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【社員インタビュー】リーダー向きの性格ではないかもしれないと思っていた新リーダーの挑戦|シーン#06 RECOROKU フロントエンドエンジニア 桑原 荘馬

RUN.EDGEの社員にインタビューをする「RUN.EDGEのはたらく『シーン』」。一人ひとりの社員の回答から、RUN.EDGEの社内の様子やメンバーの特性を知るきっかけになればうれしいです。今回は、RECOROKUフロントエンドチームでリーダーとしてご活躍中の桑原さんに答えていただきました。

桑原 荘馬|Kuwabara Soma
大阪大学大学院卒業後、富士通に入社。社内公募でRUN.EDGEの前身となる部署に移動後、フロントエンド開発を中心に携わり、2023年にRUN.EDGEに正式に入社。



ーRUN.EDGEにジョインしたきっかけを教えてください。

僕がRUN.EDGEに入ったのが4年ほど前ですが、きっかけは富士通時代に社内公募を見たことです。

当時、僕は静岡県沼津市で働いていました。社内クラウドの運用をやっている部署で、簡単な社内向けのアプリケーション開発もやっていました。
運用メインで、周りにあまり開発者がいない環境だったので、僕はその頃新人でしたが、リーダーのような役割でパートナーの方々と一緒に開発することもありました。
バックエンド / フロントエンド含めほぼ自分が設計して、コードも書いて、インフラも構築して、それはそれで楽しかったですが、自分のスキルアップを考えた時に、このままだと純粋な開発経験を積むことは難しいかもな、という事を感じていました。
僕は、ミッションクリティカルな分野で期間を長くとって固く作るような開発より、アジャイル開発のような、スピード感をもってお客様に提供して、フィードバックをもらいながら改善していくスタイルの開発をやってみたかったので、RUN.EDGEの開発環境に興味を持ち応募を決めました。

大学は理学部で研究中心のアカデミックな世界でしたので、プログラミングとは無縁の学科でした。就職は製薬会社の研究開発部門などに進む形が一般的でしたが、僕はもの作りをしてみたいという思いがありました。もの作りって、色々種類があると思いますが、ソフトウェア開発は、ハードウェア開発と違い、開発に必要な機材が必要なく、極端に言えばパソコン1台で何でも作れてしまいます。それでいてインターネットを通じて世界中の人達に瞬時にプロダクトを届けられます。アイデア次第でどんなことでもできてしまうと思わせてくれるような懐の深さ、可能性の大きさ、みたいな部分が僕自身好きだったので、就職するならソフトウェア関連の業界に入りたいと思っていました。
学生時代にプログラミングは全然やったことがなかったので、就職後に勉強し始めた形です。興味がある分野に対して自発的に勉強していく方が好きな人間ではあったので、業務中の空き時間なども利用しながら勉強を進めていました。今思えば最初に配属になった部署が比較的業務量が少なかったのも自己学習していく上ではよかったのかもしれません。


ーRUN.EDGEではどんなお仕事をしていますか?

職種としては、フロントエンドエンジニアで、今はリーダーをやらせてもらっています。
業務は、コードも書くし、メンバーの進捗を確認して困っている人がいたら助けたり、他のチームから仕様に対する質問等が来た時に回答もしています。あとは、出された要件に対して、その仕様を検討・決定することもあります。

最近リーダーになり、抜擢されたときはびっくりしましたが、ネガティブな気持ちはなかったです。今まであまり自分自身のことをリーダー向きの性格ではないかもなと思っていたのですが、実際にやってみると、責任は増えましたが、自分が決められることの範囲も広がり、それが逆にやりやすくなりました。
業務量自体は、確かに増えた部分がありますが、精神的に辛くなったとか、そういうことはあまりないです。
前リーダーがいいチームを作ってくれたこともあって、メンバーとはすごくコミュニケーションが取りやすいですし、人間関係でそんなに悩んだりすることもないですね。


