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【社員インタビュー】チームで乗り切った新機能開発でデータが形になった瞬間|シーン#05 PITCHBASE バックエンドエンジニア 辻 陽介

RUN.EDGEの社員にインタビューをする「RUN.EDGEのはたらく『シーン』」。一人ひとりの社員の回答から、RUN.EDGEの社内の様子やメンバーの特性を知るきっかけになればうれしいです。今回は、PITCHBASEチームのバックエンドエンジニアとしてご活躍中の辻さんに答えていただきました。

辻 陽介|Tsuji Yosuke
2016年富士通株式会社に入社。食品業界向けのビッグデータ分析基盤サービスにてインフラ・運用業務に従事。
2018年、RUN.EDGE株式会社創設と同時期のタイミングでPITCHBASEのバックエンドチームのエンジニアとして参画。2021年よりRUN.EDGE株式会社に転籍。

ーRUN.EDGEにジョインしたきっかけを教えてください。

僕は富士通に新卒で入社して、3年目ぐらいまでは、食品業界向けの顧客に対して、データ分析基盤を提供するインフラチームにいました。
当時はビックデータの波もあって、データ分析基盤が流行っていた時でもありました。
僕は最初から開発希望だったのですが、そのチームはどちらかというと運用・保守がメインの業務で、2年目を過ぎた辺りから、開発をやりたいと思い始めていました。
ちょうどその頃、当時富士通にいた、現RUN.EDGE代表の小口さんのチームで、野球向けのPITCHBASEを開発していて、若手の開発メンバーを募集していることを知りました。

僕は元々、学生時代にデータ分析や統計をやっていて、そちらのキャリアを目指していました。ただ、就職活動の時期にはAIが騒がれ始めている時代でもあり、開発の知識はあった方がいいなと思い始めました。開発は興味の中心ではなかったものの、実務を通して開発でどういうことが必要なのかを身に着けておきたいと思い、開発者を目指しました。
だから、当時は実際に開発がやりたいのにできていなかった自分の状況を変えたいと思っていました。

正直に言うと、野球は全然興味がなくて(笑)。開発をやりたいという思いからの応募でした。ちょうどRUN.EDGEを設立するタイミングと同時期に正式にジョインしました。

その後、2021年にはRUN.EDGEに転籍をしました。
RUN.EDGEの開発環境は、使う技術に制約もあまりなく、何かを作り始める時、最初からオープンに考えて技術を決めることができますが、同期や友人達と話していると、なかなかそういう環境も少ないと感じます。自分がキャリアを積んでいく上では、スキルアップのためにも開発環境は結構重要だという思いがありました。
あとは、少人数でのチーム制というのも良かったですね。1人1人の開発量は多いですが、その分できる範囲が広がるので、最終的には自分の成長がしやすい環境はRUN.EDGEかなと思って決断しました。


ーRUN.EDGEではどんなお仕事をしていますか?

主にPITCHBASEで利用されるAPIやバッチ処理、AWSを活用した開発業務を担当しています。
PITCHBASEはプロからも評価いただいているRUN.EDGEのコアプロダクトなので、そういう開発に関われているのは貴重な経験だと感じています。

また、RUN.EDGEの開発では動画を使うので、その点は普通のバックエンドと比べ特徴的だと思います。動画ベースの要望も多いですし、動画をどうやって配信して見せるか考えるなど、動画の知識を増やすことができます。
動画は難しいところもあって、傍から見ると、ただただ再生するだけに見えたりもしますし、僕も最初戸惑った時期もありましたが、実際分かってくると結構面白いな感じるようになりました。


ーPITCHBASEチームはどのような雰囲気ですか?

チームメンバーは、自分達のやってることに責任を持ってやっていますし、真面目な人が多いですけど、だからといって、別に自分だけで黙々とやってる訳ではなくて、ちゃんと自分の意見も出せるし、意見を出すだけ出して、相手の意見を聞かないとか、そういう人もいないです。
相手の意見もちゃんと尊重してくれる人が多いので、そういう面で、かなり働きやすい環境だと感じています。
それは、自チームに限らず、RUN.EDGE全体がそういう雰囲気なのではないかと僕は思っています。

RUN.EDGEにジョインした当初は、スポーツ好きな人達ばかりなんだろうな、と思っていたのですが、びっくりするぐらい野球好きな人がいなかったですね。野球好きではない僕には逆に入りやすかったというのはありますけど(笑)。
スポーツ好き関係なしに、単純に、開発することが好きであれば入れるという雰囲気は、あるかもしれないですね。

