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家事が与えてくれた小さな幸せ

会社を退職したこと+コロナの影響で

家にいる時間がこの一年でぐっと増えた。

会社で働いているときの私の生活は

出勤ギリギリまで寝て、バタバタと準備をして家を出て、

仕事が終われば仕事のストレス発散も兼ねて、

行きつけのバーに行ったり

イベントに参加したりで、夕食は外食がほとんど。

平日の家は「帰って寝るだけ場所」といった感じで

散らかっていようが気になりもしなかった。

そんな生活スタイルだから

「家事」は私にとって鬱陶しさを感じるものでしかなかった。


しかし、この一年で生活は一変した。


朝は目が覚めた時間に起き、1日をほぼ家の中で過ごす。

今日なんて、朝から近所の八百屋さんにいって

スーパーより安い野菜や果物を選んで買って

昼間から「ぶり大根」を作った。

料理といえば、鍋しか作らなかった私が「ぶり大根」である。

一年前は、野菜の価格の数十円の差なんて認識しなかったが、

今は、時期による野菜の価格の変動にさえ気が付く。

家での「生活」に向き合う時間が増えたことで

大嫌いだった掃除が「心をスッキリさせてくれる」ことに気付いたり

自分が作った料理のおいしさに感動したり

シャツにアイロンを当てることの充実感を知った。


時間をかけて作った夕食をしっかりと味わうようになった。

一枚一枚の服を丁寧に着るようになった。

使い切れるだけの買い物を心がけるようになった。


人や旅先から得られる刺激や感動は減ってしまったけど

「慎ましく生きる」ことによる小さな幸せを実感できるようになった。


会いたい人に直接会えないこと

行きたい場所に行けないことは

ちょっと寂しいけれど、

今の生活で気づくことできた小さな幸せに感謝しながら

いつか、久しぶりに会うあの人に

料理下手な私が「ぶり大根」が作れるようになったことを話のネタに

笑い合える日が来るのを楽しみにしている ^^





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