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松本旅行記【前夜〜1日目}

木曜日、仕事が終わってすぐに家に帰り旅行の用意をしてまたすぐ家を出た。
夜行バスに乗り込む。学生以来の夜行バスは、座席が1席ずつ独立していてカーテンで仕切ることもでき、プライベート感があった。とは言え眠りの浅い私はほとんど眠れないまま松本到着。

松本駅のコインロッカーに大きな荷物を預け、ぶらぶらとコンビニなどで時間を潰し、モーニングできる喫茶店が開店するのを待った。
松本一食目は「珈琲美学アベ」さんのモーニング。開店前に、店主のおじさまがお店の前の植物に水やりをしているところを遠くから眺めた。
開店と共に店内に入るとレトロ可愛いの洪水。カフェオレを頼むと高い位置から珈琲とミルクを注いでくれるパフォーマンスを見ることができニンマリする。注いでくれた店員さんが執事喫茶かと思うような完璧な接客ぶりできゅんとする。モーニングメニューから選択したのはシナモントーストとプレーンオムレツ。シナモントーストはカリッと完璧に焼かれていて、プレーンオムレツはホテルのように中がトロトロで外も焦げ目がなく完璧に焼かれていた。ほんとに全てにおいて完璧なお店だった。

その後、歩いて松本城へ向かう。途中、ほどほどに大きな、街中にあるにしてはものすごくきれいな水が流れる川を見て癒されたり、四柱神社という大きめの神社があったのでお参りをした。また、道中のあらゆるところに湧き水があり、持って行ったボトルにいそいそと水を詰めた。

住宅街の用水路にこんなにきれいな水が流れることある?

松本城はまだ開門しておらず、お堀近くのベンチで待つ。暑くも寒くもなく良いお天気の中、お城や山並み、お堀にいる白鳥を眺めて「幸せだなぁ」としみじみ感じた。松本城は中の階段がすごく急で、高齢の方々はここを登れるのだろうかと疑問に感じた。天守閣からも山を眺め、黄砂がなければもっときれいに見えたのではないかなと思う。

お城を出てずんずん歩いて松本市美術館へ。草間彌生さんの作品が多く展示されている。草間さんといえば水玉だけど、私はそれ以外のインスタレーションに大いに感激した。永遠や無限を感じられる空間作品。平日だったこともあるのか、ほぼ一人でその空間を感じることができ、涙が出そうになった。

美術館を出て、ランチへ。松本では有名な「アルプスごはん」さん。開店直前に電話予約をし、電話を切ってすぐに入店した。お野菜だけのメニューだけど、ほんっとうに美味しかった。野菜だけでこんなにバリエーション豊かなメニューができるのだな。平日なのに気が付くと満席になっていた。食事のあと、松本駅に戻り荷物を引上げ今日のお宿へ。

今回のお宿は併設された喫茶店も有名な「まるも」さん。重要文化財にとの声も上がるほどの建物。昔からの建物だけど清潔に手入れしてあり、置いてあるものすべてが民芸家具。鼻血が出そうなほど良い、と思いながら建物内を徘徊した。中庭から廊下に差し込み木漏れ日を見て「PERFECT DAYS」やん、と感動した。部屋にもちゃんと冷暖房が付いていて快適だし最高。

案内されたお部屋で少し休憩してから、町へ繰り出す。味のある雑貨屋さん、作家さんの工芸品を扱っているお店が多い。ただ荷物になるからなぁとか食器もあふれてるしなぁと思って手が出なかった。

本がいっぱい置いてあるカフェの「栞日」さんに寄る。スコーンが外側がザクザク、中はふわっとしていてすごく美味しかった。本もいっぱいありすぎて混乱し、結局持参の本を読んでいた。

夕方になるとお店も閉まるし、行くところがなくなった。けど宿に一旦戻るにも足が疲れたし、と商業施設に入っているお蕎麦屋さんで夕食を取ったのだけど、普通だった。お腹はいっぱいになったがなんだか満たされず、行こうか迷っていたジャズカフェバーの「エオンタ」さんに行ってみた。ジャズには全然詳しくないが、大きな音量なのに耳が痛くないのは音響が良いからなのだろうな。チョコレートのケーキとデカフェの珈琲も美味しくいただき、素敵なひと時を過ごせた。お酒が飲めないのが残念。まだ時間が早いが睡眠不足でもあるので早めに宿に帰る。

お風呂、トイレは共通なので皆さんの夕食時に、恐らく一番風呂に入れた。部屋に戻り本を読んでいると眠くなってきたので早めに就寝。

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