孤独から逃げきること。-私が考える社会人一年目の心得-

社会人を楽しく過ごすためのポイントのひとつは、孤独から逃げることだと思う。

社会人になると 学生時代に比べて孤独になりやすい。

社会人一年目。慣れない土地、誰も知り合いがいない場所でスタートを切る。まずプライベートで孤独になりがちである。

さらに、会社では、少子高齢化社会のため、近年の若者は同僚が少ない。私が新卒で入社した会社は新入社員は私を含め3名。さらに私が入社する前の3年間は、不景気ということで新入社員の受け入れをしなかったらしい。歴史のある会社ほど、社内の平均年齢は高く、20代の若い世代が圧倒的に少ない。今まで学生として同じ世代の人たちばかりの環境で過ごしてきて、急に会社という組織に組み込まれたときの違和感やギャップはハンパない。直属の上司や先輩が、そもそも齢が離れすぎていてジェネレーションギャップを感じたり、気軽に相談できる人、共感を得られそうな人が周りにいなかったり。

ただでさえ学生と社会人の環境の違いでしんどい時期。自分が属しているコミュニティが会社だけだと、会社に馴染めないとき、会社で上手くいかないとき、ストレスのはけ口がなくなってしまう。会社というのは、独特のルールに縛られているため、偏った考え方に支配されてしまいがちだ。同僚や回りの先輩は、難なく仕事や会社での人間関係をこなしている中、自分が上手くいかないとき、自己否定に陥る。そして、誰にも相談できずに病んでしまうことだってある。

だが、社会人一年目の人に知ってほしい、自分が属している”会社”は、とても狭い偏った世界であることを。

その会社内の常識は、他の会社や異なる業界、企業の外、海外、場所を少し離れれば非常識となることを。

だからこそ、それに気づくために、ぜひプライベートの時間に会社外の人、仕事とは関係ない人に会って、コミュニケーションを活発に行ってほしい。会社以外のコミュニティにも属すことにトライしてほしい。

仕事が忙しすぎてそんな時間がない という人も多いと思うけれど、そんな環境にいて本当に病んでしまったときが一番危険だと思う。

会社で上手くいかなくたって、それは”会社”での自分。それが自分のすべてではない、と思えるようにするため、会社以外での自分の居場所を作ることをおすすめする。

ここ数年で「働き方改革」「多様性」「IoT」「シェアリングエコノミー」など、ビジネスはもちろん、社会の在り方自体が大きく変化している。

そんな今だからこそ複数のコミュニティで多様性に触れて、柔軟性を育てておくことも社会人としての心得ではないかと思う。






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