ただ、最近バックエンドに野球好きが増えたなという印象はあります。たまにSlackなどで開発に関わる以外での野球の話で盛り上がっているときがあるのですが、正直僕は全然ついていけていないです(笑)。でも、強要されることは無いですし、好きだろうと、好きじゃなかろうと、あまり気にせずやれる雰囲気なのでやりにくいことは全くないです。

チームSlackでの1コマ


ー最近テンションが上がったお仕事やエピソードを教えてください。

2023年上半期の全社キックオフで、デモを披露していた、TRACKING ANALYTICSの走塁検索機能というのがあり、打者や走者が球場のベース周りを走っている時、同じタイミングでその軌跡を画面上のグラウンドに表示するようなものがあるのですが、表示するための裏側のデータ処理は僕がメインで担当しました。
球団がトラッキングシステムの選手の座標データを保有していたので、それをうまく加工して、PITCHBASE上で見れるようにしたのですが、あの画面を見た時、あ、結構すごくね?と思いました(笑)。

最初は、これ出来るのかな、とか、お客様側からの要望に対し、野球をやっている人はこういうものを使うんだ、ぐらいの思いしかなかったのですが、画面を見て今までで1番、おお!これはすごい!と思いました。

データが大きいこともあり開発が結構大変でしたし、苦労した割にいい感じの画面になっていなかったらどうしよう、と一抹の不安を抱えながら開発をしていたので、形になって良かったと安心したのもありますね。

開発中も一応モックレベルのものは見せてもらっていますが、実際の動きはリリースして初めて見ることが大半なので、今回は実際の動きが自分の予想を超えてきた感じでした。

開発を担当するに辺り、球団側が保有していた使えそうなデータがどういうデータなのか、結構調査しましたね。データ分析は元々好きな分野だったので、割と率先してやりました。
今回はそこまで深くは踏み込んでいませんが、座標や速度を扱うようなことは、データ分析に近い部分があり、今後そういったアプローチもできる分野だと思っています。


ー反対に、最近一番苦労したことはどんなことですか?どうやって乗り越えましたか?

実はテンションが上がるエピソードで話したTRACKING ANALYTICSの開発が一番苦労したことでもあります。本当にきつかったですね(笑)。

少人数のチームなので、他の開発も並行して進めていたのですが、前もって始めていたので、実はちょっと余裕を持ってできるかな、とも思っていました。
でも、実際開発してテストしてみると、想定できなかったバグがあったりして。結果的に、本当にギリギリにテストが終わって、リリースできたという感じになっちゃったんですよね。

うまく乗り越えたというよりは、強引に乗り切った感はあるのですが、やっぱりチームに助けてもらったという部分が大きいです。
最後2週間ぐらいは、もう、みんなで相談して、みんなで修正して、みんなでレビューして、みたいな感じでした。
もちろん僕から助けてほしいと声を上げたこともありますし、Slack上で僕とメンバーがやり取りをしている時に、「こうすればいけるんじゃない?」と横からまた別のメンバーが教えてくれることもあって。
結局、これがPITCHBASEチームの雰囲気に繋がってくると思うのですが、その時に1番いいと思える解を、ちゃんとみんなで見つけていけるというのは大きいですよね。

僕自身も、どういう所で見積もりが甘かったかとか、こういう問題が起きるんだな、ということを自分の中で振り返りましたし、自分の経験値にもなったので、改めてこの経験をチームに還元していきたいと思っています。


ー平均的な一日の業務スケジュールを教えてください。

始業は朝9時過ぎくらいからです。
PITCHBASEはスプリント毎にチケット単位で作業していくので、その日に作業するチケットやレビュー対象のチケットがあるかをざっと確認します。第三者確認などレビューできる状態のチケットは、あまり寝かせておくと実装者も忘れてしまうと思うので、なるべくホットな状態で優先的にできるように意識はしています。

あとは、前日のアラートやメール、開発に関連のある問い合わせのチェックなど一通り終えた後は自分の担当作業をする流れです。
打ち合わせも随時ありますし、行き詰まったり、他の人の意見を聞きたい時はslackで聞いたり、逆に自分が答えたりなど、コミュニケーションはチーム内で継続的に取っています。

今はリモートワークが中心ですが、僕はあまりルーティーンは作らないようにしています。仕事をする場所も意図的に変えたりしてます。家の中での場所もそうですし、気分転換に近くのコワーキングスペースを借りたりもします。絶対自分の事なんて誰も見てないと思うんですけど(笑)、外の環境に行くと少し緊張感を持てたりするので、そういったメリハリは重要だと思います。


ー休日はどんな風に過ごしていますか?

