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Ettiella 3. 蛇

どうも。昨日の続きです。(日にち変わってしまった・・・)
昨日(おととい)これが書きたいことなんです、と言いながら本題に入れなかった「”鳥と魚”のカードには蛇が描かれているべき」という話です。ここから話は「蛇とエンキ」の話になります。世界の神話で言うと「シュメール神話」ということになりますが正確にはこの人たちは「神」ではなく「地球外生命体(アヌンナキ)」です。

前置きをさせてください。正確には、というのは「わたしの中の正確」であって、真実かどうかはわかりません。
このラララ世界を始めたきっかけにわたしは固定記事で「リワ砂漠で声を聞いた」と書いています。
実はアラビアでは、わたしもそれ以外に、クール・ド・ジェ・ブランのように”雷に打たれたような”体験をしました。声を聞いたのとは別の日で、声はなんとなく”もわん”と”ホワン”と頭に降りてきた、それとはもっと違う、稲妻に打たれたような体験が、アラビアのシャルジャという街のイスラミック博物館の天文学の部屋での出来事でした。詳細ははしょりますが、その時に目覚めた感覚というのは、
「うおおおお!どうして自分は、自分よりはるか古代に生きた人の叡智が現在の自分たちより劣ると決め込んでいたのだろう!!!うぎゃー!」
という感じです。笑。

そのあとわたしは「古代にこんな我々よりも進んだ知的レベルの人たちがいたとすると・・・・」「それって文明が先に進んでるどこかの星の人たちが地球に来た!?」「それが一番現実的な解釈かもしれない」となったのです。日本でこの話を聞くと「またまた〜」となってマタマタ話、いわゆる都市伝説みたいに扱われるのですが、わたしは古代叡智をこの目で見て、そして確信したのです。

これはミラノのDomoですが、ここに行った時も中から天井を見上げて「すごいなぁ、この一番てっぺんの石ってどうやって積んだのかしら、すごい技術だな昔に」と思いました。その叡智が体感で890eichくらいだとすると、わたしがその博物館で見たものは体感で12000eichとかそんな感じだったのです。笑。そしてピラミッドはきっと50000eichくらいあるでしょう。

というわけで地球外生命体飛来の歴史が「確か」という前提で話を進めていきます。これがシュメール神話です。つまりざっと話すと、
かつてニビルという星から金を採掘するために飛来した地球外生命体(アヌンナキ)がいて、最初はアヌンナキたちだけで頑張っていたのですが、ストライキのようなものが起き、その対策として、労働用の生命体を作ることにした。今でいうクローンのようなものなのですが、女のアヌンナキと猿の精子と掛け合わせて「人間」を作った。このくだりが天地創造でのアダムとイブの誕生になっているという解釈です。人間同士が勝手に繁殖しないようにアヌンナキは「人間」を管理していたのですが、やがて人間は「知」の実を食べ叡智に目覚めていきます。そして皆がよく知る「楽園追放」があるのですが、リンゴを食べるようにそそのかす「蛇」これを悪者と扱う説と、叡智の神と扱う説があります。なぜか。
そこに結局派閥争いがあったわけなのです。

実はこの「地球プロジェクト」の責任者を任されていたのが技術者でもあったエンキというアヌンナキでした。先に地球に来たのはエンキ、そして後から来た異母兄弟のエンリル。エンリルは人に近い形をしていて、エンキは下半身が蛇でした。当時のアヌンナキというのは人間が思っているようにずっと長生きです。つまりセミが生きては死に生きては死ぬ間に人間はずっと生きているのと同じで、人が生きては死に生きては死んでいる間もアヌンナキはずっと生きています。その間にどんどんエンリルとエンキに亀裂が入って来ました。

労働者確保としての「人間」でしたが、繁殖というものはいつの時代もうまく管理できないもので、決まりを破って王族でもないのに人間と交わり子を生むアヌンナキや、人間同士の交配などを重ね、人類は増えて生きました。これを是としなかったのがエンリル、人類の繁殖と、人類に知恵を与えることに前向きだったのがエンキです。

だから、エンキはアダムとイブに「知恵の実」を食べさせたのです。
このあと物語は最近「君の名は」で有名になった隕石ティアマトに繋がります。地球にいるアヌンナキたちに、地球に隕石が衝突して大洪水が起きるという知らせがニビルから届きます。これがティアマトだったと言われています。この機会に人類を一掃したいと考えたのがエンリル、人類を守りたいと考えたのがエンキでした。(ざっくりです)
そしてそれはノアの箱舟の話に繋がっていきます。

さて、ここで話をタロットに戻しましょう。
エッティラ版のタロットが、クール・ド・ジェ・ブランが言及した「トートの書」を元に天地創造のプロセスを、カードの1から8までに反映したとしたら、それはわたしがここに書いたシュメールの物語であるということです。
理由は昨日もお伝えしたように、トート神はエジプトでトートとなる前は”ニンギシュジッダ”という名前であり、つまりエンキの息子だからです。
彼が後世に伝承しうる叡智というものは、彼の家系つまりニビル星のアヌンナキの叡智と考えていいと思うのです。

