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なんで留学したの?っていう質問に答えるnote.

こんにちは!コンサートデベロッパーのほるんです。
僕は2019年の6月まで7年間イタリアに住んでいたわけですが...
今回は
現役音大生から留学についての質問が集まってきたので
一つ一つ答えていきます!

なぜ留学したのか...それまで経緯は前に書いた記事を読んでください。

Q1.留学先はどのような経緯で決まったのでしょうか。行くと決めてから実際に出発するまでの期間など、人によって様々とは思いますが教えて欲しいです!

大きな目的としては

指揮者になるという夢を叶えるため

です。

前談の記事を読んでもらえるとわかりますが、僕は文化と人の道徳の違いに惚れて留学先を決めました。
元々、人生の中の目的として「海外で生活する」ということがあったので留学はその1歩目といった感じでした。

Q2.留学先や師事したい先生はどのようにして決めましたか?

イタリアを選んだ理由は単純です。

ご飯が美味いから。

あの頃の僕は未熟でオペラを指揮できる指揮者が最高峰だと思い込んでおり、オペラの生まれたイタリアだったら良い先生が見つかるだろう、という理由で決めました。

僕は先生を決めずにいきました。というかピアノ専攻を卒業して指揮者になろうなんて人が周りにいなくてモデルとなる人がいなかったので
「行ってみるしかない!」
という気持ちが先行してました。

Q3.留学するためには自分のつきたい先生を決めるべきだと思いますが、そのためのセミナーなどとても値段が高くなかなか行けず、留学に対して何から始めていけばいいのかわかりません

先生というのは一つの手段であって目的ではないはずです。
・将来どうなっていたら留学したことが成功と言えるのか
・自分が何を成し遂げたいから海外に目を向けているのか
この2点をしっかりと意識したら良いと思います。
先生がいるからと言って受験して合格してもその先生のクラスに入れるとは限りません。

値段の高いセミナーでコネを作って留学する人はたくさんいますね。
そこから始めるのもありですが、まずサマースクールなどに応募して海外に行ってみることをお勧めします。
初期投資は必要です。働きましょう。

Q4.留学先でアルバイトをする事は出来ますか?

留学してみるとわかるのですが、音楽を海外で勉強できる人ってお金持ちのお嬢様、お坊ちゃんがほとんどです(アジア人は特に)。
僕はそんな裕福な家庭ではないので法律制限いっぱいにアルバイトして学費と家賃を払っていました。
国によっては留学生の就労を認めていないところもあるので大使館で確認してみて下さい!

Q5.留学するのと院に進学するの、かかるお金はどのくらい違うのか。 

日本の音大の院に進学するお金でイタリアであれば4年間は余裕で生活できます。
ただし、日本の音楽大学に勤めたい場合や音楽活動を国内でやりたい場合は日本の院を卒業するほうが仕事があります。

Q6.留学する場合に、準備すること・必要な資格などがあったら教えて頂きたいです。

必要な資格はありません。
大使館のHPで常に留学のための情報はチェックしましょう。
必要になるのはこの書類が基本的
・有効期限が1年以上のパスポート
・海外保険に加入した証明書または振り込み証明書
・現地受け入れ証明書
・1年間の生活を担保できる金額の入った通帳とそのコピー
 または両親の収入証明書

Q7.留学して自分が変わったと感じること

・日本を客観的に見れるようになった
・文化の違いに負けない自分の意見を導き出し、主張する力がついた
・諦める判断が的確になった
・意見を通すだけでなく、引っ込める力がついた
・どこに行っても生きていける生命力がより強くなった

総じて確実に強くなりましたね。

最後に

国外に行くということは言葉・文化・常識が通じない場所に行くということ。
最終的にどうなりたいのかを描いた上で進路を決めないと、中途半端に帰国になってしまったり、ずるずると滞在が伸びてしまったりと、キャリアを築く上で留学したことが傷になってしまう可能性があります。

そして音楽で留学したからといって音楽で食っていかないといけないわけではありません。
留学したから音楽を続けなきゃ、ではなく、
音楽はあくまでも生活の1部であって一緒に歩むもの
と考えることが音楽人への第一歩目です。

Twitterもやってます

https://twitter.com/horunyamamoto


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