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親が嫌いなあなたへ【第三話】

家族は崩壊していた。
それぞれ、父と母、私と母、私と妹。。。
会話が難しい。


どうせ私の気持ちなんて親には分からない。
→どうせ誰も分かってくれる人はいない。
 どうせ私は馬鹿だから。
 どうせ私は生まれてこなきゃよかったんだ。
という気持ちに変化していた。

親に殴られていることなんて、言えない。
それは親に恥をかかせることだと思うし、
自分も惨めなのだ。

自分のことを誰かひとりでも分かってほしい
と願うわりに、
他人から、私の気持ちはわかるよ、
だとか、親の悪口を言われると、
悔しかった。
それはそれで、自分を否定されたように感じた。
そして、親と私の関係に口を出されることに
違和感というか、嫌悪感を感じた。

そんなとき、占い師さんからのひとこと、

許してあげてね。

これが常に頭の中に存在するようになった。

簡単でないのだ。許すって何?

それは母の気持ちを汲み取れということ?

私の気持ちはどうしたら良いの?

答えは出ないままだった。
期待しない、受け流すことにした。
少し楽になった気がした。

その一方で、
親にいつか仕返しをすると決めていた。
仕返しする方法も決めていた。
時間をかけて、その時を待った。

母は、約束の時間を守らなくても
案外平気な人だった。
法事やら飲み会など、たいてい遅刻する。
私は、すかさず指摘した。
いつも遅刻するよね。
電車を使った方が良いんじゃないの。
母は、なんでそんなこと言うのよ、
と不機嫌な顔をするたびに、私は、
「あなたから教わりました。」
と言い返した。
真っ当なことを主張し、行動することにした。
あくまでも、わたし個人が思う真っ当ではあるが、母は、何も言えない。
これが私の仕返しだ。


続く

※皆さま、ここまでお読みいただき有難うございました。
 ご質問などございましたら、お気軽にお聞かせください。
 なお、すべてのご質問にお答えしかねますが、できる限り回答させていただきます。

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