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老眼進んで、日が暮れて

老眼が進んだ上、白内障予備軍と診断されはや数年。
幸い今のところ日常生活に支障はないけれど、本、特に文庫本が読めなくなってしまった。PCやスマホの画面のように拡大できないのだから仕方がない。
解決策はひとつ。老眼鏡デビューを決意するしかない。
でもやはり、安易に老化を認めるような行為には抵抗がある。

そもそも「老眼鏡」というネーミングがよろしくないのだ。

なぜ英語の「Reading Grasses」のようにスマートな名前を付けなかったのだろう。

昔から視力は良い方だった。
子供の頃から成人するまで、左右とも2.0だった。
それがガクンと落ちたきっかけは、間違いなくワード・プロセッサーなるものの出現である。
毎日何時間も液晶画面(あ、当初はブラウン管か)を見詰つめているわけだから、目に良いはずはない。おまけに腱鞘炎にはなるし、働き始めるとろくなことがない。

さらに視力の低下を増長させたのは、これまた間違いなくスマートフォンの普及のせいだろう。
文明が進むと、その分身体は蝕まれていくんだな。

さて、今日は眼科の定期検診に行ってきた。一年前に比べるとさらに視力が落ちて乱視も入ってきた。
これは間違いなく歳のせいだろう。
まったく歳をとるとろくなことがない。

話は戻って、老眼鏡だけれど、いっそ、新しい名前を一般公募したらどうだろうか。

視力はいいのについ買っちゃいたくなるような、キュートな名前、募集してます(賞金なし)。

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