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よしなしごと

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色々と考えたり、思ったりしたこと。
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心からの気持ちを、言葉にのせて。

先日、益田ミリさんの「今日の人生3 いつもの場所で」を読んだ感想を記事にしました。 記事を書き終えたあと、本にはさまれていたミシマ社編集部宛ての読者カードを手に取り、『そういえば最近、手紙を書くことってなかったなぁ。せっかく素敵な本を読んだのだから、感想を書いて送ってみよう』と思い立ったのです。 読んでいると温かい気持ちになれたこと、装丁も素晴らしくて自分にとって大切な本になったことなどを書き綴っていると、楽しくなりました。 ふと、真っ白いはがきのままだとさびしい感じがす

「これが良い」を選んで、自分の心を満たしたい。

日々の生活は、ほんとうに選択の繰り返しだ、と思います。 朝は何時におきる? (わたしはおやすみだけど、家族は仕事だなぁ) 朝ごはんは何を食べようか。 お弁当のおかずも必要だし、たまご焼きをつくったほうが良いかな。 明日は朝はひんやりするけど、日中は暑いみたいだし、何を着ようか…などなど。 朝から晩まで、無数の「あれもしなきゃ、これもやらなきゃ」に追われると、ひとつひとつの選択に時間をかける余裕がなくなります。 「とりあえず、これでいいか」をつみかさねることが続くと、なんと

「すみません」を減らせるように

「そんなことで謝られると思わへんかったわー」 「別に謝るようなことやないと思うで」 今月のなかばから、新しい職場に入りました。 きさくに話しかけて下さる方がばかりで、丁寧に仕事も教えて頂けるので、働きやすいところだな、と感じています。 冒頭の言葉は、この頃、直属の上司の方によく言われること。 あらためて気がついたのですが、「すみません」が自分の口ぐせになってしまっているのです。 たとえば、仕事の手助けをして頂いたとき。 「ありがとうございます」と言えたらいいのに、時間を

コーヒースタンドでの一期一会

雨降りの日曜日に、コーヒースタンドへ行ってきました。 大通りから少し中に入ったところにある、こぢんまりとしたお店。鉢植えのグリーンが店内にたくさん置かれていて、居心地の良い空間です。 壁沿いに長いベンチが据えられており、奥にはテーブルがひとつ。そちらのテーブルには先客の方がおられたので、少しあいだをあけて、ベンチに腰かけました。 雨脚の強まりつつある外をながめながらカフェラテを飲んでいたところ、「雨、きつい?」という声が隣から聞こえてきました。 テーブル席の方が、わた

蜃気楼のなかを歩む

昨日、春の陽気にさそわれて、母親と散歩にでかけました。 向かったのは、近所の川沿いの道。 昨年の夏頃に、今住んでいる家に転居しました。 引越してきたばかりの頃、所用がありタクシーに乗ったのですが、ドライバーの方との雑談のなかで、越してきたばかりでこの辺りの地理に不案内であることを伝えたところ、「これね、川沿いに植えられてるの全部桜の樹なんですよ。満開になったらすごく綺麗なんだけど、地元の人しか来ない場所なんで、穴場ですし、春になったらぜひ見に来てください」と教えてくださった

たとえばシナモンロールを食べたいとか、そんな気持ちも大切に

このところ、スタバのシナモンロールについて書かれた記事をnoteでなぜか連続して目にしてしまい、「これはきっとシナモンロールがわたしを呼んでいるのだなぁ」 と思い、行ってきました。…というか、この記事を書いている今、スタバにいます。 はじめてヒーティングしてもらったのですが、生地がふんわり、もっちりしていて美味しい。最後に食べたのが数年前だったのですが、こんなに美味しかったかしら?と思うほど。 お手拭きの袋に可愛いイラストとメッセージまで添えられていて、やっぱり、今日来て

いつか光が見えるときが訪れると信じて。

いま、実は仕事とプライベートの両方で困難な問題がおきていて、ここ数日いろいろと思い悩んでいます。 自分の来し方をふりかえると、なかなか波瀾万丈な、といっても過言ではない人生で、特に10代のころは自身の特性や家庭の問題などが絡みあって、出口の見えない状態におちいったこともありました。 この頃ようやくわかってきたのですが、渦中にいるときは、出口が見えないと思ったり、暗闇の中にいてこの先光なんて見えそうもないと思ったりする状況であっても、いつかは好転するときが必ず訪れるものなん

自己紹介…なんて何年振りかなぁ。

はじめまして、夏樹と申します。 noteの記事を日常的に読むようになって、早数ヶ月。 そろそろ自分でも何か書いてみようかな、と思ったのは良いのですが、書きたいこと…書きたいこと?…、というわけで。とりあえず、自己紹介。 本を読むこと、食べること、コーヒーを淹れること、 喫茶店やカフェに行くこと、散歩すること、が好きです。 好きなことにまつわるあれこれを、ゆるく淡々と書き綴っていけたらと思っています。 ご興味ありましたら、読んで頂けると幸いです!

