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松本旅行記【2日目】

朝、とてもとても楽しみにしていた宿の朝食。席に着くとすぐに、宿のオーナーらしいおばあちゃまが配膳してくれた。昨日チェックインの際は若い人だったけどアルバイトなのか跡継ぎなのか。

器も素敵

おばあちゃまが「焼き魚はニジマスで、おかずは全部自家製です。」とニコニコと説明してくれ、食べると全部手作りの味がし、お漬物はなんと6種類もあった。お味噌汁にいっぱい入っている三つ葉は普段は苦手なのにすごく美味しく感じた。静かに中庭を眺めながら食べ、幸せ過ぎて泣きそうになる。ご飯も2.5膳分ぐらいいただきお腹いっぱい、とそろそろ席を立とうかとしているとおばあちゃまが「これも自家製なの」とカリカリ梅と生姜のお漬物も持ってきてくださり、お茶請けとしていただいた。他の宿泊者と松本美術館のお話をされていて、私が昨日行ったことを伝えたら「あらあらそうなの。それは良いわねぇ」と肩をぽんぽんとしてくれ、心がぽかぽかとした。
チェックアウトの10時少し前に部屋を出ると、他の部屋の掃除などをしていたらしいおばあちゃまに会い、「あらあらもっとゆっくりしてらして?」と言われ、一生住んでしまいそうになる。お宿の素敵さや、町の水の美しさを伝えるととっても嬉しそうにしてくださり、何度も「また来てくださいね」「絶対また来ます」のやり取りをした。

宿を出て、松本民芸館へバスで向かう。民芸館はこじんまりとしながらも多彩な民芸品が揃っていて、作られた国は全然違うのにまとまりを感じることが不思議だった。民芸館オリジナルの小皿を買って街へ戻った。

地元のお酒が欲しくて善哉酒造さんへ。民芸館からここへはバスに乗ったのだが、Googleの経路検索にだまされ、バス停2駅分ほどを余分に歩かされ軽く疲労。酒造では近所のおばさまたちが集まっておはぎを食べていた。その横で申し訳ないほどいっぱい試飲させてもらった。一番飲みやすかった大吟醸と、ものすごく美味しかった甘酒を買った。お酒が弱いので帰る頃にはおばさまたちに「お姉さん目元が赤くなってるよ~」と揶揄われながら。酒造のすぐ前に湧き水が出ていて、酒造の女将さんが「持って帰りな~これで珈琲を淹れるとおいしいよ」と大きめのペットボトルをくださった。後日談だが、家に帰ってから珈琲を淹れるとまろやかで本当に美味しかった。

その後は牛乳パンで有名な小松パン店へ。もちろん牛乳パンは予約で売り切れていて、でっかいカツサンドのようなものとコルネ、味噌パンと食パンを買った。街を歩いていると見かけたベンチでカツサンドとコルネを食べ、パンのおいしさに目を開きお腹いっぱいになる。食べ終わり、翁堂でめちゃかわのクッキーたちを買うんだ!と意気込んで向かったら、店員さんい今は製造してないの…と寂しく言われ寂しく帰った。今だけなのか長期間なのかわからないけど前者なら良いなと思う。ミミーちゃんサブレは買えた!

続いては絶対に行こうと思っていたスーパー、ツルヤへ。バスの時間に間に合わずずっと歩いて行き疲れたが、ジャムやらリンゴジュースやら乾物やらいっぱい買い2万円近くになり、もちろん持っては帰れないので配送をお願いした。店員さんが全部段ボールに詰めてくれるとのことで、「ホスピタリティ…」と感動した。

また歩いて駅の方まで戻り、洋菓子のマサムラさんでシュークリームを食べて一休みしようと思ったら喫茶コーナーはすでに閉まっており、持ち帰るにももう荷物がいっぱいだったので泣く泣く諦めたが、和菓子の藤むらさんで「れぇずんくっきぃ」は手に入れられたのでヨシとした。酒造で買ったお酒などは最初持ち帰る気だったけど無理はせんとこ、と思いコンビニから配送する。コンビニの店員さんが優しくてテキパキ教えてくれ頼りになった。歩き疲れてもう動けないよとなり帰ることに。

駅で「まつもと~まつもと~」という妙に間延びしたアナウンスににやりとしながら特急しなのに乗り、名古屋までの道のりは山の中を通るからか桜が咲いている箇所がいくつもありその旅に窓に釘付けになった。松本駅で買った山菜の釜めしを夕食とした。美味しくて疲れた体に染みた。名古屋に着いてからはわき目もふらず家へ。疲れ果ててバタンキューだった。

松本は住んでみたいと思うほどに心地の良い場所だった。水がきれいなのが一番の理由かもしれない。
翁堂でかわいいクッキーを買いたいし、マサムラさんのシュークリームも食べられなかった。美味しい洋食屋さんもあるみたい。また行かねば。

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