ー入社して驚いたことがあれば教えてください。

最初はサッカー向けのFL-UXチームで開発をしていました。
アジャイル開発とは言え、ある程度ルールが決まっていて、プロセスに沿ってプロダクトを作るのだろうなと思っていましたが、実際は開発プロセスもその都度に応じて柔軟に進めていく形になっていたので、それはいい意味で驚きでした。

ユーザーがスポーツ現場の方々になることでの大きなギャップはなかったです。これまでは社内の方々がユーザーでしたが、結局、お客さんが求めているものを作るという観点は変わらないと思います。
また、僕はサッカーの知識はあまりないですが、そこまでなくても開発で困らなかったです。競技のことを素人意見であまり考えすぎず、プロであるお客様の意見をちゃんと聞いて作る、という事が大事だと思います。


ー一番テンションが上がったお仕事やエピソードを教えてください。

色々ありますが、1番良かったと思っているのが、FL-UXチームにいた時、複数のウィンドウ間で情報を共有する、少し複雑な機能を作る時がありました。普通に作るとかなり工数が膨れることが予想されるので、開発工数を下げるために、汎用的に利用できるウィンドウ間の通信基盤を作ったのですが、この時が仕事としては1番楽しかったかもしれないですね。

僕はやっぱり技術の方に興味があるので、他の開発者の助けになるようなライブラリやフレームワークのようなものをずっと作ってみたいと思っていました。ソフトウェアを作る時に、0からスクラッチで作ることはもちろんありますが、よく使われる機能は、世の中に既に出来上がっているライブラリがあり、そういったものを取り入れながら作っていく事が多いです。それはそれで、もちろん楽しいですが、僕個人としては、ライブラリ自体を作ることにも結構興味があります。
あ、こうやればいけるかも、とアイデアを思いついた瞬間と、そのアイデアを実現して、動いた動いた!という状態になった時がやっぱり1番楽しかったですね。

チームメンバーからはそれほど大きい反響はなかったですが、共有会をしたらみんな割とすんなり受け入れてくれた印象でした(笑)。
今でもチームで使ってくれているし、多分これなしだと結構辛い実装になるので、チームメンバーが、僕の作った基盤を使って、楽に機能実装できるようになったことは嬉しかったですね。


ー注目している技術、スキルアップのために心がけていることはどんなことですか?

今だと、やっぱりAIになるかなと思います。今までのソフトウェアは、フォーマットに沿った命令を入れると、その通り動くことが多かったですが、AIって曖昧な命令を入れると曖昧に返してくれるので、そこが今までのソフトウェアと違うと思います。

僕が新入社員の時代も、AIのブームはありましたが、当時は、顔認証ができたり、文字認識ができる程度のもので、それはそれで有用なのですが、世間一般の方がAIに期待するものではない印象でした。でも今のAIはすごく完成度が高いと感じます。
文字起こしもそうですが、一定の文章を入れたら要約してくれたり、絵を書いてくれたり、曲を作ったりすることもできて、芸術分野のような正解がない世界でも出力することができます。

一般的に上手い絵や綺麗な絵はあると思いますが、それは1つに決まっていないじゃないですか。コンピュータが誰が見てもそれなりに見えて、尚且つ、その出力は一定に決まっておらず、いい感じに曖昧なものを作れるようになったことで、プログラムにできることの幅がものすごく広がっているなと感じます。
今までのソフトウェアって、いい意味でも悪い意味でもできることできないこと、得意なこと不得意なことがはっきりしていて、開発者も、「これはプログラムでできる、これはできない」というふうに、できることとできないことを明確に区別しながら開発を行っていたのですが、今のAIはその境目をどんどん壊しながらできることの領域を広げているので、私達開発者側もソフトウェアに対する意識やこれはできないだろうという思い込みをアップデートしていくことを求められている時代になったのかなと感じます。

僕が今開発しているRUN.EDGEの新プロダクトであるレコロクでも、AIを使える可能性はあると思います。ニーズもあるし、できそうなことは沢山ある気がします。

今はIT関連のサイトで情報を集めたり、自分で試してみたりして知識のインプットをしています。
やっぱり自分で使ってみないとどんなものなのか分からないので、アウトプットはとりあえずしてみて、どういうことに・どの程度使えそうかは確認するようにしています。