このエッティラ版に関して興味深いなあと思うのは、4の[天空(LE CIEL)]と7の[蛇(鳥と魚)]です。

当然すべての神話と逸話に諸説ありなのですが、エンリルは、< EN = 主人、LIL = 風 >を指し、嵐や力を象徴することから「荒れ狂う嵐」という異名を持ちます。また、エンリルは天空神のアヌと地母神のキから産まれ、その際に天と地を分かち現在世界の形を生み出したというエピソードもある。このアヌとキはアヌンナキを指すのだろうとわたしは思うのですが、この、エンリルにまつわるエピソードは、そっくりそのまま、この[天空]というカードが現しているものであり、つまりこのカードはエンリルそのものを現していると言えるのではないかと思います。

LE CIEL 天空
DEPOUILLMENT > 綿密な検討(正位置)/ 用心する必要性、誹謗中傷)
AIR> 空気(逆位置)/ 波乱の傾向 ゾッとするような風評

<天地創造二日目>
神は水の間に大空を造り、上の水と(雨)下の水(海)に分けた。そしてお大空を天と読んだ

そして7の[鳥と魚]がエンキだろうとわたしが考える理由は、エンキは、世界の創造者であり、知識および魔法を司る神とされる。またアッカド人による称号は「水の家の主」であり人類に文明生活をもたらす「メー」と呼ばれる聖なる力の守護者でもある。はるか昔、人間が野蛮で無法な生活をしていた時に海から現れ、手工業、耕作、文字、法律、建築、魔術を人間に教えたとされる(By Wikipedia)。エンキのことを調べていくと「繁殖の神」「水と知と創造を司る」などが出てくる。「生命、泉」とひも付き、エンリルを象徴する動物がライオンであるのに対して、エンキは羊と魚です。魚ということで龍や亀も含みます。

LES OISEAUX ET LES POISSONS   鳥と魚
APPUI  支持 (正位置)
PROTECTION 保護 (逆位置)
<天地創造5日目>
神は動物と鳥を作った。神はそれらを祝福して言った。「産めよ、増えよ、水や地に満ちよ」

これらを照らし合わせていくと、やっぱりこのカードは「エンキ」を現しているのではないかなぁと思うのです。

エンリルが、アヌンナキと人間とは一線を画す方が良いのだと考えていたのに対して、エンキは、自分自身が人間と交わって子をもうけたり、人間に知恵を授けたり、人間が知恵を持って自ら自立していくことを推奨していたことを考えると、タロットカードのその意味が「人間に対して」エンリルは波乱や用心をもたらし、エンキは支持と保護をもたらしているというのもとても理屈に合うなあと思います。けれども同時に「世界」を基準に考えた場合、エンリルの考えはある種”必要悪”かもしれないわけで、これは一概には言い切れないと思います。

そして、これだけ理屈が合うことを考えると「トートの書」に書かれているのは紛れもなくエンリルとエンキに始まるアヌンナキの物語で、トート神が智慧と魔法を司ると言われているのは「メー」と言われる聖なる力の守護者であるエンキの息子だからではないかなと思うのです。
エンキを象徴するものが水と魚やであり、アダムとイブに「叡智の実」を食べさせた「蛇」であり、自身も半身が蛇であったことを鑑みると、
「この”鳥と魚”のカードには蛇が描かれるべきである」というわたしの結論に至るのです。またこの言葉を通してわたしが本当に言いたかったことは「もし蛇が描かれるべきという考えが正しい=このカードがエンキを現しているとするなら」トートの書とはシュメール神話であり、だとしたらこのカードが18世紀に再び発祥”させられた”理由とは、アダムとイブから始まる物語の前に、本当の物語があることを人類に伝えるためではないのかなと思うのです。

そして「わざわざその歴史を”誰か”が我々に伝える目的」を考えていくと、
それはこの兄弟の諍いによって、古代宇宙で何が起きたかを、わたしたちは知っておかなくてはならない、なぜならそれはわたしたちの未来と関係しているから。ということなのかな、と思っています。

このエッティラ版で、地球に最初にきたエンキよりもエンリルの方が番号が先なのは、エンキが妾の子で、エンリルの方が王位継承というかそういった優勢順位でいくと上であるからではないかな? とわたしは考えています。
(単に兄だからだとも思ったのですが別なサイトではエンリルを弟と書いている説もあり、なので名言は避けます)

エンリルとエンキの物語。これはライオンと蛇の物語。
すなわちライオンの種族がキリスト教やユダヤ教など、目に見える三次元の存在に続いてゆき、龍蛇族が、目に見えないところに隠れ、知恵のシンボルである「プロビデンスの目」を掲げ、幻想的なシンボルとして「ユニコーン」をモチーフとするようになり、フリーメイソンとか(おそらくイルミナティ?)とかになっていくのですが、それはまた、別のお話。

なんとなく、日本はどうなんだろうって考えると、蛇や亀の色合いの方がライオンのそれより濃いような気もするけど歌舞伎なんかでは「連獅子」は重要な演目だし、獅子舞なんかも大きな行事ですから、やっぱり双方の末裔が入り組み混じり合っている感じなのだろうなぁ、という感じが、しています。今日はここまで。また新しいカードで会いましょう。

ちょっと難解なお話にここまで付き合ってくださったあなた、ありがとう!

La La La ETIEELLA!!!

嬉しいです ( ´ ▽ ` )ノ