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「東京タワー(第3話)」恋の心の振幅をどう画にするか?という永遠の課題

恋心は、永瀬廉と板谷由夏の中で明らかに飽和状態に向かって進んでいるのだが、板谷の方は至って冷静な感じ。これは古典のこういう不倫劇でも同じだろう。あくまでも、永瀬が大人の女の身体を求めることに性急になる感じはそれなりによくできている。だが、私的には板谷のフェロモンみたいなものが物足りない。それも、これから激しく感じられるようになっていくのだとは思うが・・。

そんな中、板谷由夏の旦那である甲本雅裕も、永瀬を認識していて、彼を板谷の愛人という見方はまだしていない。この辺も、何処から嫉妬みたいな怒りが出てくるのかは興味深い。まだ、まさかガキが妻を寝とるなんて疑問もない状態。男は、女に比べてそういうところには鈍感なのは確かだろう。

そんな中で、永瀬の友人の松田元太は、家庭教師をしてる娘の母親のMEGUMIと前回寝て、それが忘れられず、再度MEGUMIを抱くわけだが、今度は、思いっきり卑猥な格好で求め合う。MEGUMIもよくやるよねとは思うが、実際、この役はこの場面があるので、結構キャストが限られた感じもする。私から見たら、MEGUMIは役不足だ。家庭に染まった感じは出ているが、やはりおかしなフェロモンが出ている感じはしない。松田は身体が欲しいだけだろうから、それでいいのかもしれないが・・。ここから、この二人はセフレとして続くの?というか、MEGUMIの家で抱き合ってることで彼女自身はまだ解放MAXにはないだろう。

そして、永瀬を好きなような、永瀬莉子。苗字が同じなのはたまたまだが、この二人が最後にくっつくのが最も理想的にも思えるが、そこまで至るには、永瀬は板谷のことを、素敵な大人の女性という感覚から、ただのSEX好きのババア的な認識にならないとダメだろう。それは、永瀬莉子の身体を知ってからか?普通に考えて、やはりこれだけ綺麗な若い子がいれば、板谷には靡かない気がするが。

しかし、そんな中で、永瀬がプレゼントしたピアスを彼と二人の時しかつけないという板谷は何を考えているのか?そういう誘惑をして、着地点を彼と一緒に暮らすみたいには考えてはいないだろう。板谷は永瀬の母親YOUの友人だしね。でも、この役をYOUにやらせるということは、普通の母親ではないということも言える。どういうふうに人間関係のバランスが崩れていくのかは、ここからのこのドラマの見どころだろう。

最初から書いているが、単純なエロい不倫劇ではあるが、そこにどんな現代的なテーマ的なものを表現できるかというところか?とりあえず、まだ先が見たくなる感じではある。

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