ー平均的な一日の業務スケジュールを教えてください。

日によって結構変わりますが、打ち合わせが多い日もあるし、他のチームから問い合わせがメインの日もあります。
自分の中でこれというルーティーンはないですが、リーダーになってから特に名指しで質問が来たりすることも多くなり、最終的な決定権が僕にあることも多いので、今まで以上に頻繁にslackを確認するようにはなりましたね。

リーダーになってからは、コーディングが伴うチケットの対応数は減りましたが、それでもコーディングの機会はありますし、メンバーが困っていたらサポートすることもあります。
僕はSlackを見ながらコードを書くことはあまりできなくて、集中したいタイプです。だから、この時間は例えSlackでメンションが飛んできたとしてもコード書く、みたいなことを決めています。もちろん待たせすぎも良くないので、1~2時間で返信するようには心がけていますが、メリハリをどうつけるかは今の自分の課題であったりもします。

基本的にリモートワークで、やっぱり対面と比べてコミュニケーションの頻度は下がってしまうので、チームメンバーには積極的に声をかけるように心がけています。
コミュニケーションって、もちろん質も大事だと思いますが、数も結構大事だと思うので、単純接触の機会を増やす意識をしています。レコロクの開発チームはタイムズチャンネルのような各々の独り言チャンネルを持っていますが、困っていることなど、そこでの発言を拾って会話したりすることもあります。

今こんなことにハマっています、みたいな話から、チーム内で猫を飼っている人が多いことが分かり、盛り上がったこともありました。僕は飼っていないので話に入れないですが(笑)、そういったことがきっかけで雑談が生まれることもあるので、この仕組みは良いなと思っていますし、僕自身こまめにチェックするようにしています。


ー休日はどんな風に過ごしていますか?

ちょっと前にハマったのは、ゲームのリアルタイムアタック(RTA)です。簡単に言うと新しいゲームをスタートしてからクリアするまでの時間を競う競技みたいなものです。極めている人のプレイを見るとすごく楽しいんですよ。 
最近だとダークソウルというRPGの3Dアクションゲームで、いくつかステージがあり、ボスを倒したらクリアみたいなゲームがありますが、RTAだと、この道の右を走るか・左を走るかでタイムが何秒変わります、みたいな解説をしながらプレーしてくれます。アクションゲームは特に面白いですね。

生放送のような感じでネット配信される、RTA in Japanというイベントが年2回くらいあり、それも結構面白いです。
色々なゲームのプレーが見れるのですが、例えばNintendo Switchのリングフィットというフィットネスゲームで、画面上に敵が出てきて、スクワットやったら倒せる、というものがあるんですよ。そのRTAもやっていて、体を使うゲームなので、ボディービルダーみたいなムキムキの人が出てきたりします(笑)。すごい速度でスクワットや腹筋をして、それでいかに早くゲームをクリアするかみたいな。結構、視聴者数も多くてネットニュースにもなっていたくらいです。

他にも、ファミコンで昔のゲームですけど、カセットを抜き差しすると前に挿していたゲームのセーブデータが残っていることがあるらしく、例えば、ゼルダをある程度のところまで進めたら、1回抜いてマリオに差し替えて、マリオをクリアしてセーブする。そしてもう一度ゼルダに差し替えると、なぜかゼルダが全クリアされている、みたいなものもありました。本当はそんな早くクリアできるわけないのですが、あり得ない短時間でクリアしましたという放送でした(笑)。
ある一定の温度で温めると早くクリアできるということで、ホットプレートの上にゲーム機を置いて温めて、何秒でクリアしました、みたいなのも面白かったです。
こういう「そんなのアリかよ」という世界観がちょっと現実離れしていて面白かったりします。
前は自分でプレイすることもありましたが、僕自身はあまりゲームが上手くはないので、最近は見る専門です。上手い人のプレイを見るのは楽しいし、すごいな、と感動することもあるので、休日はそんな感じで結構見ています。最近はeスポーツをみることもありますね。

ゲームだけでなく、スノボに行って大自然に癒されることもあります


ー所属チームはどんな雰囲気ですか?

