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『かくれ里』を読みに
白洲正子に『かくれ里』という本があります。
白洲正子の著書は新潮文庫と講談社文芸文庫で何冊か愛読していたのですが、どうしたことかこの『かくれ里』は手に入れられないままになっていて「いつか」があるかなぁと思っていました。
それが2年前の秋に、神保町の古書店でとても美しい新潮社版の『かくれ里』を見つけたのです。
手には入れたものの「ちゃんとゆっくり読みたい」と思うあまり、読めないまま今日まできて
ユーラシアを分けた海ーカスピ海
カスピ海
世界地理で習ったきり、その存在は知っているような知らないような、遠い異国の大きな湖だというぐらいにしか思っていませんでした。
でも実は、カスピ海はユーラシア大陸にあった「大きな内海」の名残で、その海が西のヨーロッパと東のアジアとを、決定的に切り分けた存在でした。
そのことを知ると世界の見え方がきっと一変する。
そんな予感がするのです。
言い換えると、地球で一番大きな大陸にある約1
印欧祖語の道 ー 母なるドナウ
この本を読んでいたら、移住の原因をめぐる話の中で、"ユリウス・カエサルが書き残している"という記述に出会いました。(p.167)
そこで、ユリウス・カエサルが書き残しているのは、もしかしたらこの本かもと思って、本棚から『ガリア戦記』取り出してきました。
『ガリア戦記』は何年も前から本棚に入れたままだったのですが、こうして手に取る日が来るのかと、かなり嬉しいです。
ヘルウェティイ族の名はすぐに
しまい波 ー『君たちはどう生きるか』
3日前に図書館で借りたこの本を翌日に返して、『君たちはどう生きるか』を映画館で観てきました。
2023年7月14日の公開から7ヶ月。今はもう、日比谷の映画館では一日一回の上映ですので、間に合うかどうか、すこしドキドキしながら出掛けました。
スクリーン6は小さな劇場で、3分の1ぐらいの席が埋まっていたのですが、たぶんこんな感じで、ゆるゆると毎日だれかが観にきているのでしょう。年齢層はなんとなく、