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今どきのマラソン大会事情 と 函館マラソン

自分が中学の陸上部員だったころは、中長距離はそんなに人気のあるものではなかったし、駅伝なんて組めない陸上部が多かった気がします。そもそも学校の持久走大会なんて9割くらいの生徒にとっては仮病でも使って回避したい苦痛なイベントだったと思う。(いや、今もそうなのかもしれない。私の周りの中高生は陸上屋が多いのでわからない。)昔はマラソンは基本的にシニア層の趣味だと思われがちで、シティマラソンは多くの人にはスルーイベントだった。(いまも実は、参加平均年齢は一般に思われているよりは高い。もともと日本はハーフマラソンの参加資格って18歳以上だとかだし、そんなに中高生に長い距離推奨してないですからね。)それが東京マラソンあたりから華やかな感じになって、街をあげて盛り上げたり、仮装も珍しいものではなくなって、制限時間も余裕があって、とても敷居の低い、明るいイベントになった。自分が13歳だった頃にはこんな世界がくるとは思わなかった。いわゆるこの敷居の低いお祭り感覚イベントになったことを怒っているシリアスランナーさんもいるようですが、そしてその気持ちもわからんではないですが、私としては、この軽い感じで十分楽しいです。(サッカーやバスケやってる人に、なんでそれやってるのって聞かんのに)「なんで走ってるの」という質問に困ることもなくなったし(笑)。

しかし、いろいろな人がすでに言及していることですが、マラソン大会も参加費が高騰しています。自分の感覚ですと、コロナ前から1.3倍~2倍くらいになった。もともとマラソン大会というのは距離が長いほうが高く、都市部のほうが高い。交通規制の関係があるからそりゃそうですね。長いこと主要道路を封鎖するとなると、動員とか案内の時間も長いことになるので、その分のコストもかかる。たとえば2023年の場合、東京マラソン参加費16,500円、名古屋ウィメンズ参加費19,000円。(どっちも私は出てないですが。)参加費が高くなったことのひとつはコロナ対策ということになるんでしょうが、だからといって上がった参加費が今後もとに戻るとは思えません。

そしてマラソン大会というのは朝9:00くらいのスタートなので、そしてその1時間前くらいには会場入りしているものなので、遠方からだと前泊せざるを得ないことも少なくありません。自分が経験した一番早いスタートだと5:30スタート。前泊なしでは無理。陸上は設備なくても、究極裸足でもできる貧乏スポーツ(え?)とか言われがちですが、マラソン大会参加となると、そうでもない。

函館大会当日、ホテルから朝に撮った函館山。
前日からずっと雲がかかっていて走るにはいいやと思っていたのに、当日はしっかり暑かった。
手前に赤レンガ倉庫が見えます。大会のときはこれらの建物の横を走ります。


(RUNNETの大会レポは走った直後~24時間以内のテンションで書いていますが、これはそこからの加筆修正)そして先週函館マラソンだったんですけど、函館では空港も駅も、至る所に大会ポスターや歓迎の文字があってちょっとおどろきました。

大会の運営も良かったです。エイドも応援も充分です。荷物預かり専用袋に入らないものも有料で預けることができることは、大きくアナウンスしてもらえると助かる人も多い気がします。大会後すぐに帰路の駅や空港に向かう人もたくさんいますから。

函館は気温が高くて自分にとってはアウェイなのできつく感じました。函館も本州よりも涼しいとはいえ、当然に時間の経過とともに気温も上がるし陽射しもきつくなります。フルの制限時間が5時間半と、都市型大会では短め?だからからランナーの皆さんはレベル高めで集まっている気がします。ランナーさんはハーフ、フルとも全国47都道府県から集まっているようです。そして台湾の人がとても多かった。

私自身はコロナ後初フルに加え、体調をうまく合わせられず、前日からうまく食べられていなくて、タイムは酷かったですが、来年以降また再挑戦したいと思います。(RUNNETルポはここまで)

クロネコヤマトの荷物預かり。かわいい。シロネコもいるのね。

驚かれがちなのは、女子は40代の上位タイムが20代とかより速い大会が多い。女性は男性とは違う事情がいろいろありますね。そのうち大会最高齢賞とれる人になりたい。年齢を言い訳にしない趣味持っててよかった。

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