見出し画像

私のコレクション「マラソン歴27年、35歳から始めた現役市民ランナーの完走メダル」【キャリコン編集部】

これまでの人生を振り返った時に、私にとって絶対に切り離すことができないのが「マラソン」です。もし「マラソン」に出会えてなければ、今の自分は無かっただろうと思うほど、自分に影響を与えたものでした。

そして、集める目的では無かった「完走メダル」が、いつの間にか「コレクション」になっています。これまでは、引き出しの奥にしまい込んでいましたが、ある日、壁にぶら下げて見ました。改めて、眺めて見ると、今までの自分の人生を振り返る良い思い出になっています。そして、今では、ZOOMの背景画像に使用しています。

もともと、運動は大の苦手分野でした。鉄棒、跳び箱、水泳は、一番嫌いな運動です。草野球やサッカー、バスケットなどは好きでしたが、ほんの遊び程度でした。

結婚して、夫婦でテニス教室にも通いましたが、あまりうまくなれず、一時期は、ゴルフに夢中になったりもしましたが、やはり、才能は無いと諦めました。

■マラソンを始めたきっかけ

35歳の時、娘が拾った犬をどうしても飼いたい、必ず面倒を見るという約束で飼うことになりました。ところが、よくある話で、結局、世話をすることができず、早朝の犬の散歩が私の日課になりました。

しかし、犬に付き合うのも嫌で、そこで発想を変え、自分に犬を付き合わせることにしました。時分が主体的になると、不思議なもので、犬に引っ張っられるのでは無く、こちらが早足で、犬を引っ張る感じになりました。

そのことがきっかけで、自分の実力を試してみたくなり、思い切って、気仙沼大島10キロマラソンに挑戦。52分45秒が、初の記録となりました。

以後、全国転勤のおかげで、各地のマラソン大会に参加。マラソン仲間も増え、仙台では「仙台明走会」を、福岡では「TEAM大濠555」という、「走る異業種交流会」を仲間と立ち上げ、それぞれのチームは現在も、活発な活動を続けています。

「仙台明走会」は、「仙台国際ハーフマラソン」のペースランナーを一手に任されています。そのペースランナーに選出されるために、練習会を行い、選考会を行っているほどです。

「TEAM大濠555」は、福岡の市民ランナーの聖地である大濠公園に、早朝5時55分スタートで走るというコンセプトでスタートした交流会ですが、約7年半経過した今も、ほとんど必ず毎日誰かが参加しているものすごい会になっています。

私は、サラリーマン時代38年のうち、15年間単身赴任の生活を体験しました。お酒を飲むのも大好きで、ほとんで毎日飲んできました。それでも、身体をこわすことなく、今まで健康でこれたのは、マラソンのおかげだと思います。

また、ひとりで走る際は、いろいろなことを考えることが出来、今の自宅を購入した決断もジョギング中でした。

■これまでの実績とこれからの目標(2021.7現在)

   ・315大会参加/フル78回・100キロウルトラ5回・ハーフ123回 完走
      → フルマラソン目標 100回
   ・全都道府県制覇目標(47都道府県中、40都道府県制覇、あと7県)
   ・東京マラソン8回完走(2021.10出走予定)
   ・仙台明走会設立(2006年) 現在会員 150名
   ・秋保夢舞マラニック主催(2009年スタート)
   ・TEAM大濠555設立(2013年) 現在会員 481名
   ・フルマラソン自己ベスト3時間44分・49歳)
   ・100キロウルトラマラソン自己ベスト11時間46分・48歳)

■マラソンの魅力 

「なぜ、そんな苦しいことを続けられるのですか?」「なぜ、お金を払ってまで、マラソン大会に出るの?」と、良く聞かれます。

その答えは・・・

中学、高校、大学時代、スポーツの経験がほとんどゼロでした。従って、過去の栄光も無ければ、苦しい経験も無い。そして、35歳から始めたおかげで、やればやるほど、走る距離は伸び、そしてタイムも、面白いように速くなっていったのです。しかも、娘たちからも「パパ、凄い!」と言われ、調子に乗って、どんどん走り続けて来ました。

そして、何と言っても、大会のスタートラインに立った時の緊張と、沿道の声援、そしてゴールした時の、あの何とも言えない達成感。そして終わった後の、ビールでの打ち上げ。それを、味わうために、続けてこれた気がします。

さらに、走る仲間と大会に参加すると、折り返し地点で、仲間と声を掛け合たり、それぞれのペースで大会を楽しむことができます。

「仙台国際ハーフマラソン」は、現在では、制限時間が2時間30分に緩和され、参加しやすくなりました。ところが、かつては、男子の出場条件が、何と1時間40分を切らないといけないという、とても厳しい時代がありました。その頃、どうしても、参加したくて「仙台明走会」の仲間と練習を繰り返し、出場権を得るために「一関国際ハーフマラソン」で、仲間の加藤秀行くんペースランナーとして伴走をかって出てくれました。そして、苦しいレースながら「1時間39分42秒」で権利を獲得できたのでした。この時の喜びと、加藤くんへの感謝の気持ちは、今でも忘れません。

そして、もうひとつの喜びは、初めて大会に出る仲間の伴走役(ペースランナー)を自分がやることでした。初めてフルマラソンに挑戦する仲間にとっては、初レースは忘れることができないレースです。そこで、自分が少しでも役に立てたことは、今でも、とても嬉しく、懐かしい思い出になっています。

■マラソンに興味がある方

マラソンに興味がある方、是非「スロージョギング」から始めてみることをおすすめします。残念ながら70歳でお亡くなりになった、福岡大学の田中宏暁元教授が提唱されました。NHKの「ためしてガッテン」でも、2回も紹介され、前天皇陛下、皇后陛下も、実践されたとのことです。田中先生とは、福岡に単身赴任時代、何度も、一緒に走らせて頂いたり、一緒にお酒を何度も飲みました。正直、もっと長生きして頂きたかったです。

画像1

   

■最後に

コロナの影響で、昨年は、ほとんどの大会が中止になりました。やはり目標が無いと、ついつい練習もさぼり気味になります。ランナー仲間の中には、在宅勤務で通勤時間が減ったために練習時間が増えたという方もいるので、言い訳になりますが・・・

ここ数年、長年走ってきたせいか、あるいは、日常の足のケアを怠っていたせいか、膝の故障に悩まされています。私の影響で、妻もマラソンが共通の趣味になっています。妻は私よりも1歳年上ですが、フルマラソン完走15回くらいになりました。

これから先、何年走れるかわかりませんが、コレクションのメダルがひとつでも増やせるよう、頑張って走り続けたいと思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?