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ケルネル田圃 と 都内ランニングコース

東京のランニングでありがたいのは、人通りもコンビニも多いので、超早朝などでも比較的安全に走ることができるということ。困るのは、一本裏道を試すと、思いがけない方向に行って迷子になること(汗)。地方の東西南北がわかりやすい土地がホームなので、都内はしばしば方向感覚が取りづらい。

一周およそ1.2~2Kの代々木公園(←どの遊歩道を使うかor使えるかで距離が変わる)と、一周およそ1.1Kの世田谷公園は何度も走ってます。この2つの公園の間の距離はおよそ6K。この6Kのあいだにあるのが駒塲野公園。この駒場野公園を抜けるコースどりが好きです。駒場野公園というところは、ランニングコースはありませんから、通り抜けるだけ。自転車も、自転車乗車のままの通り抜けはできず、降りて歩かないといけません。こども用の遊具も小さい滑り台があるだけで、代々木や世田谷に比べると面積は小さな公園ですが、もともと農学校(現在の東京大学農学部と東京教育大学農学部)があったところ。今も緑が手入れされていてきれい。


京王線のむこうに駒場野公園入口。すぐ近くに駒場東大前駅。
駒場公園のケルネル田圃

駒場農学校のお雇い外国人、オスカル・ケルネル(独)の試験田、ケルネル田圃は今も筑波大付属駒場(筑駒)中・高校では実習に使っているようで、きれいに整備されています。ですが私の写真の撮り方では全くそれがわからない(汗)。この田圃、かかしがいっぱいいる時期もあります。ケルネルさんは要するに、札幌農学校のクラークさんみたいな人ということですね。

公園の周りは閑静な住宅地、そして学校があるような落ち着いた場所。公園で散歩をしている人たちも、穏やかな雰囲気です。

駒場野公園駒場通に抜ける道。桜がきれいな日に撮った。

いつも家の鍵と交通系ICカードくらいしか持たずに走りに行くので、写真を撮ることもないのですが、この辺りを走る目的以外で訪れることがあったのでせっかくだしな、と撮ってみました。何度も通ったことのある道も、違う時間、違う目的で訪れると新鮮で楽しい。そして、東京もあちこちに歴史の残滓を感じることができるのですね。世田谷公園は陸軍の師団の練兵場の跡地、ニューオータニは井伊家のお屋敷跡、のように。知らないことはまだまだありそうです。


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