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「君が獣になる前に(第1、2話)」毒ガステロを実行するモデル。金髪のガム女の狙撃劇。意外性の中でのタイムリープ。

原作は、さの隆のコミック。監督は安里麻里。このあたりの方々のプロフィールはよくわかっていない私だが、初回、2回と見る限り、なかなか刺激的な映像と展開で、これは見なきゃと思わせる作品であった。

まずは、主人公の北山宏光が、幼馴染の玉城ティナの看板を前にして、彼女が大きくなったことを確認するところに、その玉木が現れる。玉城ティナは相変わらず印象的なモデル顔で存在感もある。芝居もできるので、私は好きである。そんな彼女が北山と食事をして、地下道に去っていく。そこから、北山はすぐに家に帰ったということだろう。彼女が起こした事件については刑事が来るまで気づかない。

起こったことは毒ガステロ。彼女は地下道にガスを噴霧し無防備な一般人を殺し、自分も死んでいくという流れ。今の世の中、電車の中での無差別殺人などもあるし、こんな毒ガスを手に入れることができたら、テロを起こしたいと考える輩がいないとは限らない。いわゆる国の威信とか、宗教とかとは関係なく、世の中に嫌気がさした日本人は多いし、もはや、日本という国は日本人だけでは成立しない国になっているわけで、そう考えれば、テロを起こすことに意味をもたすことも無意味的な社会なのだと思う。そして、無機質に描かれたテロ現場シーンはなかなか怖い。こんなものをテレビで流していいのかと言う人が出てくるだろうレベル。そう、このドラマの初動はなかなかセンセーショナル。

そして、北山はあるところに呼ばれると、そこには、玉木の友人という、鳴海唯、吉村界人、高橋光臣、戸田奈穂、という面々がいた。彼らは玉木のしたことに不信を持っていた。ということで、その真相を暴くドラマかと思ったら、彼らが次々と殺され、最後に、北山の家にいた鳴海が金髪でフーセンガムをかみながら銃を向けてくる、かなりイカれたベッキーに射殺される。そして、北山も逃げられるわけもなく死にいたる。ここまでが初回。そう、ベッキーの姿がエキセントリックすぎて興奮するドラマだ。で、彼女はもうこういうヒールしか役が回ってこないのか?まあ、それでも迫力あるからいいが・・。

で、2回目に入り、タイムリープという事象が出てくる。死に至ったと思った北山はいつの間にかテロの渦中にいて、玉城に対峙する。ガスを吸ってまた死ぬわけだが、その10日前にまたタイムリープ。そこには、鳴海唯も同じようにタイムリープしていた。彼女の見解では、死にたくないという思いが過去に自分を戻らせたみたいなことを言うわけだが、確かに量子力学的にもそう言うことは成立するようにも感じる。人間の意思が人間の未来を作るなら、過去に戻る現象も考えなくてはいけないような・・?。実際には私たちは自分のことしかわからないわけで、他人がいつしかタイムリープしているような現象があってもおかしくないと思う昨今の私である。そう考えると、面白い。

そして、ここから、その10日間で玉城に何があったのかという問題を解決すべく動き出すが、そこに浮かんでくるミヤコ(豊島心桜)と言う女。そして、彼女のことを吉村も知っていて、吉村をつけると、彼はベッキーとも顔を知った仲だった。そして、ミヤコが殺される?ところを見てしまう北山と鳴海。よくはわからないが、色々面白く動き出す。そして、2回目が終わった時点で、Xデーまであと6日。

まあ、ベッキーのイカれた演技に期待の作品ですな!


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