って台湾に三週間短期語学留学をし、今は日本に帰国する前にせっかくだから寄り道しよう!ということで台北からクアラルンプールに向かう飛行機の中でこの文章を書いています。Noteを始めようと思ったきっかけは、自分自身の日常生活の備忘録をつけたいと思ったこと、留学生活で得た気づきや失敗をシェアしたいと思ったこと、頭の中の思考を整理して言語化、アウトプットする練習をしたいと思ったからです。

初投稿となる今回は、私が参加した台北の国立台湾師範大学の夏季3週間エクスプレスコースのレビューを書きたいと思います。

【授業について】

中国語の授業は月〜金の平日5日間、午前9時10分〜午後12時10分までの1日3時間です。10分×2、20分×1の休み時間を考慮すると実際の授業時間は2時間20分です。授業は習熟度別に振り分けられた10人前後のグループで受講します。テキストは師範大学オリジナルの教材を使用、先生は師範大学の大学院生もしくは大学生です。また、3週間のうち3回の文化授業と、3回の校外学習があります。文化授業のトピックや校外学習の行き先には選択肢が与えられています。

【参加者層について】

とにかく日本人の大学生が多いです。体感8割方の参加者は日本の大学生です。私のクラスも大学の奨学金で来ていたアメリカ人を除き、私も含め全員が日本人の大学生でした。全体を見ると欧米からの参加者も多少いましたが、それでもマジョリティは日本の大学生のため、日本人同士でずっと行動していると日本で中国語の語学学校に通うのと何ら変わりがありません。


【私自身の体験について】


私は今年4月に入学した大学で中国語を履修しており、週一回の90分授業を15回受講してから台湾に渡航しましたが、渡航時の私の中国語のレベルは挨拶と数字、日付を言える程度でほぼ0からのスタートでした。クラス分けでは一番下のクラスに振り分けられ、再び挨拶から学ぶことになりました。また、他のクラスの知り合いと話して感じたのですが、指導してくれる先生には当たり外れがある印象です。私の先生は師範大学の大学院生だったのですが、彼女はボディランゲージに長けており、中国語学習のバックグラウンドをほとんど持たない私たちに対しても身振りを交えてオール中国語での授業を徹底していました。また、先生によって発音をどれだけ直してくれるかに差がありますが、私の先生は成長はもちろん非常に細かいところまで、逐一直してくれました。先生が正しい発音を教えてくださったおかげで、中国語で食べ物を注文する際にも聞き返されることは少なく、高確率で通じました。


【どのような人と行動を共にしたのか】

先述の通り、参加者のほとんどは日本の大学生であるため、自らアクションを起こさない限り、3週間もの間台湾にいながら日本人のコミュニティの中だけで生きることになってしまいます。日本人の友人を持つことが決して悪いことだとは思いませんが、常に日本人同士で行動していると留学の意義がなくなってしまうと個人的には思います。私は自分自身のコンフォートゾーンを抜け出したかったので、文化授業で同じグループだったアメリカ人と友人になり、彼の知り合いのドイツ人やイスラエル人、イギリス人など興味深いバックグラウンドを持つ人と食事に行ったり遊びに行ったりしました。また、私はCEFRでいうB1程度のスペイン語を話すことができるのですが、大学内でスペイン語が聞こえたら、話している人にすかさず声を掛けに行きました。(これだけ見るとだいぶ陽キャだと思われそうですが、私自身は内向的でいわゆるコミュ障と呼ばれるタイプの人間です。せめて台湾留学中は英語とスペイン語を練習する機会を逃すまい!と頑張りました😂中国語は?と突っ込まれそうですが。笑)私自身、英語に関してはTOEICで930点を保持しており、ペーパーテストは得意な方ですが、いざネイティブと話すと言葉が詰まってしまうことが多く、かなりの挫折感を味わう事となりました。


【総合評価】

総合的にはとても良い経験だったと思います。文化授業や校外学習がない限り午後がフリーなので、友人と食事に行ったり、台北近郊を観光したりと、台北の様々な姿を見ることができました。しかし、裏を返せばこのプログラムは、短期間で本気で中国語と向き合いたい人には向いていないという事です。言葉を選ばずにいうと、正直このプログラムは、観光旅行に毛が生えた程度のものです。また、台北というロケーションですが、台北はかなり物価が高いという印象を受けました(円安の影響はもちろんですが)。というのも、本プログラムが終わった後に台湾第二の都市、高雄へ旅行に行ったのですが、高雄は台北と比べるとかなり安く、適正価格で商売が行われている、といった感じです。私自身もそうだったように、台湾留学なら台北っしょ!と考える皆さんの気持ちも良くわかりますが、台北以外にも台南や高雄での留学も視野に入れて比較つつ検討することをお勧めします。


次回は「台湾留学をする前に知っておきたかったこと、留学中の失敗」編をお送りします!どうぞお楽しみに :)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?