We can't go back / Taiga Kyomoto

CREAKが発売されていてから私の心の支えになっていた大我さんのソロ曲「We can't go back」そんな思いをここで綴ってみようと思う。
自分なりの解釈なので間違っている部分や至らない部分があるとは思いますがそれでも綴ってみたくなりここに記録用として残しておく。
それくらい「大切な曲」なので少しでも興味がある方の参考になればなと
思っている。「アイドル」の形にとらわれず逆にその立場を最大限に利用して「一人のアーティスト」の道を切り開いた大我さんでもある。

まずはCREAK発売期の音楽雑誌を抜粋して紐解いていく。

最初、ソロ曲はやっていいけど、誰かに曲をお願いするってことになっていたんです。でも僕は、ソロで自分の個性を出したかったから、1回ぶつかってみようと思って、作り溜めてたデモから数曲ピックアップして、スタッフの方に聴いてもらったんです。そしたらこの〈We can't go back〉のワンコーラスを聴き終わったくらいで『これならいけるね』って

音楽と人 9月号


ソロ曲で個性を出したかった大我さん。一回”ぶつかってみよう”という
精神はなかなか出来ないことですしチャレンジャーだなと思った。
でもそういうことを「叶えてくれる」SONYさんには感謝しかない。
SixTONESが自由に音楽が作れたり意見を言えたり歌を歌えたりするのも
”環境”が整っているからこそであるわけで。色々なことにチャレンジ出来るのもいいことだなと思っている。""自由な環境""って本当になかなかないことですし"貴重"なことでもあるので。SONYさんには感謝しかありません。


この曲、聴いてもらった中でも結構古くて。SixTONES結成して2年目ぐらいに、ミスチルやワンオクのようなロックバンドのバラードに憧れていて、何気なく作った曲なんです。ちょっと古い感覚はあったんですけど、キャッチーでわかりやすいし、メロディがしっかりしてるからこれはアリだと思う、って。7年前のだから、歌詞は拙いんですよ。でも、変に今の感性で上書きしちゃうよりも、その時に大事にしたものをそのまま出そうって

音楽と人 9月号


あえてかっこつけず「何気なく作った曲」だからこそ生み出された曲なんだろうなと思った。よくアーティストさんがふとした瞬間に歌詞やメロディーが降ってくると仰ることがありますが大我さんもまさしくその類の人物なんだなと。自分で作詞作曲をするとなかなか行き詰まることも多々あると思うが、自分の曲で勝負すると大我さんの中で決めた時にやはり「音楽に愛される人」「一人のアーティスト」なんだなと思った。なかなかそこまで自信を持って発言出来る方はおられないですし大我さんの中に一つの「覚悟」だったり「芯が通っている人」ともお見受けした。




次は歌詞について紐解いていこうと思う。

It never goes away 君と過ごした日々が
Somewhere inside いつも君がいる気がして
My heart is sufferingもう失うものはないから
その優しさが 僕を強くも弱くもした



It never goes awayは「決して消えない」その後の「君と過ごした日々が」Somewhere insideは「心のどこかに」その後の「いつも君がいる気がして」
My heart is sufferingは「心が苦しい」その後の「もう失うものはないから」
英語の歌詞と日本語の歌詞が一つの言葉にリンクしていることが分かる。
”過去形”になっているからこそその苦しみや思いが心の中でさざ波が立っているそんな感じに私は受け止めた。
その「優しさ」こそが「彼」の心の元気や勇気の源だったり精神的に落ち込んだりいろいろな感情にする「君」だからこその表現方法かなと。
大我さんこの歌詞をどうやって生み出したのかとても知りたい。



記憶の中の君で 僕の明日が満たされて
それが怖いんだ Still loving you




Still loving youは「まだ君を愛してる」
記憶の中でも「君」を追いかけていてその心を「君」で満たしていて
まだ君のことを忘れられない、愛している。
「怖い」という歌詞もこの曲のポイントで怖いとは君を失うことの「恐れ」を意味していると思うのでここでの「怖い」を「それ」と表現していることはつまり君を忘れたり失うことが怖いという「恐れ」にも直結していると考える。



We can't go back
忘れようと想うたびに 君の笑みが離れない
We can't go back
流れてゆく時間(とき)の中で 僕は今でもここにいるよ




タイトルの「We can't go back」は「もう戻れない」
忘れようとしているのに「君」の笑みが離れないということは
忘れることが出来ない、悪く言えば執着している。
ですが恋愛ってそんな感じなのかなとも思っていて。
時間に身を委ねることによって忘れようとしている「彼」がいることを。
「彼」の中に「君」がまだ存在しているように思うその歌詞は
「彼」の中に未練があるということ。
私はそういう経験をしたことがないので分からない部分がありますが
「未練」はなかなか断ち切ることが出来ないですしだからこそ
「時間」に身を委ねる決断をしたのかなと。


あの日交わした カタチのない約束は
枯れた花のよう 光をなくしたままで
濁った夢の中 君の影を追い掛けて
不意に聴こえる その声に苦しくなった



「カタチのない約束」は多分口約束のこと。
枯れた花は時間の経過と変化の必然性の象徴と言われている。
つまり「彼」の中で「君への思い」の変化が始まっていると解釈する。
「変化」が必要だけど「彼」はまだ変化を受け入れていない感じに見受けられる。「不意に聴こえる」という歌詞は潜在意識の中で何気ない行動や言葉でふと「君」を思い出してそれが「彼」の中で具現化された現象だと考える。



Even if l search around the world there is no one just like you
零れ落ちる涙"I'm missing you"



