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神戸異人館模様~Girls, be ambitious!

異人館巡りプレミアムパス(7館共通入館チケット)を買った時、北野異人館街には3つのパワースポットがあると教わった。
うろこの家のイノシシ、山手八番館のサターンの椅子、そして坂の上の異人館の狛犬だ。イノシシちゃんの鼻に触れ、サターン椅子に座ったら満足したのか、狛犬のいる坂の上の異人館に入る頃にはパワースポットのことなどすっかり忘れていた。
見物終えて外に出ると、チケットブースで若い女の子が一人、プレミアムパスを買っていた。
チケットブースのスタッフが、3つのパワースポットを説明している。
「このすぐ裏に狛犬がいます」
ここでようやく思い出した私。
慌てて敷地内に戻り、狛犬ちゃんの間を通る。

狛犬ちゃんたち


イノシシと椅子だけでも良かったのだろうけれど、「3つ」と強調されると、ひとつ欠けただけで効果が消滅しそうな気がする。

ところで、この坂の上の異人館は中国領事館として使われていたそうで、館の中はオリエンタルなムードが漂っている。

仏像の横にドレスマネキンが並んでいたりする。これが不釣り合いなようでいて、この館の雰囲気に不思議と馴染んでいる。

それにしても、最近は女の子が一人、旅する姿をよく見かけるようになった。
私はもともと一人で行動するのが好きだったけれど、昔は一人旅する女子なんて
「友達がいない淋しい人」または
「変わった人」
と思われたものだ。

ここ数十年で女性は本当に逞しくなったなあと、しみじみ感じた異人館街の昼下がりだった。

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