RECOROKUチームは女性が多いという事もあり、開発者の中でもコミュニケーションが好きな人が多い印象です。僕は他のチームでの経験もあるので、実際、今のRECOROKUチームはコミュニケーションの頻度自体、多い気はしますね。前リーダーが女性だったこともあり、そういうチームの雰囲気を作ってくれたこともあると思います。
RUN.EDGEのどのプロダクトも、エンジニアとビジネスチームは密にコミュニケーションをとっていますが、ビジネスチームからの問い合わせはリーダーが中心にやり取りすることが多いので、僕自身ビジネスチームとのやり取りは増えたと思います。前リーダーがとても優秀な方だったので、自分自身頼ってしまっていたところはあったと思いますが、自分がリーダーになって、実際に自分が中心になってコミュニケーションをとることで、やっぱり僕がちゃんとやらないとな、という自覚が芽生えた気はしています。


ー今後、どんな仲間が増えると嬉しいですか?

RECOROKUチームの場合は、コミュニケーションが活発なのでそういう雰囲気に馴染んでくれる人だと嬉しいですね。
あとは、色々な人がいた方が色々な意見が出るので、チームとしては強くなると思います。プロダクトの仕様も開発チームの中で決めることもあるので、仕様を自分で決めることに抵抗がない人や、逆にそういう事をやってみたい人、自分で決めてプロダクトを作っていくんだ、という思いを持っている人だと、チームにとってよりプラスになる気がします。
新入りだからと言って遠慮せず、自分の意見をちゃんと持っていたり、スプリントレビューなどでも積極的に発言していただけると嬉しいです。

今のRECOROKUチームは人数が多くなってきて、どうしても全員喋っちゃうと、時間が足りない事もあり、なかなか難しい時もありますが、個人的にはもっと意見が出てくるといいなと思っています。
今はリーダーが変わったタイミングでもあり、メンバー個人個人が、自分も意見を言おう、という意識の変化は感じています。それはそれでチームとしてはいい傾向だと思いますし、でも、みんな真面目だから遠慮している部分もあるかもしれないので、そこは今後改善できるといいなと思っています。


ーRUN.EDGEで今後挑戦してみたいことはどんなことですか?

個人的には今はまさにリーダー業務に挑戦しています。これまではあまり考えていませんでしたが、最近マネジメント領域をちゃんと勉強したいと思っています。

昔は自分個人に焦点を当てていたので、自分の技術力を上げることを1番に考えていたんですよね。自分1人のスピードを上げることでチームに貢献していくのが自身の成長にもつながるし、いちばん簡単な、直接的な方法だと思っていました。
でも、チームリーダーになって、チーム全体の生産性を上げることを考えると、僕1人がどんなにできるようになっても、あまり変わらないですよね。実際リーダーになると、やっぱり開発以外の業務もあるので、そんな中での効率をどれだけ上げるかよりは、開発を主にやってくれているチームメンバーのスキルを向上させたり、メンタル面の改善や仕事に楽しく取り組んでもらえるようにすることも大切だなと思うようになりました。

チームは優秀な人も沢山いますし、チームとして成果をあげていきたいと考えているメンバーなので、そこはみんなで協力していけると考えています。
マネジメントもちゃんと理論があって、ある程度体系化されて知識として確立されている分野だと思います。僕は体系化されたことを掘り下げていくのは、元々結構好きな方なので、そういう意味で今現在はリーダーを楽しめているかなとは思います。

人間関係のような再現性が難しい分野になってくると、僕は正直あまり得意ではないですが、ただ、チーム全体の生産性を上げていくために、どういうアプローチで人と関わっていくか、みたいなことを一種の研究と捉えると、自分の中では挑戦であり楽しんでやっていけるのではないかなという気はしています。


ー 桑原さん、素敵なお話を聞かせていただきありがとうございました!

最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう!
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