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6月12日、誕生花は紫丁香花【#誕生花短歌】

詠みます。

 街角に夢と思ゆるリラの風
 北国に待つ君の香りか

解説。

 6月12日の誕生花のひとつ、ライラック
 ヨーロッパ南東部を原産とする、モクセイ科ハシドイ属の高木です。

 学名 "Syringa"(シリンガ)は、ギリシア語で「笛」を意味する "Syrinx" を語源としていて、この植物の枝から笛を作ったことに由来するといわれます。
 英名の "Lilac"(ライラック)は、サンスクリット語で「暗青色」を意味する "nila"(ニラ)がその語源であるともいわれます。
リラ」と呼ぶこともありますが、これはフランス語("Lilas")です。
 漢字表記は「紫丁香花」で、「むらさきはしどい」と読むのが通常ですが、慣用的にこれで「ライラック」と読ませるパターンもあります。

 ふつう花冠の先は、4つに裂けていますが、ときどき5つに裂けているものがあります。
 これは「ラッキーライラック」と呼ばれ、恋のおまじないに使われます。
 そのライラックの花ですが、枝先に穂状に多数つけ芳香があります。
 耐寒性が強くて花期が長く、冷涼な地域の代表的な庭園木で、北海道では公園木や街路樹としても植えられています。
 同じくモクセイ科の木には街路樹などに使われ良い香りがすると言われるキンモクセイがありますが、北海道においてキンモクセイは冬の寒さに耐えられず越冬できないので街路樹や庭木などとして使われることはありません(なので、道民に「キンモクセイの匂い」と言っても芳しい反応は得られないと思います)。
 ライラックはその代わりというわけではありませんが、こちらは寒さに強いので北海道ではなじみ深い街路樹や庭木のひとつだと思われます。


 ライラック豆知識を2つほど。

 ひとつめ。
 北海道では桜の季節が終わって初夏に向かう頃にライラックが咲き始めますが、この時期に寒の戻りがよくあります。
 いわゆる「花冷え」というものなのですが、北海道ではライラックにちなんで「リラ冷え」と呼びます。
 1960年代から俳人・榛谷美枝子氏が自身の俳句の中で季語として使いはじめ、北海道出身の作家である渡辺淳一氏の『リラ冷えの街』という小説で一般に広まったとされています。

 ふたつめ。
『すみれの花咲く頃』という曲がありますね。

 1928年、宝塚歌劇団の創始者である小林一三の命により渡欧していた白井鐵造が聴き、帰国後に日本語の歌詞を付け、宝塚歌劇団で発表した作品『パリゼット』の劇中歌として使用されたことをきっかけに、今に至るまで宝塚歌劇団を象徴する歌として定着したものです。
 が。
 これ、ドイツの歌で元のタイトルは『再び白いライラックが咲いたら』。
 フランス語翻訳されたもののタイトルも『白いリラが咲くとき』。
 なぜそれが『すみれの花咲く頃』になったかといえば、歌詞翻訳をした白井曰く、「リラを日本人に親しみやすい『すみれ』に変え、大幅に書き換えた現在の歌詞になった」という裏話があるとか。

 ライラックの花言葉は「恋の芽生え」「初恋」「青春の喜び」「無邪気」「思い出」「友情」「謙虚」「初恋の思い出」「青春の思い出」など。
 かなり多いです。色別の花言葉もありまして、紫が恋にまつわるもの、白が思い出にまつわるものという傾向があります。
「恋の芽生え」「初恋」は、ライラックの葉がハート形をしていることにちなむともいわれます。
「青春の喜び」「無邪気」の花言葉は、フランスで白いライラックを青春のシンボルとしていたことに由来するともいわれます。

 ちなみに、以前ライラックでこんな短歌も詠んでますので、こちらもどうぞ。

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