Even if l search around the world there is no one just like youは
「世界中探してもあなたのような人はいない」という意味。
それほど「彼女」のことを愛していてそれでも忘れられない。
I'm missing youは「君に会いたい」
「彼」は涙が零れ落ちるほど君に会いたいと思っている。
最初の歌詞をあえて英語にして歌われるのは英語のほうがストレートで真っ直ぐ伝えることが出来るからだと解釈します。私の場合日本語だと恥ずかしいイメージを持ってしまうので。
これを大我さんに歌われたら""恋""でしかない。大好きです。



We can't go back
空の向こう 手を伸ばして 溢れ出した願いを
We can't go back
力強く 放てたなら 君は微笑んでくれるかな



「彼」は新たな一歩を踏み出そうとしている。
「溢れ出した願い」を力強く放ったら君は「微笑んでくれるかな」
「未来」を見据えて「君」のことを忘れられない思いを抱えたまま。
「空の向こう」とは「君」との距離が遠いということ。
失恋して「彼」はどんなに「君」を思っていてもその距離が遠いことを意味していると思う。



Me night now, 何も出来ずに for you
You right now can't even feel me
壊れそうなほど 愛しくて
Make a wish to the sky



Me night now,は「今晩は」for youは「あなたへ」
You right now can't even feel meは「君は今、僕を感じることさえできない」
Make a wish to the skyは「空に願いを」
やはり「彼」は「君」を忘れられない。夜に思いを馳せておられて壊れるくらい「君」のことをまだ愛していて。その思いは「空に願いを」
まるで「君」に手紙を綴っているような感じのこの歌詞こそ「彼」の思いや真髄なのかなと。「君」にまだ思いを寄せているけどあえて手紙形式にするという。なんという切ない歌詞だ。



We can't go back
忘れようと想うたびに 君の笑みが離れない
Can't we go back?
流れてゆく時間(とき)の中で 僕は今でもここにいるよ


Can't we go back?は戻れないのか?
やはり「君」とやり直したい気持ちを持っている「彼」
やはり切なくて悲しい歌だった。
最後の「僕は今でもここにいるよ」はやはり「君」のもとへ
帰りたいと強く思っている「現れ」なのかと。





歌詞を自分なりに紐解いてみましたがなかなかの失恋ソングで。
この曲をSixTONES結成2年目で作られるなんてなんという音楽の才能の持ち主なのだろうか。歌詞も当時思っていたことを反映させたと仰っておられたので大我さんは感受性豊かな方だなと思った。そうでなければこんな真っ直ぐな歌詞に爽やかなロックの曲なんて作れないと。
大我さんが失恋ソングをあえてロックの曲調にしたのもロックバンドに憧れがあったからこそだと思っている。


大我さんは昔からロックがお好きでロックバンドをよく聴いてこられたとは知ってはいたがここまで大我さんのロックサウンドと歌詞の純度が高く解像度が高い曲を聴くことになるとは思わなかった。
フルで聴くとその魅力が最大限に詰まっていると考える。
私の""ロック魂""が震える曲調に真っ直ぐな失恋の歌詞。
爽やかな曲調なので夏の夜寝る前に聴いて寝たら大我さんの歌声と曲調で
睡眠が深くなりよく眠れるようになった。安眠効果がある(自分ではそう思っている)「We can't go back」実は去年の夏に色々と環境の変化があって眠れない日々が続いていた。そんな時に「We can't go back」のPLAYLISTを知って大我さんの歌声とバンド構成、演出に目を奪われ虜になった。音源だけでは気付けない表情や歌い方、演出まで一気に摂取出来たので心が満たされた。




監督さんのお言葉があたたかく身に染みた。演出にもこだわりがあり以前ブログで大我さん「自分が思い描いているMVを作りたい」と仰っておられてそれが投影されてこのような形になったと。やはりしっかり自分の意見が発言出来るってとても素敵なことで。「アイドル」の形を最大限に生かした「一人のアーティスト」のMVだなとも思った。
大我さんが持ち合わせている「美しさ」や「力強さ」も投影されていてとても素敵なMVに仕上がっている。



このティザー映像でも仰っておられるように直談判して「We can't go back」が世に放たれたと思うと大我さんの「強さ」が滲み出ていてやはり「恵まれた才能」だなと思わされる映像。1分という短い時間の中ですが伝えたい言葉を一つ一つ丁寧に紡いでおられてやはり大我さんの言葉も好きだなと思った。大我さんの魅力は「安定した歌声」「魅せ方」「表現力の高さ」「力強い言葉」でもあると思っているので私と同世代のアイドルがこんなに強くたくましい言葉や表現力が備わっていると思うと誇り高き"アイドル"だなと思っていて。やはり大好きな「アイドル」だなと思った。
アイドルソングというよりは一人の「京本大我」という一人の「アーティスト」として観るべき作品だとも思った。



ぜひこのブログを読んで気になった方がおられましたらYouTubeでPLAYLISTやSixTONESのMVなどを観ていただきたい。彼らの""音楽への本気度""が伺える作品ばかりなので音楽好きの方には多分世間一般的なSixTONESの見た目と曲とのギャップに驚いてほしい。他のメンバーのPLAYLISTもとても純度が高くいろいろな世界観に浸れることが出来る。ジャンルレスで歌っているので絶対にお気に入りの曲が見つかると思う。もし好きになったらぜひCDを購入したり曲を好きになったらライブBlu-rayもぜひ観ていただきたい。もしくは一度はライブやメンバーの舞台を観に行ってほしい。ライブでは""生感""、舞台では「アイドル」とは違うSixTONESを味わうことが出来るから。
音楽は人生を""豊か""にする。私もその一人だから。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?