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問題点の捉え方の書

臨床において疼痛部位や傷病部位について深く考えていくことは非常に重要な作業です。しかし、実習中や臨床業務中では整理しながら進めるのは非常に難しく感じることも多々経験します。

そこで、今回は問題点の捉え方について、私なりの考えを皆様と共有できればとお思います。


ロジックツリーを活用する!

問診や検査測定で得た情報をみなさんはどのように解釈しながら臨床業務にあたっていますでしょうか?
私のオススメはロジックツリーを活用することです!!
昨今では、マインドマップで大谷翔平選手も高校時代に活用していたように、1つの大項目に対して考えられる小項目を関連づけて解釈する方法が話題になりました。

今回は、私が学生時代から活用している方法についてお話しを進めていきます!


ロジックツリーの有効性

私はマインドマップの中でもロジックツリーという方法を活用していました。

・ロジックツリーとは?
1つの問題点に対して考えうる事柄を複数ツリー状に派生させていく考え方です。
問題点が段々と細かな事象に可視化できるようになるため、治療部位や要因を明確に把握できるようになるのが特徴です。

・ロジックツリーのメリット
① 大項目を関連する小項目で徐々に細分化していくため、治療精度・治療効率の向上や介入からゴールまでの期間短縮などが見込めます。
どの問題点から関連事象が多く派生しているか分かるため、問題点の優先事項が判断できるため、より重要な問題点から着手することができる。

② 同職種、他職種連携でより詳細な情報共有が行えて、治療の質の担保に貢献できる。

・デメリット
① 慣れないうちは少し作業時間がかかる。
② 初期情報や検査情報が少ないとツリー状に分岐する項目が少なくなってしまう。

学生の頃にICFを作成した際に、優先順位をつけるのが難しく感じた経験はないですか?
問題点の把握に戸惑ったり、本質を理解しないまま進めてしまうことはないでしょうか?
そんな時には一度立ち止まって、可視化する時間も必要かと思います!
本質を理解することは、何よりも患者さんの主訴を解決する最善策です!!

臨床でのロジックツリー活用方法

まず最初に患者さんと行うのは問診ですよね?
問診で情報が十分に取れなければ、治療以前にどこに対して治療すれば良いのかがわかりません。
うまく問診できないなぁー・・・なんて方は「問診の書」を覗いてみてください!
少し意識するだけで問診を実りある時間にできかと思います。

私は、問診しながら黄色枠、青枠に当てはめて最終的に検査は緑枠を実施しよう
という流れで問診しています。

初回介入はまず緑枠で陽性になったものから介入し、効果判定すると良いでしょう!
また、初回介入後は少し時間が取れれば、今回の内容をさらに分解、細分化していくことで次回介入は迷いなくできると考えています。
治療効果の判定も同様にロジックツリーで考えていきます。
何が良好な反応であったか? 逆に反応があまりなかったものは?
など、軟部組織性でも具体的にどの軟部組織なのか?
筋でも具体的に何筋がどのタイミングで収縮してしまうのか、または筋発揮しないのか?具体的名称で絞っていきます。

この繰り返しの作業を毎回重ねることが、精度の向上や問題点の本質理解に繋がると考えています。

まとめ

なんとなくの介入では正確な検査・治療はできません!
自分が実施することに必ず理由が明確になるようにしておくことが重要です!
ロジックツリーやマインドマップなど思考ツールを用いることをオススメします!!



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