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自分が生きている世界が広がる瞬間

大学生のとき 初めてフランスを旅した。

友達と女2人の海外旅行。

この旅行は私の人生の第2ステージの始まりだった。


私は学生時代、いわゆる、”いい子”として育ったと思う。

自分から進んで勉強していたので、

両親に勉強しなさいと言われたことはないし、

家出の経験もない。

母は「この子には反抗期がなかった」とまで言っていた。


振り返ると、大学の前半まで、私の正義は両親だった。

両親の考えは大体正しいと思っていたし、

両親がダメだといったことは ダメなのだろうと信じていた。


大学になって はじめて 両親のもとを離れて一人暮らしを始めた。

大学2年生のときに大学の友達とフランスにいこう!という話になった。

丁度、フランス旅行に行く月には

家族でタイに父の友人を訪ねる旅行も決まっていた。

フランス旅行のことを両親に話すと、


女の子2人の海外旅行は危ない。

ひと月で2回も海外にいくなんて、

しかもヨーロッパなんて日本からどれだけ遠いか。。。 

と、否定こそはされないが、あまり良い反応ではなかった。

私は、ここで少しひるんだ。。


でも、友人の「フランスに二人で行こう!」という

きらきらした希望や熱に背中を押されて、

なんとかフランスへの出発の日を迎えた。


エコノミークラスでの18時間の長いフライト。

こんな長い時間、こんな狭い空間で過ごすのは初めてで体はくたくた。

期待よりも不安でいっぱいで 何か悪いことが起こったらどうしよう 

どうしてこんな遠いところに...来ない方がよかったのでは...

体調も良くなく なんとなく落ち込んでいた

それだけ両親の言葉は私の中でデカい存在だった


そんな気持ちの中、飛行機はシャルルド空港に到着し

パリに向かうバスに乗り込んだ


そして...…

バスから見えたパリの街並みをみて

飛行機で抱えていた重く暗い不安はブッとんだ


なんだここは。。。。

いままでに見たことがない 歴史を受け継ぐ 美しい石造りの街並み。

その日は小雨が降っていてバスの窓からみるパリの街は灰色だったけれど

それでもその街は、映画のワンシーンのように輝いていた


飛行機で沈んでいた時間が嘘のように

私は あまりの刺激に感動を越えてハイになっていた。


約4日間で私たちはノートルダム大聖堂、サントシャペル、ベルサイユ宮殿、サクレ・クール寺院、モンサンミッシェル、エッフェル塔、凱旋門、オペラ座と、いける限りの見どころを見て回った。

トラブルもあったが、それさえも楽しくて、フランスで過ごす4日間は素晴らしい時間だった。


帰りの飛行機の中で、私の心は満たされていた。

来てよかった。。


離陸して しばらくして暗闇を飛ぶ飛行機の窓から、

キラキラ輝く街が見えた。地図を見るとベルギーのブリュッセルだった。

世界にはまだまだ知らない世界が広がっている。


「自分の選択」次第でどこへでも行ける。


選ぶのは自分自身だ。


いままで見てきた世界や 当たり前だと思っていた価値観を破って

飛び出した世界は

すごく魅力的でわくわくするものだった。




これが私の人生の第2ステージの始まり。

自分の選択で人生を創るということを認識した旅。




















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