最近になって、自分の仕事にちょっと余裕が出てきたのもあり、勉強する時間が増えました。
あるデータ分析のコンペに誘われたのがきっかけで、データ分析や統計、機械学習なども扱うのですが、参加してみたら結構面白くて。参加してみると、やっぱり上には上がいるし、こちらの分野を専門としている人たちも沢山います。レベルが高い大会になってくると、賞金が出るような大会もあったりするので、そんな中で自分も結果が出せたら面白いなと思い始めて、昨年頃から本格的に取り組み始めました。
はじめは結果を出したいがために勉強をしていたのですが、元々、この分野が好きなこともあって、もっと専門的に取り組みたいという思いから、今年、博士課程入学試験に挑戦する予定です。

勉強が好きです、というと、ガリ勉感があって嫌だなと思いますが(笑)、勉強ばかりやっている訳ではないです。
僕はスポーツはそんなに好きではないのですが、学生時代から卓球をやっていたこともあり、卓球の試合だけはかなり見ますね。日本選手の試合だけでなく、海外選手の試合も見ていて、大学の頃は、卓球世界ランキングの上位100人の選手名を全員言える時もありました(笑)。実際の試合観戦もアマチュア・プロ問わず、結構な頻度で見に行きます。
以前、代表の小口さんが、テレ東の卓球塾の番組収録で水谷隼人選手と共演されていましたが、密かにめちゃくちゃ羨ましいと思っていました(笑)。

note用の写真を撮る予定が見ることに集中してしまい、奇跡的に撮っていた1枚


ーRUN.EDGEではどんな人たちが働いていますか?

エンジニアで言うと、スキルを積極的に吸収しようと思ってる人は多い印象です。僕はあまり出られていないですが、最近は勉強会もよくやっているイメージです。
会社からも特にそういった勉強会の制約はないですし、知識を吸収したい人達が自主開催して、自由に参加できる雰囲気は良い環境だと思います。


ー今後、どんな仲間が増えると嬉しいですか?

既存のメンバーは、真面目な人も多いし、うまく順応してくれる人も多いと思います。それも大事だと思いますが、いい意味で壊すというか、新しい何かを持ってきてくれるような人が入ってくれると嬉しいなと思います。

あとは、フラットに色んなものに興味を持ってる人は、RUN.EDGEに向いているのではないかと僕は思います。野球だけなく、サッカー向けのプロダクトもありますし、スポーツとは全く別のエンタープライズ向けの分野もあるので、色々な分野で学ぼうと思えば出来る環境ではあると思います。何の分野にでも興味を持てる人は、どのチームにいても順応できる人だと思うので、そういう人はぜひ入って来ていただきたいなと思います。


ーRUN.EDGEで今後挑戦してみたいことはどんなことですか?

PITCHBASEはありがたいことに、今NPBやMLBなどプロチームの方々にも多く利用していただいていますし、最近はアマチュアチームでの導入も増えてきました。
今、PITCHBASEはちょっとBtoBに近い感じのサービスだと思いますが、それが今後より発展していくとなったら、BtoC寄りの、例えば、もっと不特定多数の球団や高校・中学校などへの提供も可能性はあると思います。
そうなった時に、バックエンドとしては、今も安定したサービスと基盤を提供できているとは思っていますが、BtoC寄りのサービスになったとしても、変わらず安全に快適なサービスや基盤を目指して行きたいと思っています。

あとは、RUN.EDGE内でもサービスが増えてきて、プラットフォームのような事業展開も始まっていますが、会社として1つの大きなプラットフォームになっていくために、PITCHBASEとしてどういうアプローチができるか、というのは考えていきたいです。

個人的には野球以外のサービスもやってみたい気持ちがあります。PITCHBASEを辞めるという訳ではなく、少し挑戦ではありますけど、サービスを横断することもやってみたいです。
もしチャンスがあれば、僕がこれまで学んできたデータ分析を、どうやったらエンジニア観点で使っていけるかを考えたり、そういったデータ分析を活用したサービスを自分で考えられたら面白いなと思っています。


ー 辻さん、素敵なお話を聞かせていただきありがとうございました!


最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう!
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