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「カメラを止めるな!リモート大作戦!」上田慎一郎監督は本当に映画が好きなんだなと思いました。

「カメラを止めるな」の上田慎一郎監督が、昨日、YouTubeに下記の作品を発表されました。皆がなかなか会えない中、俳優さんたちが個々にスマフォで撮った動画を集めて編集し、作った作品です。上田監督、この制限が多い中、ちゃんとエンタメとして作品成立させているあたりプロですね。

リモートドラマといえば、何かNHKも、メジャーな俳優さんたちで作っているみたいですし、他もいろいろ出てきているみたいですな。プロが仕掛けた作品としては、これが最初でしょうか?作っているというのを聞いて、だいたいどんなものになるか予想していたのですが、はるかに完成度が高かったです。お見それしました。

まあ、自主映画作っていた人はフリ幅広いし、自由なんですよね。そして、メジャーで撮ったことで、ちゃんと作品としてまとめあげることも勉強してきたということで、このまま、映画館で流しても、それなりに見てもらえる作品になっている。(これ単品ではきついですが、添え物のおまけ映画なら十分に満足できるでしょう。)

マルチ画面を使わないと成立しないのはわかっていましたが、なかなか、その使い方もうまい。下手なZOOMの会議とは一味も二味も違うものになっている。ある意味、リモートは、こう使うんだという監督の声とも感じます。

最初にまたプロデューサーのどんぐりさんから始まるのも、刺激的ですな。というか、この人、何度見てもインパクトが強烈です。そして、企画会議から、本編ドラマ。途中で、演技のダメ出しまで入れて、本編は結構あっさり終わる。こういう楽屋落ちみたいのは、「カメラを止めるな」と同様に本当にうまい。

そして、打ち上げまでドラマに詰め込んでしまい、「余計じゃない」と思ったのだが、この後に、今の皆さんの心の中にシンクロしてくるのは、上田監督の優しさですね。少し間延びしてますが、今のみんなの気持ちが間延びしてるみたいなものだから、これくらいがいいのかもね。そう、現場で仕事をしたいという気持ちがよく伝わってきました。

オチもずーっと酔ってたオヤジが、堕ちて終わるという、ベタなパターンがよかったですね。とにかく、まずは拍手です!

でも、これを観て、似たようなもの作ろうという方もさらに出てくるでしょうね。ZOOMの会議中に連続殺人が起きて行って、生き残るのは誰かだとか、プロポーズ大作戦観たいのも作れますよね。単に遠距離恋愛の二人がリモートで痴話喧嘩してるだけでも、上手く作れば面白いかもしれない。すごく、妄想がグルグルと浅草みどり状態になってきやした。

とにかく映画業界、いろいろ経済的に瀕死状態な部分があちこちにあると言われますが、映画はなくならないし、エンタメもなくなりません。今は今で、こういうコンテンツを作ってでも生き残るべきと、上田監督は表現なさったのでしょう。彼は、多分、このコロナ問題が終わった後には、さらに面白いものを追求していくのでしょうが、これを作ることでもインスピレーションがいろいろ湧いているのではないでしょうか?とにかくも、監督の映画愛は受け取りました。期待して止みません!

さあ、私も何か、面白い映像考えよう!ぼやぼやしてられないぞ!

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