いちばん心に残っている接客

カフェや喫茶店が好きで、色々なお店に行くのですが、 仕事帰りにちよっとコーヒーが飲みたいなぁ…っていうときは駅近くのスタバに寄ることが多いんです。 去年の冬の初めのある日、仕事で嫌なことがあって まっすぐ帰る気分になれず、スタバに入店。 甘すぎるものは得意ではないので、普段はオーツミルクラテやアメリカーノをよく飲むのですが、その日はチャイティーラテをオーダーしました。 「お待たせ致しました!」と笑顔のスタッフさん。 ドリンクを私に手渡しながら、「寒いので、ゆっくり温まって

自分の文章なんて大嫌いだったのに。

noteにはじめて記事を投稿したとき、でも私って飽きっぽいし、3回ぐらい書いて終わりになるんだろうなあ、と思っていたのに、この頃毎日投稿できていて、 ありえへん、何でなん、うそやろ…と地の文が関西弁になるくらい自分に対してめっちゃびっくりしています。 (ちなみに今さらですが関西在住です←言われんかてわかるよ) そもそも、小学生高学年ぐらいのときから、私って自分が書く文章大っっ嫌い、っていう認識がありました。 国語の成績は良くて、読書が大好きで、作文が上手だと先生にほめられる

自分の気持ちを素直に出してみて。

こんばんは。 昨日書いた記事の補足、というか書いた後の心境をつづってみたいと思います。 思ったことを思ったように書きたい、と考えて始めたnoteでしたが、昨年書いた記事を読み返すと、無理にテンションを上げていたり、読んだ人が面白いと感じるようなものを書かないと、という気負いがそこかしこに見受けられ、ちょっと落ち込んでしまいました。 でも、昨日は考えていることを走り書きのように一気に文章にできたんです。普段、自己開示が本当に苦手で、 聞かれれば答えるけど自分から自分自身のこ

「正しさ」を少しずつ手放してみる

誰もが生きていくなかで、もどかしさだったり、 生きづらさや、苦しさだったりを感じることはあると思う。 わたしの場合は、子どものころから「おとなしい、 聞き分けが良い、しっかりしている」といういわゆる 「良い子」だった。加えて、3つ年下の弟がいるため、 「お姉ちゃんなんだから、我慢しなさい。弟にゆずりなさい。弟の面倒をみなさい」と家族から言われ続け、 そのとおりにすることに必死だった。 まわりの大人たちの期待にこたえなきゃ、と思って 勉強に限らず習い事をいくつも掛け持ちして

「美味しかった」とはじめて伝えられた日。

京都で暮らすようになって6年あまり。 引越してから、喫茶店やカフェがほんとうに多いことに驚きました。 実は長年ひとりで飲食店に入るのが苦手だったのですが(なんとなく緊張してしまうので…)、京都に来てからコーヒーの美味しさに目覚め、喫茶店・カフェめぐりをするのが好きになり、いつのまにか苦手意識が薄れていきました。 とはいえ、最初の頃は「このお店のコーヒーとても美味しいな」「インテリアが素敵だな」と思っても、お店の方に伝えることができなくて、お会計のときに「ごちそうさまでした

日々のともしびとなる言葉

noteに記事を書くことを続けていると、書くことがだんだん楽しくなってきました。 それに比例するように、色々な方の記事を読むのもよりいっそう楽しくなったんです。 わたしが読んで良いな、と思うのは日記のように日々の出来事や考えたことについて綴られた記事。 ひとりひとり、毎日を、泣いたり笑ったり、ときには深く落ち込んだりもしながら生きていて。 その時々に心を動かしている。それがささやかな、他人にとっては何でもないような出来事であっても。 日々の忙しさに紛れて、ともすれば忘れ