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「君が獣になる前に(第4話)」性接待組織と毒ガステロの関係性が見えないのと、追いかけてくるベッキーが怖い

前回、ビスケットルームというところで、鳴海唯は高橋光臣にあう。ここまでで考えれば、高橋がこの組織を取り仕切っているという感じ。いや、その上に大きな闇があるような気もする。そして、そこにいた女の子たちは皆、性的な接待をさせられていたようだと、鳴海もセリフで言う。

考えれば、半世紀前の映画によくあったようなシーンだ。売春を目的にそこには、偉そうなジジイと外人がいる。ある意味、昔なら紋切的なシーンも今なら新鮮にも見える。そして、景気が悪く、二極化した今の日本なら、そう言うための女性はいくらでも集められると言うことなのかもしれない。本当に悍ましい国である今の日本だ。

そして、このドラマはそれを空気感だけで見せて、女性の肌が露出するようなことはなく、ただ、裏切った女が殺され埋められるような残虐なシーンだけが見せられる。まだ、日本は、こう言う残虐シーンはコンプライアンス的には規制が甘いと言うところだろう。昨今、ドラマの中の残虐シーンは昔より気持ち悪いものが多いと感じるのは私だけか?

まあ、そんな中で逃げ出してきて怯える鳴海と北山宏光の距離を置いて語り合うシーンは、不穏さを増幅するようでなかなか良かった。その後で、鳴海が、ベッキーに追いかけられるわけで、恐怖は常に増幅していく感じは、なかなかだ。とにかく、初回から、ベッキーがシュールにロボットのように動く感じがこのドラマのいかがわしさに繋がってるのはいい。そう、このベッキーのフィギュアが欲しいくらいだ。でも、彼女、何者?

と言うことで、そんな性的な商売をしている中に玉城ティナが関係していき、それでモデルの仕事も成立していたような状況は見えてきた。だが、そんな打算的な大人の遊びが、何故に毒ガステロになったのかが見えてこない。政治家がこの周辺にいるものの、彼らがテロにつながってるとも思えないし、高橋光臣自体も、それには関わってないと言うことなのかもしれない。

来週あたりで、ドラマはターニングポイントなのだと思う。テロ実行まで後4日。もう一つ、事象が動かず、真相が見えてこないのはイライラするが、それなりの驚きの事実が浮かんでくるようにも思える。

個人的には、金髪でガムをかみながら銃を構えて追ってくるベッキーの姿がなんともクールでシュールなのが良い。このキャラを主人公にスナイパーものとか作ってみたい感じですよね。次回からももっと、いかがわしく、世の中を全て破壊する感じで姿を見せてくれるのを期待します!

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